Vol.23
☆★☆ ストレッチとダイエットについて ☆★☆
こんにちは。
コラムを担当させて頂いている、コンディショニングルームHANAの瀬川と申します。
今月もお読み頂きありがとうございます。
梅雨も明け、いよいよ夏本番の暑さが全開になってきましたね。
さて、今回は読者の方からアンケートいただいた「ストレッチとダイエット」についてお話しさせていただきます。
◇◆◇ ストレッチとは?なぜ必要? ◇◆◇
結論から申し上げますと、残念ながらストレッチにダイエット効果はありません。
それらを踏まえてお伝えさせていただきます。
【ストレッチとは】
主に準備体操や整理体操に用いられることが多く、筋肉を正しく使える状態に調整する動作です。
筋肉を伸ばすことで筋肉の緊張が緩み、柔軟性の確保や向上が期待できます。
また、弛緩することで血管の圧迫を和らげ、血流の促進や副交換神経が優位作用し、疲労回復の促進に繋がります。
【なぜストレッチが必要?】
弦楽器で例えると、演奏前に正しい弦の張り方に調整する作業に相当します。
演奏の際に弦が緩んでいたり張りすぎたりしていると、決して正しい音を奏でることはできません。
また楽器の負担を少しでも減らすために、弦を少し緩めて保管しておきます。
人体も同様、筋肉が必要以上に緊張していると身体に負担が掛かったままになってしまい、痛みや不快感を感じるようになります。
◇◆◇ ストレッチは万能ではない!? ◇◆◇
ストレッチには筋肉を弛緩させる作用がありますが、ストレッチだけで何かが得られるということはまずありません。
『ダイエットに・・・』
『肩こりや腰痛の改善に・・・』
『怪我の予防やスポーツのパフォーマンスの向上に・・・』
このように、あたかもストレッチさえすれば良いという表現を目にすることもあると思います。
中にはストレッチを用いて解決した方の例を聞くこともあるかと思いますが、
あくまで「一つの方法として取り入れた結果、解決する事象もある」ということです。
そもそもダイエットとは、食事療法であり、食べ物や栄養に関する事が起源です。
また、肩こりや腰痛の原因が柔軟性の低下であれば、世の中そんなに困る人がいないはずですし、
怪我の予防やスポーツのパフォーマンスの向上が可能であるなら、アスリートは厳しいトレーニングやエクササイズを行わず、ストレッチばかり行っているでしょう。
◇◆◇ ストレッチの効果的なタイミングと方法 ◇◆◇
先にも述べたように、ストレッチは筋肉を弛緩させリラックスさせる効果があります。
疲れているときや就寝前など、翌日以降に少しでも疲労の蓄積を抑えたい時などが適しているでしょう。
暑苦しくなかなか寝付けない時などは、太ももやお尻・胸など大きな筋肉のストレッチをほんの数分行うのがおすすめです。
呼吸を意識し、痛みや違和感を感じない程度で十分効果があります。
ダイエット時には、食事制限のイライラを抑えたい時や気分転換として取り入れるのがおすすめです。
肩こりや腰痛の予防、また、怪我の予防やパフォーマンスの向上には、自己判断ではなく身近なパーソナルトレーナーや専門家等に相談し、プログラムの作成を依頼することが、安全で効果的かつ効率的です。
◇◆◇ 専門家に相談して自分にあったストレッチを♪ ◇◆◇
今の世の中、様々な情報が混沌としています。
目を引くキャッチーなタイトルに惑わされず、本質を見極めることが大切です。
情報を仕入れることはとても大切なことですが、少しでも疑問があれば、専門家に相談することが一番です。
ではまた、来月お会いしましょう。
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