シューキーパーの必要性

なぜシューキーパーが必要なのか?

(1)型崩れを防ぐ

靴を1日履いていると足裏からの汗の量はコップ1杯分(約200ml)と言われています。
水を吸った革は柔らかくなり、伸びやすくなります。
1日履いた革靴は足の動きに合わせて、汗や水分を含んだ状態なので変形しやすいです。
革は水分が抜けるときに縮みその時に、しっかりとシューキーパーが入っていないと、革靴の形が崩れやすくなってしまいます。

(2)水分を吸湿してくれる

シューキーパーは靴の内部の吸湿を助けてくれる効果もあります。

(3)履きしわを伸ばす

履きこみシワも伸ばしてくれます。

(4)ソールの反り返しを補正してくれる

水分を豊富に吸った革靴は、靴のアッパーの反りかえりと同時にアウトソールも反り返ります。

シューキーパーの種類

(1)スプリング、バネ式シューキーパー

すべての靴にあう、フリーサイズの簡易シューキーパー
メリット 価格が圧倒的にお手頃。一時的な使用・靴磨きを行う際には最適。
カカト部分が棒状ですので、カカトの一部分にバネのテンションが集中してしまい靴が柔らかい場合は、
長くいれっぱなしにしているとカカトを伸ばしてしまう事があります。
構造上、甲に対して縦方向にもテンションがかかってしまいますので、長くいれていると、
甲を伸ばしてしまう事があります。
*その為、特に甲で抑えるつくりになっているローファー・スリップオンや靴のつくりが柔らかい
モカシンなどには不向きです。

パイン材
軽い素材ですので持ち運びに便利。
木材が柔らかく凹みなどが出来やすい。
サイズ 24.0〜28.0pのフリーサイズ
スプリング、バネ式シューキーパー

(2)シングルチューブシューキーパー(かかとあり)

フリーサイズキーパーとフルスペックキーパーのちょうど中間にあたるキーパー
メリット
(1)と違い、縦方向にテンションがからない事、また、ある程度カカトの大きさがあり、
テンションを分散できるので、
長期的使用にもOK。
価格もお手頃ですので、買いやすい=コスパが高い。

フルスペックのシューキーパーと比較すると、カカトの大きさがやや小さめ。
甲部分が省略されています。
その為、靴への完璧なフィッティングを求める人には不向きな面もあります。
サイズ S・M・Lの3サイズ
シングルチューブシューキーパー(かかとあり)

(3)ツインチューブシューキーパー

革靴の形に一番近い本格的キーパー、大切な靴におススメのシューキーパーになります。
特徴
カカトも甲も靴の型にぴったりフィットするよう、作られている為、靴をしっかりサポートしてくれます。
インチ刻みでサイズも豊富。自分の靴のサイズにぴったり合わせる事が出来ます。
つくりの頑丈なツインチューブ仕立てですので、ダブルソールなど、つくりの堅牢な靴にも負けず、
しっかりとソールの反りを戻してくれます。
サイドスプリット付きですので、ひとつひとつの靴の幅に合わせてしっかりとフィットします。
価格は高めになります。
お気に入りの革靴をしっかりとケアする為におススメです。
ツインチューブシューキーパー

スレイプニルシューキーパー

形が違う2種類のシューキーパー

靴の形状によってシューキーパーの選び方も変わります。
代表的な例として
靴の爪先や甲の形が丸みを帯びていてぼってりとした感じの靴、
また爪先や甲の形状が細く甲が長めの靴(ロングノーズ)がなどで変わってきます。
ぴったりとした形状のシューキーパーでなければならない訳ではないのですが、
靴と似たような形状のシューキーパーを選ぶのが良いです。
サイズに関しては靴のサイズからシューキーパーのサイズを選んでいただくと良いですが同じサイズがない場合は一つサイズが小さいものを選ぶと良いです。

スレイプニルトラディショナルモデル スレイプニルヨーロピアンモデル

左 スレイプニルトラディショナルモデル、右 スレイプニルヨーロピアンモデル
左 スレイプニルトラディショナルモデル
比較的まるくボリュームがある靴の形にはぴったり
右 スレイプニルヨーロピアンモデル
シャープな形で甲が長いロングノーズモデルに良い
木の特徴
レッドシダー(ベイスギ) 
アロマティックシダーと言われ芳清潔感がある芳香が特徴。
また吸湿・防虫効果に優れています。その反面木のフシが大きく出やすくヒビなどが
出やすい木材です。


スレイプニル トラディショナルモデル トラディショナルモデル
特徴
普遍的な丸みを帯びた甲とカカトのボリュームが大きい靴に最適
サイズ 38〜44の7サイズ
こちらのシューキーパーが合う革靴
アレンエドモンズ、ジョンストンマーフィー
チャーチ、トリッカーズ、サンダース
リーガル、スコッチグレイン、パラブーツ、ジャランスリワヤなどの
丸みとボリュームがある靴に最適

スレイプニル ヨーロピアンモデル ヨーロピアンモデル
特徴
シャープな形の甲が長めの靴に最適
かかとも小さめの設計
サイズ S〜LLまでの5サイズ
こちらのシューキーパーが合う革靴
アルティオリ、アテストーニ、マグナーニ、
サントーニ、ボリーニ、ステファノブランキーニ、マドラスの様な
靴の甲のノーズが長めの靴に最適

Mayfair シューキーパー
Mayfair シューキーパー
特徴
汎用性が高いフォルム スレイプニルトラディショナルモデルより爪先から甲の部分まで
緩やかなカーブで適度なボリュームで色々な靴のブランドに入り易い

ツインチューブの為安定し靴の型崩れを防止
サイドスプリットで横幅もしっかりと保護
サイズ幅も多く37サイズ〜44サイズの8サイズ
ブナ材なのにコストが良い
迷ったらこのシューキーパー、の1品
木の特徴
ブナ材(ビーチ)
各有名靴ブランドがシューキーパーの木材として使用している高級感がある木材
耐久性が高く、木目とフシも綺麗でひび割れなどが出難い
経年変化も綺麗なエイジングで末永く使用できます
ワックス仕上げですので吸湿効果もあり
ジョンロブ、エドワードグリーン、チャーチ、クロケット&ジョーンズ、アルフレッドサージェント、トリッカーズ、グレンソン、カルミナ、J.M.ウエストン、パラブーツ等の靴に最適

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