琥珀

2000万年もの時を超えてきた琥珀

琥珀とは、2000万年以上昔の木の樹液が固まってできた化石のこと。
正確には鉱物ではありませんが、パワーストーンとしての側面も持つ神秘的な石です。

ジュラシックパークで一躍有名に!

琥珀ときくとジュラシックパークを思い浮かべる方も多いのでは!?劇中では恐竜時代に琥珀に閉じ込められた蚊の体内から恐竜の血液を回収し、DNA解析によって現代に恐竜を再生していました。実際のところ、現代の技術ではDNAを抽出・再現することは不可能だそうですが2000万年以上昔に生きた蚊などの昆虫がそのままの形で閉じ込められているなんてロマンを感じますよね。

虎が死んで固まって出来た石?

「琥珀」の文字には虎が含まれていますね。これは中国では琥珀が「虎が死んで出来た石」であると信じられていたからです。
英語での呼び名は「アンバー」。琥珀は軽く、海水にも浮く性質があるため古代アラビア語の「海に浮く」という意味からきているそう。琥珀色のことを日本でもアンバーと言ったりしますね。
ギリシャでの呼び名は「エレクトロン」。これは琥珀をこすると静電気を帯びる性質からきています。見た目の美しさだけでなく様々な性質をもつ琥珀は、古代から珍重されてきました。

精神を安定させる効果がある

琥珀のあたたかな色合いを見るとなんだかほっとしませんか?琥珀は熱が伝わりにくい性質があり外気の影響が少ない為、常にぬくもりを保っているのです。
見た目のあたたかみだけでなく、実際にそういった性質があるんですねぇ。
パワーストーンとしての効果も「精神の安定」や「エネルギーの活性化」などがあります。

ロシアには琥珀を使った治療施設がある

琥珀の産地でもあるロシアでは琥珀の研究が盛んで、ロシア政府の認定を受けた琥珀の治療施設もあります。琥珀を使ったマッサージや琥珀を敷き詰めた部屋で横たわるなどしてリラックス効果を高め、さまざまな疾患の治療が行われています。
言い伝えや見た目だけでなく、琥珀には本当に人を癒す力が備わっているのです。

なんだか美味しそう…琥珀酒

琥珀酒

ロシアで琥珀の治療施設がある一方、琥珀を入れたお酒なども存在します。琥珀を浸しておいたお酒を、薬用酒として風邪や皮膚疾患の治療に使うとのこと。 日本で言う養命酒のような感じでしょうか?とはいえ、ウイスキーなどの色合いを「アンバー」と呼びますし、なんだか味わい深そうなイメージが浮かびますね。

人魚の涙…琥珀がそう呼ばれる所以

人魚の涙

北欧神話の中で、ユラテという名の人魚が漁師に恋をしてしまったところ、海の神にその仲を引き裂かれて流した涙が琥珀になったと伝えられています。 琥珀は海水に浮く性質があるため、海辺に打ち上げられた琥珀を見つけた人々はその美しさに驚きをもって人魚の涙であると考えたのではないでしょうか。

約250色ものバリエーション

琥珀(アンバー)はまさに赤みある黄色の呼び名でもある通り、その色合いをすぐに思い浮かべますが、実は250色ものバリエーションがあるそうです。中には青みがかったもの、黒っぽいものなどもあります。

悠久の時を経て出来た樹脂の化石、琥珀。その美しさ、効能、伝説に浪漫を感じませんか?

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