体重は500〜700kgが一般的で強度と柔軟性を合わせ持ち、昔からレザーウェアをはじめ様々なアイテムに使われてきました。ライダース素材では牛革が世界中で一番使われております。 その数ある牛革の中でも最高峰に位置付けられるのが、カウナチュラル牛革です。
一般的によく使われるカウ牛革は、革の仕上げの工程で大きなプレートで圧縮して表面を均等にならしますが、カウナチュラル牛革にはプレス加工がありません。 その分、キズやムラを外す量が増え、使える部位が非常に少なくなり、高価な素材となります。
ほとんどの革は表面を塗料で厚く塗られていますが、このカウナチュラルは極限まで薄化粧に仕上げ、革本来の良さを自然のまま残しております。
また、革を鞣す際、独自の薬品の調合により柔らかく仕上げることで、グレードの低い革ジャンにありがちな硬さは全くありません。 とても自然な触り心地で経年変化がより自然に現れ、重厚で高級感のある見た目であるもののレザージャケットとして非常に着やすい柔らかさとなっております。
1930年代が全盛期だった馬革のライダースですが、牛革よりも薄くて軽く、強度もあった事から重宝されましたが、馬革自体の生産が徐々に減り、今となってはライダース素材として最高級に位置付けられます。
その理由として、繊維構造は牛と似て丈夫で柔らかいものの、臀部(お尻部分)は牛革の約3倍の強度があり、その類稀な強度と、牛革や羊革と比べものにならないほどの圧倒的な稀少性が合わさって最高級素材に君臨し続けます。
ブラックに代表される、馬特有の鈍い光沢を一番味わえる加工
革の内部に特殊オイルを閉じ込め色の濃淡を出し、革の表情に奥行きと立体的な深みを与える加工
本来、経年変化で見られる表面の細かいひび割れを表現、着倒したようなルックスが楽しめる加工
ラムレザーはその肌触りや風合いにより、羊の皮の中では最高級と言われています。
生後1年以内の羊の皮をラムレザーと呼び、毛穴が小さく、きめ細かいためしっとりとしていて、まるで折り目の無い布のように滑らかな風合いが特徴です。
ラムの繊維構造上、革の内部にある空気胞が大きく、牛革や馬革と比べ強度は落ちますが、その空気胞のおかげで保温性が高く、軽さと柔かさでは断トツのNo.1素材です。 年間を通じて、最も使い勝手の良い素材と言えます。
また、最も多く使われる技法で表面に高級樹脂を薄くコーティングするナッパ加工を施すことで、ラム独特の温かくて柔らかい光沢を放ち、心地よい肌触りと弾力性を保ちつつ一定の強度を持たせています。さらに、撥水性も加わることで僅かな水滴は弾き、汚れによるカビの発生も大幅に軽減しています。
ラムレザーダウンジャケットに使用されているダウンとは水鳥の胸に生えている羽毛の事で、雪の結晶のような形で小さな産毛が中心から広がっており、多くの空気を囲い含む事から、フェザーよりも保温性に優れております。
しかしダウンが採れる量は全体のほんの数%。
大変貴重な素材です。そんな貴重な素材であるダウンを、リューグーレザーズのラムレザーダウンジャケットはダウンが90%、フェザーが10%の配合率で使用しております。
その希少さ故に90%の配合率を採用するダウンジャケットはあまり見かけません。
「ダブルフェイス」とも呼ばれ、その名の通り羊の毛の部分と表革の表裏一体の一枚仕立ての革のことを言います。
代表作のB-3は、1934年にアメリカ陸軍航空隊(現アメリカ空軍)の寒冷地気候用フライトジャケット(ボマージャケット)に採用されるほど、天然素材としては防寒No,1素材に間違いありません。
羊毛を一定の長さに刈り込んだ、羊毛付の毛皮を裏返し、内側の面を鞣すのですが、レザーと毛皮をそれぞれ別々の工程で仕上げるため、その手間も通常の一枚革より2倍も3倍もかかります。
ムートンには化学繊維の数十倍、天然素材の綿やシルクよりも優れた吸湿性があり、その水分吸収率は重量の約15%という驚くべき数値です。さらに、吸収した水分は毛にとどまることなく、毛の中を還流している空気によって分散放出され、快適な状態を保ちます。