水草の植え方は、水草の種類によって異なります。正しく処理をし、植えないと正常に成長しません。 また、底床に植え込むにはピンセット、流木などに活着させる為にはビニタイやナイロン糸などが 必要になる為、事前に用意しておきましょう。
まずは、ご購入頂いた(もしくはご購入予定の)水草の種類をご確認ください。成長の仕方やサイズによって、「前景草、中景草、後景草」の3種類に分けられます。この種類によって、大よその植栽位置が決まります。
前景草 | 小型で、背丈が高くならない種類の水草 (グロッソスティグマ、ヘアーグラスショート、キューバパールグラスなど) |
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中景草 | 前景草よりもやや大きく、前景と後景のつなぐ役目をする水草 (ブリクサショートリーフ、クリプトコリネ、流木や溶岩石についたアヌビアス、モス、ブセファランドラなど) |
後景草 | 成長すると水面まで達したり、背丈が大きくなる水草 (有茎草全般、エキノドルス、バリスネリア、テープ状のクリプトコリネなど) |
植栽する際には、水槽の前面から前景、中景、後景と植えていきます。基本的にこのように植栽することによって、全ての水草をバランスよく楽しむことができます。
レイアウトのコツ
下葉をカットして取り除き、茎を3〜5cm程度にします。種類によっては茎が折れやすいものがあるため、注意が必要です。
節から根が生えます。ピンセットで茎を折らないように注意しながら節の部分を底床の中にきちんと植え込みます。垂直ではなく、やや斜めに植える込むとぬけにくくなります。
底床が薄いと抜けやすいため、3〜5cm程度の厚さが好ましいです。 植える間隔は水草の大きさにより異なります。隣り合う水草同士の葉が重ならないような間隔がベストですが、成長するにつれて枝分かれし、ボリュームが出る種は間隔を広めにとって植えます。
外側の葉は古い葉なので痛んだり枯れてきている葉は株元からはがすように取り除くか、カットします。植えやすいように根を切ります。エキノドルスの仲間は植え替えをすると根が一度ダメになるためバッサリと切り落としてOKです。
根の下の方をピンセットではさんで植えるとキレイに植えられます。エキノドルスの仲間はサイズが大きく、根張りが盛んなため、底床を厚く(5cm程度)し、一度植えたら動かさない事がキレイに大きく育てるためのコツです。大きくなる種類を育てる場合はスペースの十分な水槽サイズに植えましょう。
レイアウトに制約がある場合やコレクションをする場合は、鉢植えにするといいでしょう。
本種は丈夫な種が多いため、植え替えを行うだけでは株全体がダメになってしまうことはあまりありませんが、キレイに育てるためには、最初から植える場所を決めておくといいでしょう。大きく成長する種類であるため、予め水槽のサイズを確認し、十分なスペースを設けることが重要です。
エキノドルス同様、1番外側の葉が枯れたり痛んだりしている場合が多いので株元からはがすように取り除くか、カットします。植えやすい長さに根を切ります。短ければそのまま植えても大丈夫です。
クリプトコリネの仲間は根張りは盛んなため、底床を厚く(5cm程度)し、ピンセットで根茎を傷めないように底床に植えます。この時、水草が抜けたり浮きやすいため、しっかりと植え込んでください。あまり深く植え込みすぎてもダメです。
クリプトコリネの仲間は一度植えたら動かさない事がキレイに大きく育てるためのコツです。大きく成長した後に移動させることは困難ですのでコレクションする場合は鉢植えにするといいでしょう。
本種は新しい環境に適応するため、植えた直後に葉が「溶ける」ことがあります。この場合、根茎が残っていれば葉が復活しますが環境になじめずそのまま枯れてしまう場合は環境の改善が必要になります。また、溶けた葉はすぐに除去しましょう。
1番外側の葉が枯れたり痛んだりしている場合が多いので株元からはがすように取り除くか、カットします。植えやすい長さに根を切ります。短ければそのまま植えても大丈夫です。葉の先端部が傷んでいる場合は葉の途中でカットしてOKです。(カットした葉はやがて枯れてしまいます)
ピンセットで根茎を傷めないように底床に植えます。新芽(成長点)は中心から出てきますが、この部分を底床に深く植え込みすぎないようにしてください。底床の厚さは3cm程度でも育ちます。葉が長いのである程度水層に水を張った状態で植えると楽です。
下処理〜植える際、草体が大きい種類が多いため、水草が乾かないように注意してください。バリスネリアもあまり移動は好みません。
★商品番号50652の「新芽あり」のような商品は球根主体なので特に下処理は不要です。
傷んでる葉は株元から、浮き葉はお好みに応じてカットしてください。根は植えやすい長さにカットします。球根は取っても取らずに植えてもOK。(手で簡単に取れます。)株が小さい場合は球根は取らずにそのまま植えましょう。
水中葉はとても乾きやすいので注意が必要です。株が小さい場合は特に丁寧に扱わないとうまく成長しません。球根が柔らかくなったり空の場合は発芽しませんので水槽から取り出して処分してください。
黒ずんでたり、傷んでいる葉は葉の元または葉の途中からカットします。長い根は植えやすい長さにカットします。新芽(成長点)はカットしないよう注意しましょう。
これらの種は活着性の植物なので底床に植え込むのではなく、流木や石などの素材にビニタイなどで巻きつけます。成長点の方向に注意し、根茎を傷めないように流木と水草をビニタイでとめます。ビニタイをきつく巻き過ぎると根茎を傷めるので注意しましょう。順調に育つと3〜4週間で根を流木に絡ませるように活着し、成長します。
これらの種は底床に植え込んでも枯れしませんが、成長が悪いため何かしらの素材に(凸凹があるものがよい)活着させましょう。基本的に丈夫な種なので根茎が残っていれば時間はかかりますが復活します。(全ての葉を一度切り落としてから活着・成長させる方もいます。)
枯れや混入物がないか確認します。この時、水を張ったボールに入れると作業がしやすいです。モスの葉が大きい場合は、ハサミでカットします。(流木などに巻きやすくするため)
モスを薄く流木に貼り付けます。厚くのせると光のあたらない部分が枯れてうまく活着・成長しません。次に、木綿系やテグスを使って流木に巻きつけます。間隔は3〜5cm程度が適当です。(狭すぎるとモスがうまく成長しません。)
モスの中には活力着力が弱いものもあります。このような種類は成長したら巻き直しが必要です。また、活着をするものでも成長するにつれて、光が当たらない部分が枯れてはがれてしまうため、その場合も巻き直しが必要です。