これからは、クリスマスこそ
「サスティナブル」に楽しむ時代!

サスティナブルって何?

サスティナブルって何?

サスティナブルとは、「持続可能な」という意味。主に自然にある資源を長い期間維持し、環境に負荷をかけないようにしながら利用していくことを指します。 2015年の国連サミットから、世界的に注目されているキーワード「サスティナブル」。 sustain(維持させる)+able(できる)からなる形容詞で、地球の環境や資源を破壊・枯渇させることなく持続できる経済活動を表す言葉です。

FiNEのお花は「サスティナブルフラワー」と言われているプリザーブドフラワーとドライフラワーでアレンジしています。枯れることなく数年に渡って楽しむことのできる「環境に配慮した持続可能なお花」なのです。

新型ウィルスの影響で「ロスフラワー」というワードを耳にすることが多くなりましたが、実は数年前から業界では問題視され始めています。まだ綺麗なお花が、イベントで一度使用しただけで破棄されたり、必要以上に確保され、行き場をなくしてしまったお花が大量に捨てられています。 特に日本では、少しでも傷があったりする、見た目が良くない切り花は商品価値がありません。母の日直後のカーネーション、クリスマス後のポインセチアや薔薇など、当たり前のように破棄されている事は、もっと以前から問題視されています。食品と異なり、加工したり、冷凍保存できないお花は、食品ロスを上回ると言われています。

生産、供給の面から見ても、環境に配慮されていない面もあります。花き栽培では、食用に比べて規制が緩く、使われている農薬も数十倍となり、土壌汚染や作業者の健康被害が、世界のみならず、日本でも報告されているそうです。そうして生産され、世界中から空輸されてきた花が、一週間で捨てられているのです。

それでは、プリザーブドフラワーはどのように作られているのでしょうか。生花の水分を柔軟剤に置き換える、真っ白に脱色する、染色する、というのが加工の主な柱。いずれの工程も基本的にはアルコールなどの薬剤に付け置く形で処理されています。 FiNEで使用しているプリザーブドフラワーの9割以上が、国内メーカーの株式会社大地農園で加工された花やグリーンを使用しています。こちらの会社では、製造の過程で出た排水は、魚が生息できるまでに浄化設備にて浄化し、排水されています。また生花の不良品も捨てることなく堆肥化し、マルチング材・土壌改良材として活用されています。お花を出荷する際に使用するプラスチックトレイ各種も回収されリサイクルされています。そういった様々な活動は「兵庫県環境にやさしい事業者賞」を受賞されています。 製造過程でCO2が排出されているかもしれませんが、こうして加工されたお花は数年にわたって楽しむことができ、環境への負担を削減することができると考えています。

さて実際に、プリザーブド加工された杉を使ったクリスマスリースはどのくらい持つのでしょう。あるお客様は8年間毎年飾って頂き、「まだ飾れるのだけれど、少し劣化したようなので、新しいリースを購入します」とメッセージを送って下さいました。これがサスティナブルということなのではないでしょうか。(但し、飾って頂いた場所・保管状況・主観によって鑑賞期間は大きく左右されます。)

生花には、プリザーブドフラワーにはない瑞々しい美しさがあり、花の生命力から頂く活力は計り知れないものがあります。どんなにプリザーブド加工技術が進んでも、その美しさに勝るものはありません。私たちも「いかに生花に近づけることができるのか」をテーマに長年アレンジメントを製作してきました。ただ、プリザーブドフラワーのこんな面も知って頂ければ幸いです。