いよいよサビ塗装の時がやって来ました これは楽しいからねー 今回はパーツをバラして部屋の中で塗る事にしました ミリタリーペイントとサビ塗装の塗料は 水性塗料なのでシンナー臭がしないから 部屋の中でも全然平気で塗れちゃうんです。 バイクを塗装したいけど塗る場所がないって人は パーツごとに少しずつ 部屋の中で塗るってのも一つの方法ですよ! |
サビ塗装は色んな塗り方があります たとえば一番ベーシックな方法だとスポンジを使って叩く方法 そして今回、私が使うのはドライブラシ塗装って方法です プラモで汚し塗装をする時によく使われるテクニックなんですが 方法を覚えると初心者でも簡単に使えて、 なおかつ奥の深い表現ができる塗装方法なんです |
絵筆を使って使って塗るんですが 今回使った筆は100均で5本100円で売ってた ブタ毛の硬い絵筆です コシが強くて硬いブラシがこのドライブラシ塗装に向いてます |
サビ塗装の塗料(ラスティブラウン)を絵筆に付けてから ティッシュやキッチンペーパーで拭き取ります |
塗料がしっかりと落ちるまで筆をこすりつけます 大切なポイントは塗料をしっかりと落とすってところ 筆に塗料がもう付いてないって くらいの状態にしたら準備完了です |
その筆でエッジの部分をこするんです すると塗料が薄く付いていくんです このこするって作業を繰り返すと 濃淡ができて、 それがサビや汚れに見えるっていう塗装方法です |
こするだけなので初心者でも濃淡が調整しやすく なおかつもの凄くリアルな表現ができます 女性のメイクのチークと同じ手法なので 女性の方はチークをイメージすると なるほど!ってわかるでしょ |
同じところを何度もこすると濃くなって よりサビた状態が表現できます |
縦に筆をシューシューと下ろすと サビ垂れが表現できます 10分もしないうちにこんなにリアルな姿に変身しました |
ボックスの反対側も同じようにドライブラシ塗装でサビさせます |
エッジの部分を見つけてはこするんです こういう部分が現実世界でも一番よく錆びるからです |
こんな風に完成しました 使ったのはラスティブラウンたった1色ですが 濃淡を付けながら塗装すると これくらいリアルな塗装ができるんですよ! スゴイなーって思った人、 これくらいのレベルなら誰でもできますからね! ホントに |
ヘッドライトフレームも同じように ドライブラシ塗装でサビさせて行きます ボルトやエッジ部分、穴なんかを中心に あまりにも楽しいから ついついサビサビだらけにしてしまいがちなんですが、 ほどよい加減で止める それがサビ塗装の極意です |
次にサビ塗装の塗料のブラックを使って サビによりリアルさを付け加えます 私は排気ガスやオイル汚れ、 火薬が破裂した跡をイメージして塗装してます |
同じようにキッチンペーパーなどにこすりつけて しっかりと塗料を落としきります |
ブラウンの上から重ねると ほら、一気にサビがリアルになったでしょ! |
同じようにアクセントを入れるように ブラックをほんの少しずつ加えていきます |
すごくリアルで戦場を駆け抜けてきた雰囲気が出ました サビ塗装の場合、これが正解ってのはありません 赤茶系のサビが好きな人、 ラスティイエローを加えて もっと新しくできたサビを表現するのが好きな人 ブラウンだけやブラックだけで表現するのが好きな人・・・・ 様々です 私はブラウンのサビに ブラックの火薬の破裂っぽい跡が残ってる・・・・ そんな雰囲気が好きなのでいつもこんな感じですね |
こちらも同じくブラックでアクセントを入れます たまに大胆に入れるところなども取り入れて サビの表現をグッと広げてみると、 おもしろい作品になったりしますよ! |
ブラックを加えることでもの凄くリアルになったでしょ たったの2色でここまで表現できるんです |
この後、ステンシル文字を入れます 今回はステンシルスタンプ用インクを使って 指先に取り付けできるスポンジで ステンシルを入れていきます |
私はたまたまアメ雑界の先輩が近所にいて ステンシルマシーンを持ってるので文字を抜いてもらいました これはプラスチックステンシルを使ったり あと、ステンシルスタンプを使って入れる方法が 簡単でオススメですよ! |
パッドにインクを出して付属のヘラで台に馴染ませます |
指先に取り付けできるスポンジにインクを付けて いざ! |
上からポンポンポン・・・・と 叩くようにしてインクを載せていきます |
クッキリとキレイに入りました! |
次はプラスチックステンシルを使って入れる方法です プラスチックステンシルに連結用のツメが付いてるんですが 私はあれを一切使いません 自分で好きな文字間隔で調整して マスキングテープで固定します |
普通ならこの状態で上からスプレーを吹くんですが 実はスプレーを使ってステンシル文字を入れる方法って スプレーの技術がいるから 初心者には難しいんです はみ出したり、にじんだり、 塗料が垂れて悲惨なことになったり・・・・ そこで私がオススメする技が このスポンジで叩いて入れる方法です これだと初心者の人でもまず失敗しません |
完璧なほどクッキリとキレイに入りました ね、イイ方法でしょ! |
本体にナンバリングの数字を入れます 27番目の作品だから027 キャラメルマンと同じ方式やね |
同じようにプラスチックステンシルを マスキングテープで固定します その上からスポンジで叩きながらインクを載せていきます |
テープで固定してあるので こうやって途中の仕上がり具合を見ることだって可能なんです これがスプレーだと液だれするからできないんです |
ボディにステンシル文字をどんどん入れていきます コードネームや管理番号など・・・・ 意味不明な数字が入ると よりリアルな軍モノの雰囲気が出せるので そんなところも覚えておくとイイと思いますよ |
パッと見て意味がわかる英語より 何が書いてあるの?って 覗き込んじゃわないとわからないような英語の方が リアリティが出るんです ちなみにこれは弾丸ケースに書かれていた文章を そのままコピーしました |
ステンシル文字を入れると断然カッコヨクなりました ステンシルをいっぱい入れて スコープドッグ風にするってイメージが 今回の私の中にある作品イメージだからね |
米軍の飛行機や戦艦に描かれてるステンシルを 参考にしました |
中にはステンシル文字が潰れちゃって入ることも これはインクの付けすぎが主な原因です こんな時は背景色、 この場合だと戦車色を上から塗って一度消してから もう一度ステンシルしなおせばOK 私はこの潰れた文字を あえて演出に使うからこのままにします |
ベースが錆びて汚れまくってるのに 文字部分だけやけにクッキリとキレイな状態で ちょっと不自然でしょ それを今から馴染ませていきます |
先ほどサビさせた時と同じ手法で 文字の上をかすかにサビさせます |
白の上に茶色がうっすらと載ると周りと馴染むんです |
文字全てを全体と馴染ませます |
これで背景と文字が同化しました |
今度はブラックでも同じようにして 文字の上からうっすらと載せていきます |
完成したそれは、 もはやプラスチックだということを完全に忘れてしまうほど 鉄そのものの見た目になりました |
攻撃を受けたような雰囲気を落とし込んであります |
で、このノーマルのウインカーを取り付けて 完成ってことだったんですが、 コイツらも同色の方がカッコイイんじゃないか!ってことで 塗装することにしました |
ペンキが付いちゃ困る部分を マスキングテープで覆い隠します |
はみ出た部分はカットします 刃をミゾに入れて引くと 簡単にキレイにマスキングできますよ |
マスキングしたらヤスリ掛けです |
ツヤがなくなるくらいまでキズキズにします 左が元々の状態 右がヤスリ掛けした後です |
左がヤスリ掛けした後で 右が元々の状態です |
ヤスリ掛けが終わったら キャンディタワーのオリジナル万能プライマーを塗って 下地を作ります |
今回はパーツが小さいのでプライマーも絵筆で塗りました |
1時間ほど待つと乾くんですが 私は無理なタイプ(笑) ヒーティングガンで1分でかたをつけます でも本当はプライマーは自然乾燥の方がイイみたいです |
ミリタリーペイント アーミータンクグリーンで 戦車色に塗装します スポンジを使ってポンポンポン・・・・と叩くように |
アッと言う間にできました |
続けてステンシル文字を入れていきます 入れ方は先ほどと同じ要領で 各パーツに細かく入ってる方が 作品としてよりカッコイイのができると思いますよ |
続いてサビ塗装です |
しっかりとキッチンペーパーで塗料を拭き取って落とします もう付いてないってくらい落としきる! これがドライブラシ塗装の大切なポイント |
その筆でこすると イイ感じで少しずつブラウンが載っていきます 加減が細かくできるので 表現がものすごく奥深くできちゃうんです |
次はブラックでアクセント オイル汚れや火薬の破裂した感じを想像して |
こんな感じに仕上がりました |
こちらもイイ感じに |
シートフレームも味のあるサビ塗装に仕上がって あとはいよいよ組み立てるだけ |
ボディを取り付ける時、マフラーのヤレた感じが気になったので せっかくだから塗り直ししておこうって思い取り外すことに ボルト4本で固定されてるだけなので マフラーも結構簡単に外せます |
ダンボールシートに載せて塗装の準備をします |
マフラーはサビがかなり来てたので 金ブラシを使ってコシコシと削り落とします 歯ブラシの要領です |
金ブラシだけでかなりキレイにサビが落ちます ザラザラしてたのが、触るとツルツルに 金ブラシはホームセンターで200円前後で売ってます サビを落とす用なら一番硬めくらいがオススメです |
これはラジエターカバー これはプラスネジ4本で外せます 塗装前にかるくヤスリ掛けしておきます |
今回使ったのはソフト99から出てる耐熱ペイントのブラックです 1000円くらいだったかな 名前のまんま、熱に強い塗装ができるスプレーです |
マフラーにシューっと上からスプレーして行きます |
ついでにマフラーカバーとラジエターカバーも一緒に! 買った時みたいに一瞬でキレイになりました |
ボディの方にもちょっとコーティングしてみようかと プラモの塗料ケースをあさってみたら ちょうど「つや消しクリア」が出てきたので これを噴くことにしました |
シューっと つや消しだから光沢が出ないって頭で思ってて 実際にスプレーすると 全体がしっとりとするから 調子に乗ってガンガンスプレーしちゃって |
シートフレームにもいっぱいスプレーして |
ボディにもいっぱい吹き付けて で、乾燥してみると |
真っ白けっけの大失敗 (ToT) やるんじゃなかった・・・・トホホ こういうことはDIYじゃ 何度となく経験します これでまた経験値が上がるわけですが 今回、最後の最後でこれですよ あー せっかくイイ色に塗れてたのに・・・・・ この後、戦車色を少しずつ載せていって 色味をできるだけ元通りにして行きました 結局、少し残った白っぽい部分は 焼けた跡みたいに見えて それはそれでカッコイイ見た目になることに・・・・ 次からリアルにしたい時に使える技です こんなのがDIYなので 皆さんも失敗を恐れずにとにかくやってみてください で、失敗してつまづいて それを何とかしようとする時に 上達しますから (〃 ̄▽ ̄〃) |