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何でも戦車色にしちゃうミリタリーペイント企画 今回のやり玉にあがっのはこの電子レンジ 一人暮らしとかで使う簡易タイプのヤツだね |
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何の特徴もないただの白い家電って感じ 「この手のしかないから仕方なく買いました」って人が ほとんどだと思います そんな電子レンジをミリタリーペイントとサビ塗装で塗ると 一体どんな風に変身するのか? いやー想像しただけでワクワクしてきますよ |
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と言うわけで このレンジ、今からやってみます |
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アース線はドライバーで取れそうなので外しちゃいます |
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まずは塗る場所と塗らない場所を分ける作業から マスキングテープを使います ホームセンターの塗料のコーナーに行くと 1本100円前後で売ってます 細いのから太いのまで色々あるので 3種類くらい常備してると何かと便利ですよ |
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これは太いタイプのマスキングテープです こうやって広い面をマスキングする時に便利 値段もたいして変わりません ちょっとはみ出すくらいで貼っていき 余ったところをカッターでカットすれば完成 |
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こんな感じでアッと言う間にマスキング完了です |
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横にデッカイ説明書きのシールが貼ってありました もうレンジを買ってから何年も経ってるので 簡単には剥がれてくれなさそうなシールです なのでシール剥がしをスプレーします これも100均で売ってるので常備しておくと便利です シール剥がすのって結構時間掛かるでしょ これがあるとずいぶんと楽になります スプレーしてしばらく放置しておきます あと、シール剥がしは 汚れ落としにも使えるので 雑貨のインク汚れなんかを ちょっと拭きたい時なんかにも便利なんですよ |
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その間にコードをマスキングしておきます 付け根の部分を大体ザッとやればOK |
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そろそろスプレー剥がしが染みた頃かな スクレーパーで剥がして行きます やっぱり古いシールなので手強いですが 今回、楽だったのは塗装をするので スクレーパーでキズが付いても問題ないってこと と言うわけで、遠慮なくガリガリ行きます |
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15分くらい掛かって 何とか全部剥がせました |
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次はプライマーを塗るためにボディにヤスリ掛けをして 定着をよくしてあげます 私が使ってるのはこのサンドシートっていう スポンジタイプのヤスリです ハサミで好きなサイズにカットして使えるから便利なんです それの極荒の80番です |
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これでヤスリ掛けして ボディをキズキズだらけにします |
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荒目を使うとかなり簡単にキズキズだらけになります たまにヤスリ掛けをキレイにやりすぎて 逆に塗料が載らないって人もいます このヤスリ掛けの目的は プライマーの足がかりを よくしてあげるためのものですので キズを付けるってイメージで行く方が正解です |
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塗装をするところはすべてヤスリ掛けします |
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ヤスリ掛けして粉々だらけになったのでブラシで払い落とします |
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次はプライマー塗りです このプライマーは何のために塗るかっていうと、 塗料の付きを良くさせる下地作りができるからなんです キャンディタワーのオリジナル万能プライマーは 塗料全般に使えますので1本持ってると重宝しますよ |
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使う分だけバケツに移し替えます かなり伸びが良いので少しの量で広い面積を塗れちゃいます |
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ハケで薄く伸ばしながら塗っていきます |
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一度乾燥させてから もう一度同じように塗ります この二度塗りをすることで下地がよりしっかりとできるので プライマーは二度塗りが基本です |
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私は待ってられないタチなので ヒーティングガンで一気に乾燥させちゃいます ちなみにプライマーは自然乾燥させる方がイイんです ヒーティングガンの風で飛んじゃって 塗ったようで塗れてなかったってことがよくあります プライマーは自然乾燥するなら30~60分くらいですので 待てる人は待ちましょう |
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二度目を塗ってプライマー塗りは完了です 乾かないうちから二度目を塗っても意味がありません 乾燥したのを確認してから二度目を塗るようにしてください |
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さて いよいよ戦車色に塗装して行きます |
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最初に使い出してからずいぶんと日が経ったペンキなので かなり粘土が増してパテっぽくなっちゃってましたが こういうので塗るのも意外と作品的におもしろいのができるので このままこれを使って塗っていきます |
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まずは全体をハケ塗りします 本当はすべてスポンジで塗った方がカッコイイんですが 私は面倒なので ブツが大きい時は大まかにハケ塗りしてから その上からスポンジで塗装していく方法が多いです |
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スポンジにミリタリーペイントを付けて 全体に馴染ませます 今回はかなり粘土が高いので塊になりやすいから 塗装する前にパレットの空いたスペースで均一になるように 何度も塗料を馴染ませて行きます |
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スポンジで叩くようにして塗装して行きます ポンポンポン・・・・ 夢中になるとアッと言う間にこんな姿に |
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途中、シャッターを切るのを忘れちゃうくらい わすか10分足らずでこの姿になりました |
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レンジって言うより なんかの兵器みたいやのー(笑) |
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ナショナルの電子レンジがこの姿に |
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なんか すごい迫力 |
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これで料理する気には ならん 主婦ウケは史上最悪レベルになりそう(笑) |
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さて、すっかりとミリタリー仕様となったレンジですが ここにサビ塗装や汚し塗装を加えて さらにリアルな質感にしていきます サビ塗装の塗料のラスティブラウンをパレットに取ります |
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絵筆に水をたっぷりとつけて |
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ラスティブラウンの一部をシャバシャバにします |
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そのシャバシャバにしたラスティブラウンを レンジのエッジ部分に載せていきます |
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そして何も付いてないハケで素早くこすると |
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まるでエアブラシで描いたかのようなボケ感が出せるんです |
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こんな感じで古めかしい見た目をどんどん再現できちゃいます |
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エッジ部分を見つけては塗料を載せてハケでこするの繰り返し |
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シロウト塗装ではなかなか出せない微妙なボケ感が このテクニックを使うと簡単にできちゃいます |
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エッジを見つけては筆で塗って |
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ハケでこするの繰り返し |
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ネジが付いてる場所は 垂れたサビを表現する格好の場所 上から下に筆で垂れたサビを描きます |
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それをハケで同じように上から下にこすると |
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リアルな垂れサビが表現できました この技、スゴイでしょ! |
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こんなダクト部分はエンジンの排気をイメージして 再現するのに最高の場所です |
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筆でシャバシャバにしたラスティブラウンを載せて |
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何も付いてないハケですばやくこする |
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どんどん見た目がリアルなサビになって行きます |
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エッジ部分を見つけては塗る&こするの繰り返し |
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初心者でも簡単に古めかしい風合いが出せるんです |
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ほら、見た目がずいぶんと変わったでしょ! |
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今度はスポンジにラスティブラウンの原液を付けて 叩くようにして塗っていきます |
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サビの中心部分をイメージしてそこを叩きます するとサビに立体感が出るんです |
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スポンジに付ける塗料の目安ですが まずはベチョっと付けて |
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パレットの空いた部分を用意します |
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スポンジにブラックを原液のまま付けて パレットの空いたスペースで薄くなるまで塗料を落とします 最初はベッチョリしてるのが どんどん薄くなって行って 最終的に左上くらいのスポンジ跡が少し付くくらいにまで落とします |
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そのブラックをブラウンの中に落とし込んで行きます サビ塗装の場合、これが正解ってのがありませんので 比率やどこに入れるか?などは好みの問題になりますが 私はブラウン8割 ブラック2割くらいの見た目が好きです |
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イメージしてるのは戦車で オイル汚れや火薬の破裂した跡などを想像しながら いつも塗装してます と言うわけで塗装はこれにて完了 ココに英文字を入れるといよいよミリタリー仕様が完成します |
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ステンシルシートをマスキングテープで固定して 普通ならスプレーを吹きますが スプレーでステンシルを入れるのはなかなかテクニックが必要です |
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そこで初心者の人でも クッキリとキレイにステンシルを入れる技を教えますね 用意するのはステンシルスタンプ用のインクと 指先に付けることができるスポンジ |
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このスポンジに先ほどのインクを付けてなじませます |
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そしてステンシルシートの上から ポンポンポン・・・・と叩くようにしてインクを載せていきます |
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ほら こんなにクッキリとキレイに入れることができました |
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こっちにも同じように スポンジで叩きながら入れていきます |
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完璧に入りました この方法だと濃淡の調節も簡単にできて たとえばヴィンテージっぽさを出したい時は ちょっと薄目で止めると仕上がりがそれっぽくなったりします |
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スプレーだとここまでキレイに入れるのは かなりの上級者の域です |
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このスポンジはステンシルを入れるために作られた 専用スポンジなので 押した時の柔らかさやスポンジのインクのノリなど かなりよくできていて私もお気に入りです |
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今度はプラスチックステンシルを使って ナンバーを入れてみます 同じようにマスキングテープで固定します |
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叩くようにしてインクを載せていきます こするんじゃないですよ! ポンポンポン・・・・と叩くんです |
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もう完璧ってくらいキレイに入ります |
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ステンシルスタンプ用のインクだと 垂れたりしないのでそんな点も使い勝手が良いんです 初心者ほど良い道具を使うと上手に仕上がるので 何も知らないうちはうまい人のマネをするのが一番 |
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カッコイイね 一気にミリタリー色が強まりました ちなみにこの方法だと服やジーンズ、帽子やバッグなど スプレーでキレイに入れれるかどうか不安だったモノでも 簡単確実にステンシルを入れることができるので 覚えておいてほしい技です |
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英文字が入ると完成度がグッと増したでしょ! |
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ここにもあっちにも どんどん英文字を入れて 全体の見た目をよりカッコヨクして行きます |
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この方法だと簡単 |
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思い通り、狙い通りのステンシルが 初心者でも確実に入れることができます |
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真ん中にはUSのマークを入れて全体を引き締めます |
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んー カッコイイね |
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ナンバリングはただ19って入れるよりも 019って先頭に0を入れるとミリタリー色が強まります あとAF-018なんてアルファベットを加えるのもオススメ |
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ダイヤル部分に数字を入れたいので ステンシルスタンプを用意しました これもハンコを押すだけでステンシルが入れれるので メチャクチャ便利で楽しいです 身近なモノにステンシルを入れるだけで 自分だけのオリジナルグッズ感が感じられてオススメ 一度やるとあまりの楽しさに止まらなくなります |
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タイマーの数字を入れていきます |
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それっぽくなりました |
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こうやって押すだけで簡単に入れれるから ホントに便利 |
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この手の文章ってあんまり読んでもよくわからないようなことの方が むしろリアリティが出たりします 私の場合は戦闘機などに入れられてるステンシルを 一部抜粋したりして入れることが多いです |
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米軍の何かの装置に見えますが 実は電子レンジってヤツ これで暖める弁当はミルスペックか! |
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雰囲気あるなー じゃあ正面のマスキングテープを剥がしてみます |
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マスキングテープの良いところは しっかりと着くのに剥がしやすいってところ |
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ひゃー 格好良すぎる |
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あっ! テープ剥がしたら隙間が残ってました |
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こんなところは筆で塗ればOK |
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全体が汚れて錆びてるのに 文字の部分だけホワイトでクッキリと入ってるので 見た目に浮いてます それを全体と馴染ませる技を紹介します スポンジにラスティブラウンの原液を付けて |
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パレットで薄くなるまで叩きながら落とします |
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それで文字の上からもう一度サビ塗装をするんです |
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ステンシルをした時 たまにこんな感じで文字がつぶれちゃったりもするんですが こんな所は後からさびさせると むしろ雰囲気あるように見えちゃうんです それがミリタリーペイントのおもしろいところ ちなみにステンシルの文字潰れの原因は スポンジをグイグイと押しつけてしまったのがその理由です |
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ほら 全体と馴染んだでしょ |
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文字潰れしたところをもっとサビさせて ほとんど見えないような感じにしてもカッコイイです |
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かすれた感じに仕上げると 最初から入ってた文字が 経年劣化で消えてきたかのように見えます |
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ダイヤル部分にもサビを追加しました |
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ココも強く押しつけすぎて文字潰れになっちゃいましたが こんなくらいの方が仕上がった時に格好良かったりします |
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プラスチックに見えない質感でしょ! |
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しゃー 完成 |
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格好良すぎる(〃 ̄▽ ̄〃) |
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最初 こんな見た目でした |
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それがココまで変身を遂げたんです |
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この質感、シロモノ家電がベースになってるなんて 想像もつかないでしょ! |
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カッコイイなー レンジを眺めてうっとりするなんて 人生でなかなかできない経験です |
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ビフォー |
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アフター 何と言うことでしょう 匠の技によって 電子レンジが生まれ変わりました(〃 ̄▽ ̄〃) |
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この文字盤も |
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こんな風に変身 |
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裏側も |
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こんなになりました |
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垂れたサビがリアリティあるでしょ! |
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家のレンジをこんな風に塗ったら 間違いなくカミさんに怒られちゃいますので マネしないように! |
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なんか米軍の通信装置みたい |
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どの角度から見てもカッコイイねー |
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排気ダクトをイメージしてハケを使って再現しました 今日、教えた技を使えばこんな表現も誰でもできますよ |
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レンジをこんな360°見回すことなんてないでしょ(笑) |
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これでご飯3杯は行けます |
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たまらんのー しかし |
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どう? やってみたくなったでしょ! 身の回りにあるシロモノ家電で どうもシーンに合わないってヤツがきっとあるはず そいつをミリタリーペイントとサビ塗装の塗料で こんなに変身させれちゃうんです |
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こんな楽しい遊びをやらずに死んだら 人生大損です 特に私たちアメ雑好きには間違いなく言えます 難しさなんてこれっぽっちもありません キャンディタワーのDIYカレッジを見ながらやれば 初めての人でも必ずできますから! 必要なのは最初の一歩だけです もう想像はいっぱいしつくしたでしょ! さあ 楽しすぎる世界がアナタを待っています |
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