MEN’S LADIES RANKING
search

15

時計知識

自動巻時計はココが凄い!アナログ時計の魅力とは

人々が腕時計に求める最も重要な条件は「常に正確な時刻を刻むこと」に尽きるといってよいでしょう。腕時計の歴史そのものが「より精度の高い製品」を作り続けた歴史ともいえるのです。21世紀を迎え、腕時計における技術的進化はいまだに続いており、現在はほとんど狂いを生じることがない高精度の時計が登場しています。

しかし、人間の感情は時として時代の進化に逆行するような現象を引き起こすことがあります。腕時計の世界も例外ではなく、クオーツでもデジタルでもない昔ながらのアナログな自動巻式腕時計に魅力を感じる人々が急増しているのです。今回は、オールドファンだけでなく20代の若い世代も含めて多くの腕時計ファンを魅了する自動巻式腕時計の魅力を紹介しましょう。

自動巻時計って凄い!アナログ時計の魅力とは?

自動巻時計って凄い!アナログ時計の魅力とは?

自動巻式腕時計のメカニズム

自動巻式腕時計が開発された当時は「オートマチック」と呼ばれていました。ゼンマイで動く機械式時計に変わりはありませんが、それまで毎日手動で巻き上げる必要があったゼンマイが、ただ腕にはめて日常生活をおくるだけで自動的に巻き上がるという便利さは、腕時計の世界的な普及に大きく貢献しました。

自動巻式腕時計は、まさに機械式腕時計の革命的な機構の登場でもありました。時計の歴史において、クオーツが登場する以前の20世紀最大規模のトピックであったといってもよいでしょう。

機械式腕時計を自動巻式構造にするために開発された部品がローターで、ムーブメント内部中央にある円形のローターが腕を動かすことによって回転し、その動力が「テンプ」と呼ばれる部品に伝わり、これが秒針を動かすのです。ちなみに、自動巻式腕時計はゼンマイがいっぱいに巻き上げられた状態で約30時間動き続けるといわれています。

手巻式腕時計に比べて毎日手動で竜頭を巻く手間がないメリットがあるものの、丸1日以上腕にはめないでいると止まってしまうというマイナス面もありました。

「パワーリザーブ機構」の登場

手動巻式腕時計を飛躍的に改善した自動巻式腕時計ですが、休日などで腕時計をはめない1日を過ごすとゼンマイが停止するという点は、時計メーカーが次のステップとして取り組む課題となりました。ゼンマイの可動能力が最長約30時間ということが明確な以上、「現時点でゼンマイはどの程度巻き上げられているか」ということが分かれば対応しやすくなるという点に着目した時計メーカーの技術陣は、「ゼンマイの巻上状況を視認化する」ことを目標として技術開発にとりかかります。

そして完成したのが「ゼンマイの巻上度合いを知らせる」という「パワーリザーブ機能」なのです。自動車の燃料計に相当する機能といってもよいでしょう。

ゼンマイの巻上量を確認する小窓は文字盤に配置されています。これを「パワーリザーブ・ゲージ」と呼びます。ただし、このゲージは美観を損ねると感じる人も多いため、自動巻式腕時計には必ず搭載されているわけではありません。

「ワインダー」で品質の保持を

腕時計が贅沢品ではなくなり、1人1個の時代から、TPOに合わせたファッションウオッチとして複数の腕時計を持つ人が増えてくるとまた別の問題が出てきました。時計を何日も使用せずに放置しておくという状況です。機械式腕時計は長時間放置しておくと、複雑な内部機構が劣化しやすいという欠点があるのです。

そこで登場したのが保存ケースを兼ねた「ワインダー」です。「ウオッチワインダー」や「ワインダーマシン」と呼ばれることもあります。自動巻式腕時計をこのワインダーに入れてスイッチを押せばケース内部が自動で回転し時計のゼンマイを巻き上げてくれるとう仕組みです。回転回数やインタバル設定も可能なので、できるかぎり長持ちさせたいと願う自動巻式腕時計ファンならそろえておきたいアイテムといえます。

自動巻式腕時計は、クオーツやデジタルウオッチに比べると、手間がかかる上に精度も見劣りします。しかし、それだからこそ愛着が湧くという独特の存在感を感じる人が少なくありません。

精密ではあるが、その正確さゆえに冷たい雰囲気がただようクオーツやデジタルにはない親しみやすさが感じられる点も、自動巻式腕時計はいまだに固定ファンが多いことの証明だともいえます。特に若い世代にとってはレトロな魅力も十分に堪能できるアイテムとしての人気が高まってきているようです。

まとめ

「細かく注意しながら大切に取り扱う」という精密機器への本来の接し方を改めて実感させてくれる点が自動巻式腕時計の最大の存在意義といえるでしょう。また、使用して古くなっていくにつれて独特の味わいが堪能できる点も、自動巻式腕時計のファンが減らずに若い世代にファン層が広がっている背景にあるといえるでしょう。

おすすめの自動巻式腕時計