• 皮膚
  • 歯
  • 体型・肥満
  • おしっこ
  • おなか
  • 食べムラ



皮膚に出る未病のサイン

  • ●毛がパサパサか、ゴワゴワしている
  • ●フケが出る
  • ●皮膚が乾燥している
  • ●皮膚に赤味がある
  • ●身体を舐めている
  • ●身体を掻く

皮膚のバリア機能や保湿機能が低下して、乾燥したり敏感になっているのかも……

ワンちゃんの皮膚は、小型犬なら体重の20%を占め、約3週間でターンオーバーします。 ちなみに、全身の毛を合わせると、なんと1日300~450mも伸びるんです。(東京タワーより高い!) 元気な皮膚・毛をつくるのは、材料となるたんぱく質などの栄養源。 つまり食事が大事なんです。

こんなときは病院へ!

  • ●ひどく痒がる
  • ●フケが多い
  • ●皮膚の赤味が強い
  • ●脱毛がある

身体は食事で作られる

食事に含まれるタンパク質の約30%が皮膚・被毛を維持するエネルギーに回されます。皮膚に必要な栄養を積極的に摂って、元気な皮膚と被毛を保ちましょう!

○皮膚の健康維持に必要な栄養素

  • 高消化性の
    タンパク質
  • オメガ3/6系の
    不飽和脂肪酸
  • ビタミンB群、
    ヒスチジン
  • 亜鉛、銅

これらが含まれたフードはコチラ

歯に出る未病のサイン

  • ●歯垢、歯石が気になる
  • ●歯石取りをしたことがある
  • ●歯磨きが難しい
  • ●口臭が気になる
  • ●歯周病が気になる
  • ●将来、心臓・腎臓が心配

歯石が出来やすい体質か、ブラッシングが難しい子で、口臭が発生しているのかも……

歯垢は食べカスではなく、おもに「細菌のカタマリ」です! さらに歯垢は、唾液のカルシウムと結合、3~4日で硬い歯石へと変化して、放置すると様々な病気の原因になり得ます。それは口臭や歯周病だけではなく、歯周病の出血によって細菌が血液中に入り、心臓病や腎臓病の原因になったり、近年ではアルツハイマー病との関連も報告されています。対策には歯磨きが最も有効ですが、普段のフードでブラッシング効果を高めることもできます。

こんなときは病院へ!

  • ●歯石がたくさん付着している
  • ●歯茎から出血している
  • ●歯が抜けている、欠けている

普段から歯石の付着をおさえる工夫が必要です

歯石を付きにくくするには、[最低でも週に2回の歯磨き]、[歯磨き効果がある、しっかり噛める食事やガム]、[ポリリン酸ナトリウム配合のフード]を食べさせるなど。他にも飲み水に混ぜるタイプの口腔ケア用品やワンちゃんが嫌がりにくい歯磨きグッズなどのあるので、がんばってみましょう!

体重や体型に出る未病のサイン

  • ●以前より体重が増えた
  • ●力を入れないとあばら骨に触れない
  • ●腰のくびれがない
  • ●体重や体系が気になる
  • ●おねだりが多い
  • ●ダイエットしたい

適正体重が維持できていないのかも……

「太り気味」は未病の状態ですが、「肥満」は立派に病名です。 みなさんご存知の通り、肥満は様々な病気の引き金になります。 肥満と適正体重のワンちゃんを比較すると、平均寿命に2年の差が出て、心臓病のリスクが1.7倍、関節炎のリスクが3.3倍になるという報告もあります。体重ケアはとっても大切です!

こんなときは病院へ!

  • ●腰のくびれがまったくない
  • ●頑張ってもあばら骨に触れない
  • ●重そうによろよろ歩く
  • ●BCSが7以上ある

食事量を減らすだけのダイエットはNG。 適切なカロリーとタンパク質のバランス、満腹感の維持が大切!

ダイエットを成功に導くには、「低脂肪、低カロリーの食事」、「高タンパク質な食事で、筋量は維持して適度な運動」、「お腹で膨らみ、胃に留まりやすい、満腹感を維持する食事」などの合わせ技!最初はひどくおやつ等をほしがって、飼い主さんもつらいと思いますが、がんばって!

おしっこの未病サイン

  • ●水をあまり飲まない
  • ●おしっこの回数が少ない
  • ●おしっこの量が少ない
  • ●おしっこの臭いが強い
  • ●おしっこが気になる

おしっこが濃くなって、尿中のミネラルが結晶になりやすくなっているかも……

ワンちゃんに多く見られる結石はストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石の2種類。
【ストルバイト結石】は主に細菌感染が原因で、【シュウ酸カルシウム結石】は原因を特定できない場合がほとんどです。ですがどちらの場合も、水分の摂取量やおしっこの量を増やして、結晶が成長しないうちに薄めて排泄することは有効と考えられています。ストルバイト結石もシュウ酸カルシウム結石も、結晶が成長したら手術で取りだすことが多いため、フードやお水で早め早めの対策をしましょう!

こんなときは病院へ!

  • ●おしっこにキラキラしたものが混じる
  • ●頻繁におしっこをする、尿量が多すぎる
  • ●おしっこに血が混じる
  • ●おしっこするときに痛がる
  • ●おしっこが出ない

結晶が成長する前に出しちゃうことが基本!

大事なのは結晶を成長させないこと。[飲水量を上げる]、 [消化に良い食事で水分の吸収率をアップ]、 [食事でのミネラルバランスの調整]と、特に食事面でのケアが重要になってきます。おしっこが濃くならないように、水の摂取量を上げることも大事です。お水をあまり飲まない子はウェットフードやミ水にすこしささみの煮汁を足したり、専用のフレーバーサプリメントもあるのでお試しください。

おなかの未病サイン

  • ●うんちの量が多く柔らかい
  • ●ときどきお腹がゆるくなる
  • ●つまむことができないようなうんちをする
  • ●痩せている
  • ●体重が増えない
  • ●以前より体重が減った

消化吸収不良で、栄養を十分に吸収できていないかも……

おなかの状態が良いと、食事や水分を効率よく吸収できるので、うんちの量は少なくなります。つまり、うんちが多くて柔らかいのは、腸での消化吸収がうまくいってない可能性が高いんです。 消化吸収が悪いと、まず栄養不足が心配されますが、そればかりではありません。消化できなかったタンパク質が悪玉菌のエサになり、腸内の悪玉菌が優勢になることでまた消化吸収が悪くなるいう負のスパイラルに……。また、未消化のタンパク質は腸の免疫反応を刺激して、慢性腸炎の原因になる可能性もあります。    

こんなときは病院へ!

  • ●下痢が激しい
  • ●下痢が3日以上続いている
  • ●うんちの色がいつもと違う

腸内細菌バランスを整え、消化の良いフードを与えましょう

おなかを整えるには、とにもかくにも消化の良い食事。高消化性のフードに変えましょう。腸内細菌バランスを整える成分(プレバイオティクス)や毒素や悪臭を吸着する成分を、サプリメントなどで摂るのも良いでしょう。 フードとおなかと栄養吸収とうんちには密接な関係があります。未病からの適切なケアで、健康なおなかを維持しましょう!

食べムラの未病サイン

  • ●好き嫌いが多い
  • ●小食
  • ●フードを食べないときがある

フードが美味しくないか、おやつのあげすぎかも……

普段のご飯を食べてくれないと、偏食から栄養が不足したり、偏ったりする可能性もあるので、食べムラも未病と言えるかもしれません。 食べムラや小食の原因はいくつか考えられますが、病気の場合を除けば、フードが合わないか、おやつのあげすぎが主な原因だと思われます。
   

こんなときは病院へ!

  • ●フードをまったく食べない
  • ●何も食べない

味よりも匂いや食べやすさが重要?!

舌にある味を感じる「味蕾」の数は、人間は約9000個、犬は約2000個。一方、犬の嗅覚は人間の約一億倍! このことから、ワンちゃんは味そのものよりも、匂いや食べやすさを重視する傾向があるようです。愛犬のフードは飼い主である人間が選ぶので、どうしても味で好みを決めがちですが、あまり味だけにこだわらないほうが良いかもしれません。 また、愛犬がフードを食べるときは放置するけど、おやつをあげたときは「おーよしよし美味しかったねー」と褒める飼い主さんは多いのではないでしょうか? おやつ=褒められる、フード=褒められない、と思われるのは適切なしつけではありません。フードを食べても同じくらい褒めましょう!

○ワンちゃんが美味しいと感じるものは

  • 好みの香り
  • 大きさ、形
  • 食感、割れ方
  • 栄養バランス(脂肪分が好き)

これらにこだわったフードはコチラ