刺繍職人の名入れ承ります

手作業による伝統の刺繍

東京都千代田区神田、BLITZWORKSから徒歩3分の場所にある「よ刺繍屋」。
あるお客様のご要望で「名入れ」を依頼され、探していたところを偶然に見つけた刺繍屋です。

ビルの一角に店を構える老舗の暖簾をくぐると、ドラマで見かけるような粋な江戸っ子の店主がミシンに向かっていました。
話し方、店構え、作業風景、そこには本物の職人の姿が。

そして店内にあふれる、依頼されたものの数の多さ。
「基本、絵や文字に書けるものなら何でもできる」というスタンスに、オリジナル刺繍をするリピーターが多いというのも頷けます。

その時ご依頼いただいたお客様にはご満足いただき、「他にも名入れをしたいお客様がいらっしゃるのではないか」という点と、 「この日本の手作業の技術をもっと守っていけないだろうか」と考え、手探りながらこのサービスをやってみることに至りました。

心苦しいのですが、よくある名入れ無料のサービスではありません。また格安刺繍でもありません。
「よ刺繍屋」のような老舗店の伝統や文化を守っていくためには、職人の技術に対価を支払うことも必要だと私達は考えています。

その分、職人さんが手掛ける製品を手にしたとき、世界に1つだけの、自分だけのオリジナル製品として満足感が得られるのではないでしょうか。

刺繍職人の手仕事

四十年以上のキャリアを持つ刺繍職人の店主が手作業で仕上げていきます。

コンピュータミシンではなく横振りミシンという、年代物の足踏みミシン１台が現役で使われています。

名入れは一律料金

普段は、ワイシャツやスーツのネーム入れ、タオルやハンカチや小物へのワンポイント、半纏やダボシャツなどなど「よ刺繍屋」さんの店内はこだわりを持ったお客様からの預かりもので溢れています。ちょっとびっくりするような有名な方や遠方からのご依頼品も。

刺繍の大きさやデザイン、生地などによって価格が変わるため、事前にはっきりとしたお見積りは出来ないのですが、BMC製品への名入れはルールを決めて一律の料金とさせていただきます。
文字一行(約12mm×12mm、10文字ぐらいまで)・・・1,000円
ロゴ刺繍1か所(2cmｘ2cm目安)・・・1,000円

泣く子も黙る！一番組 神田「よ組」

江戸時代のお話。

大岡越前守は江戸に「十番組」の町火消を組織しました。日本橋・神田はその「一番組」にあたります。

その中でも「よ刺繍屋」さんが位置する須田町は「よ組」に属します。江戸の町火消しの中で最大の規模を誇り、神田明神下界隈の街を守っていました。

江戸の子供達が遊ぶメンコの絵柄は、火消しの中でもこの「よ組」のものがほとんどだったのだそうです。圧倒的な人気があったのでしょうね。

花形「よ組」の纏は神田の「田」を表しています。

「火事と喧嘩は江戸の華」、「粋」と「侠」を大切にし、街の警察のような役割も担い、神田「よ組」といえば泣く子も黙るといわれていたそう。 この町火消の制度は、時代の移り変わりによって現在の消防団へと引き継がれていきます。

「よ刺繍屋」の店主は、落語に出てきそうな江戸っ子です。
気さくで快活でエネルギッシュ。刺繍の相談でも「出来る事、出来ない事」をハッキリ言ってくれます。 趣味が高じて木札、アクリル札等を安く値段で作成・販売している一面も。難しい刺繍も、相談してみる価値はあると思いますので、ご不明点がございましたら一度お問合せください。
お近くにお住まいでしたら、BMCを通さずとも直接刺繍を依頼に行ってみてください。このお店のファンになることでしょう。