Vol.10
☆★☆効果的なエクササイズのいろは☆★☆
こんにちは。
コラムを担当させて頂く、コンディショニングルームHANAの瀬川と申します。
このコラムでは栄養・エクササイズ・休養など主に三つの側面から、皆様に健康的に美しくなって頂くための情報を段階的に、全12回に渡りお伝えしていきます。
少しずつ深い内容に掘り下げてお話ししていきます。
今回は10回目です。
四月の配信以来、約二か月振りとなりますが皆様いかがお過ごしでしたか?
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ油断の出来ない状況となっています。
さて、緊急事態宣言に伴う外出自粛要請で、身体を動かす事が減り、体重の増加・体調不良をはじめ、ストレスの増加、歩行・階段昇降等の移動機能障害など、身体の各機能の低下も気になる頃ではないでしょうか?
そして、ジョギングや室内でのエクササイズが推奨されていたこともあり、この機会にジョギングなどのエクササイズを始められた方も多いようです。
今回は、ジョギングなどのエクササイズについて、特にコロナ禍をきっかけに始められた方が気を付けるべき点お話をしたいと思います。
◇◆◇1つ目 劇的な変化はあり得ない◇◆◇
まずは絶対に極端な事は避けるべきであります。
現在では殆どの方が導入前にネットなどで情報を仕入れるのではないでしょう。
すると「短期間」「簡単」「劇的」などが見出しについた内容が目につきます。
しかし、これらの内容に流されてはいけません。
まずは、ごくごく軽い内容から始めていきます。
それらを繰り返していくうちに身体は慣れてきます。
繰り返してるうちに、身体に何らかの変化が現れるでしょう。
しかし、この段階では大きな変化を求めてはいけません。
この時点で大切なのは身体の変化を『感じ取る』事です。
身体が動かしやすくなった、暑くなり汗が出た、寝つきが良くなった……など、どんな些細なことでも構いません。
むしろ、どれだけ些細な変化を感じ取るかが今後において大変重要となります。
◇◆◇ 2つ目 自分の身体と対話する ◇◆◇
また、現れた身体の変化は必ずしも好意的な事だけでなく、筋肉痛になった、関節が痛い……などの変化もあるでしょう。
身体が動かしやすくなった、血の巡りがよくなり汗が出るようになった、寝つきが良くなった……などの好意的な変化だけでなく、好意的でない変化についても感じ取り、認められるようになりましょう。
そうする事により、自分の身体との対話を深めていけます。
前提として、少なくともジョギングなどのエクササイズを行うというのは、身体にストレスを与える事であります。
このストレスが適切であれば、身体はそのストレスに適応し、繰り返すことで成長へと繋がります。
逆に、このストレスが適切でなければ、疲労や痛みとなって身体を壊してしまいます。
ここで述べるストレスとは、ジョギングなら距離やスピード、エクササイズなら重さや回数で表される負荷のことです。
もちろん、適切なストレスであっても一時的に少し体力は落ちてしまいます。
この体力には、行動をするための体力はもちろん、自分の身を守る防衛体力といわれる免疫も含まれます。
この両方について、同じ事、つまりエクササイズによる適切なストレスで、一時的に体力が少し落ちる事がいえます。
通常、免疫の低下や疲労は、休養を増やせば回復をするため、問題はありません。
しかし特にこの時期、免疫を上げようとジョギングなどのエクササイズを始めたのに、ウイルスに罹患しようものなら正に本末転倒ですよね。
では、何もしないのがいいのかと言えばそうでもありません。
今、様々な場面でアフターコロナという言葉を耳にすると思います。
コロナ禍の収束後、様々な物事が今までの価値観と変わっているであろうと言われており、今後の日常をどのように動くかと考えた時には、健全な身体が必要という答えになるでしょう。
その際始めるジョギングなどのエクササイズは、始めて即刻効果を期待するのではなく、あくまで体力づくりの導入期間と捉えてみましょう。
◇◆◇ 3つ目 日常の習慣にする ◇◆◇
そしてジョギングなどのエクササイズの成功に欠かせないのは、継続して取り組む事です。
継続して取り組む事で身体との対話を深めていく事ができます。
身体の小さな変化を感じ取る事で、自分の身体に適切な負荷が掛かっているのか、或いは負荷がかかりすぎているのかを判断出来るようになります。
適切な負荷であれば当然の如く効果として表れます。
効果が表れればモチベーションを維持しやすく、繰り返す事で大きな変化へと繋がって行きます。
過去に何か目標を持って始めても、仕事や家事などで時間の確保が難しく、継続するのが困難で中断してしまった事もあるでしょう。
しかし、コロナ禍で以前よりも時間の確保もしやすくなっているのではないでしょうか。
現状では新型コロナの収束メドは立っておりませんし、一説では年内一杯とも言われています。
そうなると、半年近くの時間はある訳ですから、今すぐジョギングなどのエクササイズを始めれば継続のハードルも下がり、日常の習慣となる事でしょう。
◇◆◇ 焦りは禁物 ◇◆◇
日常の習慣となれば意気込んで行う必要がなくなり、心理的ストレスも少なくなります。
結果、さらに大きな変化、体力増強などの効果がより得られやすくなるでしょう。
急がば回れ、一歩ずつ。
ではまた、7月にお会いしましょう。
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