ビオトープでも飼えるメダカ
観賞魚は一般的には水槽で飼うのが基本ですが、メダカの楽しみ方は水槽内の飼育だけではありません。
スイレン鉢に入れて、スイレンや水辺植物と一緒にビオトープを作るのもまたメダカ飼育の醍醐味と言えるでしょう。
メダカは丈夫で暑さに強いため、戸外に置いたスイレン鉢でも問題なく飼育できます。
スイレンの花と一緒に眺めるメダカの泳ぐ姿は格別な風流ある美しさを感じさせてくれます。
スイレンの葉はメダカの絶好の隠れ家となり、日光を凌ぐ場所にもなります。
また、メダカを鉢にいれることでボウフラや藻を食べて抑えてくれる効果もあります。水が蒸発して減ってきたら、継ぎ足して下さい。
今まで水槽でしかメダカを飼ったことのない人も、このスイレン鉢での楽しみ方を試してみませんか?
室内でメダカを飼う、インテリア向けメダカ飼育セット
いろいろなメダカ
※シーズンによっては販売していない場合がございます。
※リストに掲載されていない種も取り扱っている場合があります。
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その他
水道水を使う場合は、カルキ抜きをご使用下さい。メダカ用の水質調整剤もおすすめです。
水槽立上げ時は水質が不安定です。バクテリア剤を使用するとよいでしょう。バクテリア剤を使用することで水槽の立上げがスムーズになります。
夏場は保冷器具(冷却ファンなど)、冬場は保温器具(ヒーター)のご使用をおすすめします。
各種のメンテナンス用品もあると便利です。メダカの産卵時にはシュロ皮が便利です。
その他メダカ飼育に便利な用品
メダカの繁殖と水草
メダカと浮草の大切な関係
浮き草とは、水面に浮ぶ水草のことです。 水面にただ漂っているだけでは なく、水質浄化に役立ちます。太陽の光をたっぷりと浴びることで光合成をおこない、新しい葉や茎を伸ばし無性生殖という方法で分裂していきます。
浮き草は、水中に垂れ下がるように根を伸ばしますが、植え込む手間がいらず水質の変化にも強いので難しい管理がいらない優れものです。 浮き草は、メダカなどの小魚の隠れ家にもなり、 また、その根はメダカが卵を産み付けやすい形状でできていますので、メダカの繁殖に最適です。
生き物を飼育する上で、一番の醍醐味と言えるのが「繁殖」の瞬間かもしれません。
大事に育てた生き物が、その環境で命をまた産むというすばらしい瞬間を垣間見ることができます。メダカも同様に飼育している環境で上手くいくと卵を身ごもりそこで卵を産みつけます。
飼育下においては空間が限られているため卵が狙われやすく、親メダカや他の魚によって産みつけた卵を食べてしまうことも あります。孵化するまでの間は、卵が食べられてしまわないように隔離する必要があります。
メダカは水草などのやわらかく細かい繊維状の場所に卵を産みつけます。新しい命のためを思うと産み付けた卵を見過ごす訳にも…、せっかくレイアウトをした水草を引っこ抜いて移動させる、というのもなかなか難しいことでしょう。
浮き草の根に卵を産み付けると、 浮き草ごとそのまま容器にすくって産卵箱への移動が簡単に行えます。
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メダカにとって最も卵を産み付けやすいのが、浮き草の根です。浮き草の根に卵を産み付けたたら、飼育水と浮き草ごと小型に移します。このとき、大切なのが卵を空気に触れさせないことです。
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外敵のいない安全な環境で、卵をそっと見守ります。プラケなどに隔離し水流が無い場合、卵にカビが生えてしまうことがあるので、こまめに綺麗な水に交換してあげましょう。
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やがてこんな小さなメダカの赤ちゃんが産まれてきます。孵化後、約3日間はお腹に栄養を蓄えているのでエサはいりませんが、成長に応じてベビーフードを与えてあげます。
毎日エサを与えることでメダカたちは、エサをほしがって近づいてきます。浮き草は、光を与えることでイキイキとして鮮やかな色合いの葉を広げていきます。
やがてメダカは卵を身ごもり、浮き草は花を咲かせ新しい株を産み新芽を広げてゆきます。水槽やビオトープなどの小さな空間でも一生懸命に生きて彼らは、やがてこどもを宿し殖えていきます。
そんな、微笑ましい瞬間と命の営みを観察してみませんか。生き物が誕生する素敵な光景を是非ご覧ください。