カルロ・パルラーティ氏の紹介と遺作の数々
Calro Parlati氏を讃えて。カルロ・パルラーティ氏の紹介と遺作の数々。

故カルロ・パルラーティ氏の紹介とその代表的な彫刻作品についてご紹介させていただきます。 カルロ氏のご冥福を祈ると共に、世紀の作品を私達に残してくれた偉業に感謝いたします。 世紀の作品ばかりです。是非ご鑑賞ください。

故 Carlo Parlati (カルロ・パルラーティ) 1934~2003年のご紹介

珊瑚を彫りこむ在りし日のカルロパルラーティ氏
珊瑚を彫りこむ在りし日のカルロパルラーティ氏

世紀の天才芸術家であるCarlo Parlati (カルロ・パルラーティ)氏をご紹介させていただきます。
カルロ・パルラーティ氏はイタリア南部トーレデルグレコに生まれました。

カルロ氏の父親はサンゴ彫刻家として既に有名であり、カルロ氏は幼少の頃より彫刻という芸術活動に親しんでいました。
その後、トーレデルグレコのアートアカデミーで彫刻を専攻し、その技術的センスに磨きをかけ、既にそのころより独創性に富み、個性ある作品を制作するようになります。

その後、ナポリの芸術学校へ進みますが、彼の才能はその頃には学校という枠にはまることが出来ず、独自の世界を切り開いてゆきます。
古典の彫刻芸術をこよなく愛した彼でしたが、その古典的手法と彼独自の現代アート的な感性を融合した珊瑚作品を次々と発表し一躍注目を集めるようになりました。

世間は彼をこう評しました「珊瑚彫刻の鬼才」と。

彼の異彩をはなった作品たちは、珊瑚彫刻だけにとどまらず、絵画、シェルカメオ、彫金作品など幅広い芸術活動をその後も続け、イタリアが生んだ世紀の天才芸術家として世界で一大センセーションを巻き起こしました。

彼は有名になるにつれて「平和」「自然との調和」「故郷への感謝」を強く訴えるようになり、作品にもそれらを訴える要素が強くなってゆきました。彼自身、第二次大戦において、いかに愛する母国イタリアが疲弊し、人々の心を荒廃させ、文化を壊していったか身にしみて感じていたからです。

その長年の芸術活動とフィロソフィー、そして多くの独創的な作品を認められ、彼はトーレデルグレコ市より名誉市民として賞されました。カメオ彫刻の町、トーレデルグレコを世界的に有名にし、欧州だけでなく日本、米国にて彼の熱烈な支持者が増えてゆきます。

その後、各国で個展を開催し、大盛況だったこともあり、更にイタリアの特命大使にも任命されます。
カルロ氏の芸術家としての名声はここに極まり、彼の作品は正にモダンアートの最高峰として賞されました。

作品は高騰し高値がつきます。
しかし、カルロ氏は自分の作品が高額で取引されても極めて冷静でした。
彼は自分の作品を誰よりも愛し、その作品の価値を、誰からでもなく自分自身の心の中で決めていたからです。
そして、名声を得て裕福になってからも彼の個性的な作品や、「平和」「自然との調和」「故郷への感謝」の理念は揺らぐことはありませんでした。

そして、2003年にカルロ氏は亡くなりました。
誰にも似ていない。カルロ・パルラーティの世界を後世に残して。

彼の芸術は、世界中で愛されました。
そしてこれからも愛されてゆくことでしょう。

その偉大な芸術家、カルロ・パルラーティ氏に心より敬意を評し、ここに遺作をご紹介できることに感謝いたします。

今回、カルロ氏の遺作の掲載にあたり、カルロ氏の親族様より千年ジュエリーへ特別なご協力、掲載の許可をいただきました。心よりお礼申し上げます。

カルロ・パルラーティ氏の奥様と千年ジュエリー店長
カルロ氏の自宅にて、奥様とカルロ氏の代表作と共に。

ここからはカルロ・パルラーティ氏の自宅を訪問した際のレポートです。

カルロ氏のお住いはトーレデルグレコの市街より少し離れた静観な場所にあります。
もちろんカルロ氏のお嬢さんであるパトリシア氏の実家となります。
(パトリシアさんは現在は結婚され、こちらには住んでいません)
パトリシアさんの作品はよく千年ジュエリーでも扱わせていただいており、その作品のルーツを知るためにも、父であるカルロ氏の作品を知ることは大切と思います。 現在は奥様が一人でカルロの作品と自宅を管理されています。
2人の間にある作品は、ブロンズに純金の王冠をし、その周りには珊瑚やトルコ、シェルなどで彫ったカメオがモチーフごとに全周にはめ込まれています。

カルロ・パルラーティ氏の工房部屋にあるレリーフ 大理石カルロ・パルラーティ氏の工房部屋にあるレリーフ 大理石

こちらはカルロ氏の工房部屋にあるレリーフです。大理石製で小片をはめ込んだものではなく一枚板を彫り出したものです。

カルロ氏の製作デスク

こちらはカルロ氏の製作デスクで当時のまま保存されています。
当時、ここでカメオなど製作していた時は花を生け、音楽をかけて製作をしていました。
毎朝、花を生けるのは奥様の仕事だったとのことです。
カルロ氏が戻ってきた時に眼鏡がないと困るだろうからと、眼鏡も当時のまま置いてあります。

カルロ氏の自宅にあるカルロ・パルラーティ氏の絵画作品が飾られています

カルロ氏の自宅は多くの絵画が飾られています。置いてあるのは全てカルロ氏の作品となります。

「生命の四季」をモチーフに馬を象ったブロンズ像

こちらは「生命の四季」をモチーフに馬を象ったブロンズ像です。

生命や宇宙を題材 絵画 カルロ・パルラーティ作馬 絵画 カルロ・パルラーティ作 絵画 カルロ・パルラーティ作絵画 カルロ・パルラーティ作

絵画の多くは生命や宇宙を題材としたものが多く、そのスケールと色使い、迫力に圧倒されます。思わず息をのみ声がでません。

純金と天然ピンク珊瑚を主体として作られたカールロ・パルラーティ氏の女性像の作品 純金と赤珊瑚 叫ぶ男女のカメオ彫刻 カルロ・パルラーティ 珊瑚、ターコイズの人像 カルロ・パルラーティ作 ピンク珊瑚と純金 彫刻 カルロ・パルラーティ作 珊瑚 彫刻 作品 カルロ・パルラーティ作 珊瑚 トルコ石 ターコイズ 彫刻 作品 カルロ・パルラーティ作 珊瑚 彫刻 作品 カルロ・パルラーティ作 珊瑚で出来た迫力のメデューサ彫刻 カルロ・パルラーティ作

ここからの作品は全て地下の特別な金庫の中に保存されているものです。

金庫といっても部屋全体で金庫のような作りとなっており、電子ロック機構で守られたエアコン完備の正に特別な部屋です。

ちなみにこの部屋へ入れてもらえた日本人は、私を含めて今まで2人のみとのことで、未公開の作品もありますので、貴重なレポートとなります。

素材は全て純金と天然珊瑚を主体として作られており、大型の作品も多いためその価値は計り知れません。

その他の素材も全て天然のものを使用しています。(真珠、トルコ石、マラカイト、水晶、黒檀など)

これらの作品を自分のインスピレーションのみで彫り出してゆくのですから世紀の天才芸術家といわれた理由も納得です。

ちなみにカルロ氏はマーキング(素材の上に絵を描いてから彫ること)をせずにいきなり素材を彫りこんでゆくという型破りな作家でした。

昼食を共に更に芸術の話、カルロ氏の話が続きます

昼食を共に更に芸術の話、カルロ氏の話が続きます。
イタリア料理は日本人にもなじみ深くおいしいですね。

白ワインが進むにつれ奥様の話に花が咲き、いろいろと過去の出来事などお話いただきます。

カルロ氏は世界中で個展を開催したので、各国にわたる思い出話は大変興味深く、たのしいお話です。

カルロ氏は個展で海外に出張されると奥様に1日5回は電話をかけたそうです。
大変な愛妻家、奥様想いで有名でした。

そして奥様は、「カルロ氏の遺作を優先で千年ジュエリーが扱ってもいいですよ」といつも言ってくださいます。

すでに残り少ないカルロ氏の遺作を扱えるということは、多くの利益を約束された取引になります。

おそらく奥様は、千年ジュエリーの理念に賛同いただき、それならばと、特別にお声をかけてくださるのだと思います。

しかし、私は気がすすまないのです。
カルロ氏はもういません。
その作品を扱えることは大変名誉なことですが
少ない作品を買占めるようなことは、どうも私の性に合わないのです。


カルロ氏の作風を受け継ぐパトリシア氏と新しいアートの世界をご紹介できるようがんばりたいと思っています。

今回、こちらの作品の掲載にあたり、カルロ氏の親族様より 特別な許可をいただいておりますので、写真の転載及び無断リンクは作品の版権上ご遠慮くださいませ。

ビーナスの誕生 カルロ・パルラーティ 珊瑚 純金 七宝バッカス カルロ・パルラーティ 珊瑚 純金 七宝 La Creazione 創造 カルロ・パルラーティ サンゴ 表面La Creazione 創造 カルロ・パルラーティ サンゴ 裏面 Medusa メデューサ カルロ・パルラーティ老人と子供 カルロ・パルラーティ 聖母子 カルロ・パルラーティ真珠に彩られる少女 カルロ・パルラーティ 宇宙と私達 カルロ・パルラーティアダムとイヴ カルロ・パルラーティ オデュッセウスとポリュペモス カルロ・パルラーティ春の愛 カルロ・パルラーティ 春 カルロ・パルラーティ時間と人 カルロ・パルラーティ 生きる喜び カルロ・パルラーティユデトとホロフェルネス カルロ・パルラーティ

カメオ作家リスト

千年ジュエリーYahoo!ショッピング店 QRコード

スマホやタブレットのカメラをかざすと千年ジュエリーYahooショッピング店をご覧になれます。

CATALOGカタログ

Knowledgeカメオの知識