スーパーアーメット(AerMet310)
ルーツのドライバー・アイアンに使用されている素材です。
特殊合金で世界をリードする米国カーペンター・テクノロジー社が開発。
鉄にコバルト、ニッケル、炭素、クロム、モリブデンを配合した高強度合金です。
米軍戦闘機F-18のランディングギアやレーシングカーの部品など幅広く使用され、厚さ2㎜でも至近距離からの銃弾を跳ね返す、飛び抜けた強度を誇ります。
飛び抜けた引張り強度による肉薄化の実現により、初速だけではなく先で伸びるような加速感があり、打球感は硬さを感じさせないマイルドな手応えです。 しかも、マイルド感とは相反する心地よい金属音は快適な打球音もものです。
6-4チタン(6AL-4V)
一般的にドライバーに使われる素材です。 90%純チタンに6%のアルミニウムと4%のバナジウムとの合金です。
鋳造用チタン素材としては、加工のノウハウも蓄積されている。 そのため性質も安定したものが供給できます。
純チタンよりもチタン合金にするほうが、軽くて強いものができるのです。
ちなみにソール部に使用しているチタンは、純チタンが一般的です。 重心を下げるため、ヘッド重量を出すために比重の重い純チタンを 使用しています。
中空アイアン
ヘッド内部を中空にしたアイアン。
重心を深くでき、ウッドクラブ的な性質を持ったアイアンが作れます。
左右方向だけでなく、上下方向にもワイドエリア化がはかれるメリットがあります。
ティーアップした状態やラフなどでボールが浮いている状態時に効果を発揮します。
カップフェース
フェース面の素材をカップ状にし、ボディーの素材と接合している造りです。
硬い素材の場合、カップフェースにすることで弾きが良くなり、また打感 がソフトになります。
打感が硬いと球離れが早くなり、右へ抜けます。
ソフトになれば、コントロール性能も上がります。
ライ角度
クラブをフェース面側から見た時の地面とシャフトの傾きの角度。
このライ角度が大きく(垂直に近づく)なればアップライト、
小さくなればフラットと呼ぶ。
ライ角度がアップライトになるとフェースは左を向き、正しいスイングをしてもボールは左へ飛びます。
逆にフラットだとボールは右へ飛び出します。
自分に合ったライ角度かどうかは、クラブを構えた時にソールのトゥ側が少し浮くぐらいが良いとされています。
目安としては、コイン2~3枚入るくらいです。
バンス角
ソールでフェース面側からソール後方にかけて下がった形になる角度のこと。
特にサンドウェッジでよく見受けられる角度です。
バンス角が大きい(12°以上)と柔らかい砂のバンカーでもヘッドが砂の中に潜りにくく脱出しやすいです。
ベアグランド(芝生の生えていない場所)ではバンス角が当たってしまいトップしやすくなります。
バンス角が小さい(9°以下)とボールをクリーンにヒットしやすくなります。
一般的にアプローチに向いた角度です。
フェース角
フェース角には一般的にオープン(マイナス)、スクウェア(0度)、クローズ(プラス)の3タイプがあります。
オープンフェースの場合、
プッシュアウトやスライス系の球筋が出やすくなります。
フック系の球筋を嫌うプロ、上級者に好まれています。
スクウェアフェースの場合、
スライス系、フック系の球筋をコントロールしたい方に好まれます。
クローズ(フック)フェースの場合、
スライサーが使用すると効果的です。
フェースが開いてインパクトすることを補正してしてくれます。
重心高
クラブヘッドで重心の高い、低いがある。
アイアンの場合、ソールの幅と上側の幅(トップブレード)の割合が大きなものが低重心となります。
一般的に低重心アイアンになると、ボールを下から押し上げる力が加わりボールが上がりやすくなります。
ヘッドスピードの遅い方や、ボールが上がりにくい方が使うと効果が感じられます。
ボールが上がりやすいので、スライスが直りやすいとも言えます。
トップ気味でもボールが上がりやすいので大きなミスには繋がりにくいです。
逆にヘッドスピードの速い方が使うとボールが吹け上がり飛距離ロスというデメリットもあります。
高重心アイアンとは、ソールの幅と上側(トップブレード)の比率の差が少ないものです。
重心が上にあるので、ダウンブローに打ち込んでいくイメージでないと芯で捉えることができません。一般的には中・上級者向けと言われています。
慣性モーメント
慣性モーメントが大きいものは静止した状態から動き出させるにも、一旦動き出した状態から止めるにも大きな力が必要になる。
ゴルフに当てはめると3つのケースがあります。
1つ目は、ヘッドの重心を中心にした慣性モーメント。
コレが大きいと芯を外してヒットした場合でもヘッドが回転しにくくボールの方向性が安定しやすい。
2つ目は、シャフト軸を中心にした慣性モーメント。
これが大きいとヘッドをターンさせるのに大きな力が必要になる。
(小さくするとヘッドがターンしやすく、ボールの捕まりが良くなります)
3つ目は、グリップ端を軸にした慣性モーメント。
これはコック、アンコックのしやすさ、しにくさに影響がでる。
大きいとダウンスイング時にタメを作りやすくなり、小さいとタメがほどけやすくなります。
高弾性シャフト
シャフトは力を加えると撓ります。加えた力を除くと元に戻ります。
これを弾性変形といいます。
弾性限度を超えると、元に戻りません。
その限度に至る力(弾性限度)が大きいシャフトを高弾性シャフトなのです。
重心深度
フェース面からヘッドの重心位置までの深さ(距離)。
重心深度が深いとバックスピン量が多くなりボールは上がりやすくなりますが、ヘッドの慣性モーメントが高くなるため、フェースがスクェアに戻りにくくなります。
その場合、慣れるまで右へ飛ぶ打球が多くなります。
逆に重心深度が浅いと、フェースがターンしやすくなり、コントロールがしやすくなります。
バックスピン量は少なめとなり、弾道はやや低くなります。実際のコースではランが期待できトータルの飛距離アップにつながります。