2023年12月11日更新

クリンスイ浄水カートリッジにおける
PFOSおよび PFOA除去試験結果のお知らせ

三菱ケミカル・クリンスイ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:田邉大地、以下:クリンスイ)は、浄水器の製造・販売を通して、環境に優しく安心して使えるおいしい水を暮らしに届けるとともに、「もう一度、水道水を飲もう。」の企業メッセージを発信。国内の水資源の活用を軸に、人々がよりサステナブルで豊かなライフスタイルを推進できるようさまざまな取り組みを行っております。

この度クリンスイでは、有機フッ素化合物(PFAS)の一種であるPFOS、PFOAの弊社浄水カートリッジでの除去について、浄水器協会(JWPA)で定められた規格基準(JWPAS B基準)に規定された試験方法による試験を実施し、以下の浄水カートリッジでPFOS、PFOAを除去できることが確認できましたので、お知らせいたします。

  • CPC5(およびCPC5W,CPC5Z)ポット型浄水カートリッジ
  • HGC9S(およびHGC9SW,HGC9SZ)蛇口直結型CSPシリーズ用浄水カートリッジ
  • MDC01S(およびMDC01SW,MDC01SZ)蛇口直結型MONOシリーズ用浄水カートリッジ
  • UZC2000(HUC17021も同性能です)ビルトイン用浄水カートリッジ
  • UHC3000ビルトインアルカリ整水器用浄水カートリッジ
  • CPC7(およびCPC7W) ポット型アルカリ浄水カートリッジ
  • HSC17021(およびHSC17023) スパウトイン用浄水カートリッジ
  • HCC17023 カウンターオン用浄水カートリッジ
  • SSC8800 据置型SSX880用浄水カートリッジ
  • CBC03W 蛇口直結型CBシリーズ用浄水カートリッジ
  • CGC4W 蛇口直結型CGシリーズ用浄水カートリッジ
  • PPC4440(およびPPC4440W) 蛇口直結型ピクシーシリー ズ用浄水カートリッジ
  • XTC2100(およびXTC2100W) 蛇口直結型デミシリーズ用 浄水カートリッジ
  • MDC03SW 蛇口直結型MONOシリーズ用浄水カートリッジ

■試験結果

水道水の「水質管理目標設定項目27項目」に設定されたPFOS及びPFOAの濃度の水を各浄水器で80%以上除去できることを第三者試験機関にて確認(浄水器協会自主規格※による試験に準ずる)しております。
※)JWPAS B.210 浄水器の除去性能等試験方法に関する規格基準
なお、製品パンフレットならびに取扱説明書、個装箱の表記についても順次変更してまいります。製品仕様には変更はございませんので、安心してお使いいただけます。



■商品についてのお問い合わせ

店頭商品:CPC5(およびCPC5W,CPC5Z)、HGC9S(およびHGC9SW,HGC9SZ)、MDC01S(およびMDC01SW,MDC01SZ)、MDC03SW、CBC03W、CGC4W、PPC4440(およびPPC4440W)、XTC2100(およびXTC2100W)
クリンスイサービスセンターSC係
電話:0120-086-866(フリーダイヤル)
受付時間:平日10時~17時・土日祝日休み

住設商品:UZC2000(HUC17021)、UHC3000
クリンスイサービスセンターU係
電話:0120-328-432(フリーダイヤル)
受付時間:平日10時~17時・土日祝日10時~16時

三菱ケミカル・クリンスイ株式会社

ご参考資料

有機フッ素化合物(PFAS)とは
PFASとは4700種を超える有機フッ素化合物の総称です。自然界で分解しにくく水などに蓄積することがわかったほか、人への毒性も指摘されており、国際条約で廃絶や使用制限をしています。 近年、有害性や蓄積性が明らかになり、製造・使用が制限されていますが、一部地域の水道水から検出されており、社会問題となっています。

PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とは
PFOS とはペルフルオロオクタンスルホン酸(Per Fluoro Octane Sulfonic acid)の略称で、有機フッ素化合物の一種です。PFOS は1940 年代にアメリカで開発された界面活性剤で、耐熱性、耐薬品性など非常に優れた安定性を持ち、表面張力を大きく低下させることなどから、撥水剤や紙・布の防汚剤原料、航空機火災に対応する泡消火剤成分などとして幅広く使用されてきました。

PFOA(ペルフルオロオクタン酸)とは
PFOAは、PFOSと同様の性質を持つ類似化合物のペルフルオロオクタン酸(Per Fluoro Octanoic Acid)の略称で、フライパンのテフロン加工や食品包装紙の撥水加工の際の原料などとして幅広く利用されてきました。
日本でも2010年にPFOSが、2021年にPFOAが規制対象物質に指定されました。2020年には、厚生労働省がPFOS・PFOAのいずれも水質管理目標設定項目に追加し、暫定目標値としてPFOS・PFOAの合計で50ng/L以下と設定しました。なお、環境省では、PFOS・PFASを要監視項目に追加し、指針値(暫定)としてPFOS・PFOAの合計で50ng/L以下と設定しています。

[出典]
厚生労働省水道水質管理の最近の動向について 2022.11.30
環境省水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準等の施行等について(通知) 2020.05.28