ムーンスター・メイドイン久留米のスニーカーでは、バルカナイズ式、セメント式、インジェクション式の3つの製法が使われています。 これらはすべて20世紀初頭、ゴム底スニーカーの誕生から現在までの代表的な製法です。 どれもスニーカー製造の基本となる技術で真新しさはありませんが、ムーンスターではこれらの製法をさらに洗練させ、国内生産ならではの高い品質管理のもと、 日本人の足にもっとも適したスニーカーを完成させました。
クラシックなスタイルなのに、妙に履き心地が良い・・・そんなスニーカーをぜひ味わってみて下さい。

 FINE VULCANIZEDは、バルカナイズ式(加硫式)と呼ばれるソール接着の製法を、ムーンスターがさらに洗練した製法です。 未加硫のゴムで作られたソールを木型に吊り込んだアッパーと合わせ、バルカナイザー(加硫釜)と呼ばれる釜の中でゆっくり時間をかけて加熱&加圧し接着します。
 各パーツは国内工場の熟練した職人の手作業によって組み合わされ、 ラストと呼ばれる木型にはムーンスターが長年蓄積した26万人以上のデータが活かされた日本人に最適な型が使用されます。

 FINE VULCANIZEDで作られたシューズはソールとアッパーの結合が強く、底剥がれの心配が少なくなります。また時間をかけてゆっくり結合と成型をおこなうため、 無理な力が掛からず美しい形を保ちます。つまり丈夫で、形が良く、足裏に吸い付くような上質な履き味のシューズが出来上がるのです。
 ただしこの製法は時間と手間が掛かるため、大量生産に向かず現在日本国内ではわずかに残るのみとなりました。ムーンスターでも、 一年間で作られるこの製法のシューズは数が限られているのです。

■バルカナイズ式製法で作られたMOONSTAR のシューズはこちらです。


 JAGUARはセメント式と呼ばれる基本的なゴム底シューズの製法を用い、ムーンスター独自の木型(ラスト)を使って仕上げられます。 アッパーを木型に吊り込みインソールを仮り止めした後、接着剤で本底を結合、そしてプレスします。構造としては単純ですが、 各パーツの素材や接着剤の進化により丈夫で軽量な靴が製造できるようになりました。

 特長としてはデザイン面で制約が少ないため、バラエティに富んだシューズを作り出せる点と量産が可能な点。 そしてスポーツシューズとして肝要な軽量化がおこなえる点が挙げられます。

■セメント式製法で作られたMOONSTAR のシューズはこちらです。


 CHIC INJECTIONはインジェクション式と呼ばれる射出成型加工法で作られるムーンスターのシューズのことです。 ムーンスターが独自開発したソール素材を加熱溶融させ、金型に射出し冷却、固化させます。 複雑な形状のソールも効率良く生産できる製法ですが、特長はそれだけではありません。

 CHIC INJECTIONではソール成型とアッパー接着が同時におこなわれるため、ムーンスターが誇る木型(ラスト)の形状を忠実に反映することができ 他にはないフィット感を得ることができます。また耐久性が高く底はがれの心配が少ない製法です。

■インジェクション式製法で作られたMOONSTAR のシューズはこちらです。


 ムーンスター・メイドイン久留米のスニーカーは、ラインナップすべてに定番のスタイルを継承しています。一見何の変哲もないルックスはそれゆえにコーディネートの汎用性が高く使い勝手は抜群です。
 そして、ただクラシックな復古モデルというわけではありません。さり気なく使用されるパーツにはふんだんに新しい技術と素材が盛り込まれ、 そのいくつかにはムーンスターにしかできないオリジナルの技術や、生産地久留米に伝わる伝統素材が含まれています。これら技術的な深みがムーンスター・メイドイン久留米の魅力のひとつなのです。

PARAVUL COAT / パラヴァルコート




 PARAVUL COATはアッパーに使用されるキャンバス生地に特殊コーティングを施すことです。このコーティングにより生地強度と防水性能が上がります。 また、ラバーと生地との圧着強度は約4倍に上がり、キャンバスシューズにありがちな底はがれが起こりにくい非常にタフな仕様となります。
PARAVUL COATを施された生地は使い込むことによって、チョークマークと呼ばれる“アタリ”が表れヴィンテージ感のある表情を作り出します。

■パラヴァルコート採用のMOONSTARシューズはこちらです。


VULCANIZED CLOTH / ヴァルカナイズドクロス




 VULCANIZED CLOTHはアッパー生地表面にゴム糊をコーティングしたムーンスター独自の素材です。ハードダックと呼ばれる高密度平織の耐久性の高い生地を用い、 本来布地ほつれを防ぎ、張りを持たせるため裏引きするゴム糊を表面にコーティングして生地の状態で一度ヴァルカナイズ加工します。これにより強度と弾性が増し、 防水性能も高くなります。VULCANIZED CLOTHを使用したシューズは、履くほどに生地が柔らかくなり次第に履ジワなど表情が表れます。

■ヴァルカナイズドクロス採用のMOONSTARシューズはこちらです。


GRADATION FOXING TAPE / グラデーションフォキシングテープ




 GRADATION FOXING TAPEはムーンスターの独自技術により作られた、美しいグラデーションカラーのフォキシングテープ(アウトソール側面のデザインテープ)です。 これは単純なプリントによるものではなく、2種類のゴムを重ねて成型し何層にも重ねることで表現しています。この特殊加工技術により他にはない美しいグラデーションカラーが生まれました。 また、プリントではないため長く履き続けてもその美しいカラーは変わることがありません。

■グラデーションフォキシングテープ採用のMOONSTARシューズはこちらです。


KURUME CLOTH / 久留米絣




 KURUME CLOTHとは福岡県南西部(旧久留米藩)で200年前に生まれた綿織物、「久留米絣」の生地を指します。久留米絣は江戸時代後期に井上伝という一人の少女によって作られ、 「からくり儀右衛門」こと田中久重により織機が改良されて広くこの地域の特産となりました。藍染を主体とし、予め藍と白に染められた絣糸を合わせて「霜降り」や「絵模様」などに製織されます。 軽く丈夫で風合い豊かな久留米絣の技法は、現在国の重要無形文化財に指定されています。久留米に本社工場を置くムーンスターではこの久留米絣をKURUME CLOTHとしてスニーカーのアッパーに使用しています。

■久留米絣採用のMOONSTARシューズはこちらです。