爬虫類飼育を始める前に

  • 現在、爬虫類はペットとして大変人気がありあらゆるペットショップでも一昔前までは非常に珍しかった品種が取り扱われるようになりました。
    コミカルな動きやマニア性からも愛好者は年々増え人気はとどまるところを知りません。 その一方、最後まで飼い続けることを諦めてしまい、自然に捨ててしまうなど非常識な行為が社会問題にまで発展しているのも事実です。
    爬虫類を飼育するときには自然の摂理を把握した上で、倫理的な判断をもって飼育していただきたいと願うばかりです。
    チャームでは、皆様がより適切に楽しく爬虫類を飼育していただけるよう、そして爬虫類にとって最適な環境を用意できるよう、飼育する上で必要な用品などをここで紹介したいと思います。
    トカゲやリクガメは非常に魅力的な生物です。確かな知識をもって爬虫類飼育をスタートさせましょう!

爬虫類飼育に必要な用品

爬虫類を飼育するといってもそれぞれに特徴があり、まずは何を飼うかを決定することが重要になります。
そしてその種類に適応する用品を選ぶ必要性が生じてきます。そのニーズにお応えできるようチャームでは数々の器具をご用意しております。
こちらでは爬虫類飼育に必要であろう器具をいくつかに分類し、それぞれの特性についてご説明します。
爬虫類飼育を行う上での初歩の知識として考えていただければ幸いです。

  • ケージ

    爬虫類飼育においてまず最初に用意しなければならない用品がケージです。 簡易的なプラスチック製のものから、しっかりとしたフレームのものまで多種多様に取り揃えております。 アクリル製のケースもありますが、透明感も抜群で高級感があります。 ケージにはフタをするわけですが、そこに少しでも隙間が生じると逃げてしまう恐れがありますので注意してください。 同時に通気性も確保する必要があります。細かい網目状のフタやアクリル製で細かい穴の開いたフタを選ぶようにしましょう。

  • 保温球

    爬虫類の育成において、太陽の温かさは非常に重要な役割を果たします。 保温球を使用することにより、日向ぼっこ同様、熱が供給されるので、爬虫類などの変温動物への自然な環境作りを実現します。 保温球で最適な状態を保持してあげましょう。

  • UV球

    UV(紫外線)は爬虫類にとって重要な要素です。UV−Aは食欲の増進に効果を発揮し、さらに脱皮を促す働きをもっています。そしてUV−Bは骨格形成を助長するという意味では、爬虫類飼育にとって最も重要な要素といえるでしょう。 餌などからカルシウムを摂取しても骨の形成には至らず、そこにはビタミンD3が必要となります。そのビタミンD3を体内で合成させる働きを担うのがUV−Bなのです。太陽光を浴びさせるのが最も良いというのが大前提ですが、それが不可能な場合このUV球が絶大な役割を果たします。

  • ヒーター

    熱帯や亜熱帯に棲息する爬虫類にとって寒さは大敵です。しかも爬虫類は体温調節ができない外温性の生物ですから、温度管理が大変重要になります。保温球が日光浴のように部分的に温度を確保する器具だとすれば、このヒーターは全体を温める役割をもつと考えていただくと分かりやすいでしょう。 温度変化の激しい日本においては温度管理を徹底して心がけてください。



  • サーモ

    爬虫類の飼育空間をヒーターや照明で温かくするのが重要だということを先に述べましたが、さらに厳密にいえば「最適温度に保つ」ことが最重要といえるでしょう。つまりただ単に温度を上げていっても高すぎる場合もありますし、自然界における昼夜の温度差を再現することは困難になります。 それを実現するのがサーモです。冬季の保温には不可欠なアイテムです。

  • 温度計

    やはり温度管理の重要性を語る上で欠かせないのは、基本中の基本、温度計です。 自分の目で現在の温度を把握し、爬虫類が好む最適温度を維持できるようにしましょう。 現在、ケージ内の温度と室温が同時に確認できるタイプや最高・最低温度を記憶するタイプのものなど多彩な機能がついたものもございます。温度管理の徹底が爬虫類飼育の基本です。

  • 底床

    床材を敷くメリットは数多くあります。まずは見た目の問題。それから爬虫類が地面を這うことを前提に考えれば底がガラスやプラスチックでは上手く前に進めません。それを自然に近い形にしてくれるのが床材です。さらには保温効果、排泄物の吸着など多くの役割を果たします。 乾燥系のヤモリやトカゲにはサンドが最適です。植物系のバークなどは天然素材ゆえストレスを和らげるなど生体にとって非常に優しいものです。消臭効果があるものもございますので、用途に応じてお選びください。

  • シェルター

    自然界の爬虫類は木陰に身を寄せる習性をもっています。カルシウムの適正吸収のために紫外線の照射が有意義ということは前述しましたが、それも過剰になるとどうしても害になってしまいます。それを防ぐのがシェルターです。生体たちはその過剰な紫外線を察知し、シェルター内に身をひそめます。 カメやトカゲそれぞれに適したサイズをご用意しております。

  • エサ

    爬虫類の種類が多岐にわたるのと同じく、エサもそれぞれに適したものを選ぶ必要があります。 リクガメには適したバランスのよい乾燥餌、少々大きめの爬虫類には、ミルワームやピンクマウスなどの各種エサをご用意しております。

  • エサ皿

    エサの安定した供給に意外に欠かせないのがこのエサ皿。 エサをどれだけ食べたかなど把握ができ、管理が容易になります。爬虫類にも個体差があるので、その大きさに合わせてエサ皿を選ぶようにしてください。 容器の中に入って出られなくなるケースもありますので、お選びの際はご注意ください

  • 添加剤

    エサだけでは、補充できない栄養素などを摂取する上で重要なのが添加剤です。 自然界におけるエサと違い、特に人工的なエサではどうしても本来摂取すべき栄養が不足しがちです。 添加剤には、ミネラルなど特化したものから、複合的なものまであらゆる種類のものがあります。 骨格形成などに添加剤をご利用いただき、生体の体調管理にお役立てください。 爬虫類特有の悪臭を取り除くための消臭添加剤などもございます。

  • 流木・石

    トカゲなど種類によっては木の上での生活を好む種類もいます。そういう生体にとって流木は生活の一部ですので、自然に近い状態を再現するためにセットすることをおすすめします。 そして流木は組み合わせによって、シェルターのように生体の隠れ家にすることも可能です。人工的なシェルターよりも自然のレイアウトを楽しみたい方にはおすすめです。