ABOUT WESTEND WATCHES

ウエストエンドウォッチについて

  • 1864年にスイスのサンティミエに設立されたアルシード・ドロー &サンズ社(Alcide Droz&Sons)が、最初の耐水性時計インパーミアブル(L‘lmperméable)を開発。この時計はスイスのラ・ショー=ド=フォンにある国際時計博物館に今日も展示されています。 その開発によって、1886年にはアルシード・ドロー&サンズ社よりウエストエンドウォッチカンパニー初の時計が製造されました。

    WEST END WATCH ウエストエンドウォッチ

    • ウエストエンドというネーミングは、英国の流行発信地であるロンドンの中心地のエリア名、ウエストエンドに由来します。 ニューヨークのエンターテイメント街がブロードウェイならば、ロンドンではウエストエンドと言われるほどの娯楽の街です。 創業当時、スイスからヨーロッパの貿易の要所であった英国に市場を求めていたことが、その名に込められています。

    • ウエストエンドウォッチカンパニーは、英国軍への供給を目的とした最初の腕 時計の製造を開始し、第一次世界戦時 中に約5万本もの腕時計を供給したこ とにより、兵士からウエストエンド ウォッチの評判は広がり、やがて中東 やインドにまで流通を展開しました。 当 時 に 生 産 さ れ た ソワール(SOWAR)は、映画「アラビアのロレンス」で知られるイギリス陸軍将校のトーマス・エドワード・ロレンスと彼の下士官に採用されたことも語り継 がれています。そのロレンス部隊とインド軍が採用したことで、チベットからアデン(イエメンの旧首都)にまで好評を博し、戦時中にスイスから世界各地への過酷な輸送経路においても不具合をきたさなかった時計として、その性能と信頼性が支持されました。 これにより、時計愛好家や軍用品コレクターの間で“ミリタリーウォッチの名門”としても古くから知られています。

    • 1917年にウエストエンドウォッチカンパニーの社名をジュネーブにて登記。ソワール(SOWAR)のモデル名もスイスで商標登録されました。ソワールはヒンドゥー語で戦士を意味し、その勇敢で大胆なイメージをデザインに反映し、今日も後継機が製造されているロングセラーモデルです。

  • 1934年には、当時のスイスで革新的な腕時計用ムーブメントの耐震装置として開発され、今日に数多くの時計メーカーが採用するインカブロックを初採用したのはウエストエンドウォッチでした。 腕時計の耐震装置とは、衝撃によりムーブメントの心臓部であるテンプの天真が折ることのないように、バネのついた穴石で天真(歯車の軸)を支えるという微細な部品です。 これにより、耐震・耐水・耐磁の全てを備える非常に優れた腕時計であったことから、軍や政府関係者より絶大な支持を得ました。

    • 今日では、ウエストエンドウォッチのベースキャリバーは、スイスのETA社製ムーブメントを採用しています。 ロジウムコーティングと機械彫りを端整に施し、5ポジションの精度を平均日差±10秒以内に追い込んでいるムーブメントです。このムーブメントにも、耐震装置としてインカブロックが採用されています。

    • 創設以来120年以上におよび約1500万本もの時計を世界中に供給し、時計史に残る実績を築き上げてきたウエストエンド ウォッチカンパニーは、現在、アルプス山麓のスイス南西部にあるレイトロンの地に生産拠点を構え、自社製品だけでなく他社のアッセンブリ―までも手がける歴史あるスイス製時計メー カーの1社です

  • 今日、ウエストエンドウォッチの工房では、徹底した生産管理体制のもと、熟練した技術者を中心に多くの技術者が従事し、より高品質かつ適正価格の時計が作り続けられています。

    この工房で生み出される製品群は、同社のアーカイブに見られる古典的なデザインベースに、現代にふさわしいマテリアルを採用してクオリティ高くリモデルするなど、細部にわたり精巧に作り込まれています。

    • 熟練職人が手仕上げを施すファクトリー

  • すべてのモデルにスクラッチの入りにくいサファイアクリスタルを採用しています。中でもデュアルカーブサファイアクリスタルは、 表裏均等にカーブした視認性の高い風防です。このように製品のデザインごとに的確な加工を施して完成されています。

    • 2001年、ウエストエンドウォッチカンパニーは新体制を敷き、同社のアイデ ンティティーを見直すブランド展開を開始しました。 そして、2013年に最高経営責任者として 、 ジェローム· モナ・ ジュニア (Jerome Monnat Jr)が父から経営 を継承し、現在に至ります。