発達障害の子ども向け家庭療育トレーニング教材として開発したDVDには、コミュニケーションの第一歩であるアイコンタクトや言葉の遅れを補いながらコミュニケーション能力の向上を目指したプレトレーニングを収録しています。
相手の意思を目や表情から読みとるアイコンタクトは、コミュニケーションの第一歩です。実物の人の顔からは微妙すぎて読みとれない表情の変化を、CGのキャラクターを使って誇張表現させることでわかりやすくしました。キャラクターを見ながら表情を模倣し、気持ちを読みとれるようにサポートしています。取組んだ子どもの中には、お母さんがくすぐるポーズを示しただけで、笑顔がこぼれ出るほど表情が豊かになった例もあります。
子どもの意思伝達の多くは「要求(〜したい)」に関するものです。星みつる式では、その強い思いを言葉に出させ、言葉の遅れを補いながら会話へと導くソーシャル スキル トレーニングを行っています。それは、家庭でできる言語療育の一環として、子どもが日常的に使う語彙を増やし、名詞と動詞を結びつけて、2語文のフレーズへと発展させ、意思や気持ちを伝えられるようにすることで発達障害の子供たちを支援しています。
話がちぐはぐになるのは、相手との共通認識が低いことが考えられます。そこには、概念の未熟さが隠れています。概念を身につけるには、物には名前があり、その物が同じ特徴を持った仲間に分類できることに気づかせます。フラッシュカード(絵カード)を使って物の属性と上位概念を学ばせることで、他者と共通した概念を育む言語療育トレーニングです。
子どもにとって「時間」はわかり難い概念です。そのため時間を映像化して、見える形で教えます。料理のレシピのように視覚化して示すことで、手順や時間、次にやることがわかりやすくなります。発達障害の特長である視覚優位の能力を向上させることで、言葉もレシピと同じように組立てられるコミュニケーション トレーニングです。
DVD教材には、ソーシャル スキルのコーナーと上記のプレトレーニングのコーナーが収録されています。
DVDには、プレトレーニングの絵カード(24シート)が付属教材としてセットされていますので、お子さまの個別サポートを担当する専門スタッフのアドバイスのもと、合わせて取り組んでいくことをお勧めしています。