Vol.10
☆★☆腹圧で姿勢を整えよう☆★☆
こんにちは。
ようやく暑すぎた日々も終わり、朝夕は涼しいどころか肌寒いくらいになってきました。
コラムを担当させて頂いている、コンディショニングルームHANAの瀬川と申します。
今回は姿勢についてお伝えしたいと思います。
姿勢 といっても難しい事ではなく、今回は【腹圧】に焦点を当ててお伝えします。
【腹圧】を意識するだけで、姿勢の改善・肩こりや腰痛の緩和・ウエスト減・代謝アップなど日常生活にもメリットがたくさんあります。
また趣味の場面でもスポーツでのパフォーマンスアップ・腰痛予防や声量アップにも繋がってきますので、簡単なことで多くのメリットが見込めます。
◇◆◇腹圧の前のドローイン◇◆◇
まずは、お腹に圧を加えるドローインをやってみましょう。
メルマガ読者さまの中には既に実践していらっしゃる方もおられるかもしれません。
また、やってみようと情報を集めたものの、混沌としていてどれを実践すればいいか判らなくなった方も多いのではないでしょうか?
おススメする方法は、立位か座位で行う事です。
ドローインの方法を検索すると、寝て行う方法やエクササイズと絡めて行う方法も紹介されています。
しかし、日常生活やスポーツの場面で、寝て行う場面は非常に限られています。
その為、立位か座位で行うのが自然で合理的でもあります。
---《ドローインの方法》--------------
【1】まずは軽く息を吐く
できれば軽くお腹を凹ませながら息を吐きます。
ここは次に大きく息を吸うための準備なので、あくまで軽くでいいのです。
【2】大きく息を吸う
お腹を大きく膨らませながら、ゆっくり息を吸います。
【3】ゆっくりと息を吐く
お腹を凹ませながら息を吐きます。
お腹を凹ませますが、身体が丸まらないように気をつけます。
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お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、いわゆる腹式呼吸ですね(笑)
しかし、ドローインの目的はあくまでお腹の中に圧力を掛けておく事です。
◇◆◇ ドローインの後、腹圧ON ◇◆◇
腹圧を掛けるには、【3】のお腹を凹ませたまま呼吸を続けます。
お腹が固いままで呼吸を行う事で、お腹の中に圧がかかります。
この状態が‘腹圧ON’の状態です。
通勤電車の中や歩いての移動中や、デスクでパソコンに向かっている時など、常に腹圧ONを意識しておきましょう。
最終的な目標は、出来るだけ無意識に腹圧がONの状態を作る事です。
あらゆる場面で毎回わざわざ意識するのは難しく疲れることで、長続きしません。
しかし、何も行わなくては無意識で出来るはずはありませんので、初めは常に意識しておきましょう。
◇◆◇ 姿勢が変わる ◇◆◇
無意識下で腹圧がONの状態になると、姿勢が変わってきます。

写真の女性ですが、意識しないよう【腹圧ON】以外、特に何も伝えずに撮った一枚です。
明らかに頭の位置は高くなり、姿勢が良くなっています。
特に猫背の方は、無理に胸を張らなくても自然と頭の位置が高くなります。
よく、猫背の方からは姿勢を治すために「胸を張って生活するように意識している」と聞きますが、その殆どの方が肩凝りや背筋痛を訴えられます。
胸を張る為に肩甲骨を無理に引き寄せていたり、腰を伸ばすために無理に背筋を使っているのが主な原因です。
腹圧をONにするとお腹に圧がかかり、胴体は自然と縦方向に伸びやすくなりますので、肩甲骨や腰・背中に余計な緊張を掛けずに姿勢が整いやすくなります。
◇◆◇ 呼吸の改善 ◇◆◇
姿勢が整うと胸郭(胸をとりまく骨格、肋骨などの胸の骨で囲われた部分)は拡がり、呼吸も改善され体内に空気をたくさん取り入れる事が出来ます。
空気をたくさん取り入れられると、肺に入る酸素の量が増え、血流が促進されます。
血流が促進されると新陳代謝が活発になるので、代謝アップや脳や身体のリフレッシュにも繋がっていきます。
また、血流の促進によって肩こりや慢性疲労の軽減にも作用してくれます。
◇◆◇ 美容にもプラス ◇◆◇
血流の促進は当然、美容にもプラスに作用します。
身体の各細胞には、血液によって酸素や栄養が運ばれます。
呼吸が改善されることで、肌を含めた各細胞へ酸素や栄養の供給量が増えるため、当然ながら肌のハリやツヤ等という肌の悩みを解決する一助になります。
さあ、今すぐ腹圧ON生活はじめましょう。
ではまた、10月にお会いしましょう。
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