家具の表情を楽しむ

家具の表情=『木目』
木目とは、木が毎年作成した年輪やその時に吸収した栄養分、芽吹いた枝葉などの痕跡が、材として切り出され模様になったものです。木目には木の成長の軌跡が刻み込まれており、同じものは一つとしてありません。種類が同じ木でも周囲の環境がちがえば色も木目も変わってきます。同じ木であっても気候やその年の周りの生物の状況によって部分部分で様々な模様が見られます。
天然木の家具にみられる表情や特徴
以下にあるような模様は、素材特有の表情や、
木それぞれの風合いの違いが加工によって現れるものです。
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- 光沢
- 樹木が育った厳しい環境の中で気候や風土に適応するためにできた繊維のねじれなどが、光を反射し揺らぎのある光沢として木目に現れたものです。
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- 節
- 樹木が成長するため枝を伸ばした痕跡が節となって木目に現れます。節の周りは木目の変化が激しく様々な模様が見れることも。乾燥によって中心に割れが入ることもありますが、強度に問題はありません。
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- ピンノット(葉節)
- シミにも見えてしまうこの黒い点は、実は木の成長過程でできた葉や枝の跡が木目の一部に現れたものです。木の成長の軌跡を垣間見ることができます。
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- ガムポケット
- 黒い筋状の模様がガムポケット。樹液が成長の過程で細胞の隙間に入り込み結晶化したもので、木目に深みを加えます。
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- バークポケット(入り皮)
- 傷を癒すため木が樹皮を飲み込んだ、木の生命力を感じられる木目です。周りの独特の模様や、渋い味わいが楽しめます。
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- ミネラルストリーク(鉱物線)
- 樹木に水をめぐらす送道や細胞に採り込んだ鉱物が暗色の筋状に現れたものをミネラルストリークといいます。木が傷ついた部分を癒そうとした跡だとされています。
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- 継ぎ目
- 一生紀の家具は木を組み合わせる際に、木目の表情が美しく表現されるよう趣向をこらしています。一つ一つ異なる天然木の様々な表情をお楽しみください。
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- 色目
- 同じ種類の木でも、その生まれ育った環境や木の個体差、部位によって色や模様も様々です。その木の個性をお楽しみください。