2013年よりスタートした08Mab(ゼロハチマブ)。
リネンやコットン、ガーゼなど、、素材の風合いを大切にしたモノづくりを展開する08Mabはエコロコでも人気のブランドです。

本日は08Mabのデザイナー森井啓隆さんに、デザインを考える上でどのようなインスピレーションを得ているのか。
又、作るうえでのこだわりなど、08Mabについてお話をお伺いしました。

08Mabが誕生したきっかけ

【天然素材を使用した素敵なお洋服を毎シーズンたくさん展開している08Mabですが、このブランドが誕生したきっかけを教えてください。】

―――森井さん(以下、森井):元々絵を描くのが得意だったのを思い出して、デザイン画を描き始めたのがきっかけです。
最初は各色10~20枚の少量からのスタートでした。
実際にお洋服が出来上がって、エコロコさんで販売してみると、想像以上に反応が良かったんですよね。
それが08Mabの始まりです。

【デザインはどのような時に思いつきますか?】

―――森井:基本的に雑誌やネットなどは考えが引っ張られてしまうこともあるので見ないようにしています。
建築物や車など、服じゃないものからインスピレーションを受ける場合もありますが、街に出て観察することが多いです。
歩いたり走ったりしている女性を見ると、本来は上から下までボタンのある服が途中ボタンが隠れてヘンリーネックに見えた...とか
動きによってたまたま入ったしわが、2枚重ねのレイヤードに見えたとか...。
忘れないようにその都度キーワードをスマホでメモするようにしています。
大阪駅中央改札のエレベーター前...錦糸町駅階段の白い服...自分で書いておきながら思い出せない時もあるんですけどね(笑)。
1年に4回展示会があるんですけど、そういうアイデアを貯めて貯めて、20~30型くらい一気にデザイン画を描いています。



【なるほど!ちなみにデザイン画を描く時はどこから描き始めますか?】

―――森井:全体で考える..よりは、ディティールなど特徴的な所から描き始めています。
この生地を使いたい!と思って考えることもありますね。

天然素材だからこその魅力

【08Mabのお洋服は素材に凄くこだわりを感じるのですが、やはり生地にはこだわっていますか?】

―――森井:こだわっていますね。
工場に無理を言って、いつも沢山サンプルを作ってもらい、そこから選ぶようにしています。
リネンだったらヨーロッパから輸入して糸を染めてつくったりとか。



【やはり、リネンが好きですか?】

―――森井:そうですね、、、リネンが好きです。
横糸を撚糸にすればこうなるだろう...と想像して作ってみても、実際にはずれてしまう時もある。
意図していなかったシワができたり、計算通りにいかないところが合成繊維では出せない魅力で好きです。

服は着てもらうことに価値がある

【確かに!天然素材だからこそ...ですね。デザインをする上で心がけていることはありますか?】

―――森井:自己満足で終わらないようには心がけています。
例えば凄く細かいデザインをして、奇抜なかっこいい服が出来上がったとしても、やっぱり服なので...。
服は着てもらうことに価値があると思っています。



08Mabの服を着てみたいとか、多くの人に知ってもらえたら嬉しい

【お休みの日も、ついつい仕事(デザイン)していた...なんてことありますか...?】

―――森井:一切しないです!
普段出張で家を空けている時が多いので、休日は家族サービスしています(笑)。

【08Mabで将来的にしてみたいこと、野望とかはありますか?例えば海外に出店したいとか....】

―――森井:海外に出店したとか、会社を大きくしたいとか、そういう気持ちは特にないですね。
昔読んだ本で、【緊張の中からは想像力は生まれない】って書いてあって、 会社を大きくしたい!売り上げを上げたい!とか明確な目標をもつよりは、自分自身に余裕をもって仕事したいなとは思います。
ただ、08Mabの服を着てみたいとか、多くの人に知ってもらえたら嬉しいなと思います。


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