●NHK・Eテレ「いない いない ばあっ!・英語であそぼ・ひとりで できるもん!・天才てれびくん」など、多くの番組の企画・脚本・制作を行う。
●脚本・作詞を手がけたNHK・Eテレ「まいちゃんのベトナム日記」では、第38回ABU賞テレビ子ども番組部門にて最優秀賞を受賞するなど、映像教育のスペシャリストとしてのソーシャルスタンディングを確立。
●国際子ども芸術教育研究所にて幼児才能教育の開発を行う傍ら、厚生労働省の子ども食育検討委員など、活動の場を広げている。
●日本脚本家連盟・日本放送作家協会正会員、日本音楽著作権協会正会員。
絵本「パンパといっしょ ・シリーズ(ポプラ社)」など、著作多数。
1990年から13年間放送されたNHK・Eテレの「ひとりでできるもん!」という子ども料理番組をご存知でしょうか。毎日、手提げ袋一杯に送られてくるファンレターに目を通しながら「発達障害の子どもの多さ」にショックを受けたものです。それもそのはず、1990年代から自閉症の発症率は世界中で急激に増加し、2014年の米国国立衛生研究所の報告によると3歳から17歳のASD(自閉症スペクトラム)の有病率は、1000人に22.4人(2.24%)となっています。
ファンレターには「番組を見るときだけ、ほほ笑みを返してくれる」という内容のものや、料理を作る自閉症の我が子を写したアルバムが届くこともありました。自信に満ちてキラキラ輝く子どもたち。
その姿は、映像教育の未知なる可能性を伝えているようでした。
そんな子どもたちと、映像を通して向き合うこと30数年。NHK・Eテレの子ども番組の制作や幼児教育の映像教材の制作で培ってきた経験は、映像を駆使して「子どもの脳を発達させること」への挑戦になりました。そんな最中に出会った脳神経科学と行動分析学。その研究成果は、映像科学と連携しながら、独自の視聴覚刺激を生み出し、現在の映像教材の基礎になっていったのです。
発達障害は「医学的な意味で治ることはない」と言われます。果たして、それは正しいでしょうか。
次々に解明される脳の不思議。研究が進むにつれ、幼児教育における常識の数々が一変したように、発達障害においても、何かが大きく変わっていくかもしれません。
発達障害の子どもたちには、優れた才能があります。それは、視覚から情報を捉える「視覚優位」という能力です。そんな能力を生かして「見て学ぶ」ことができたら。
子どもたちは…
自分の気持ちを、もっと伝えられるようになるでしょう。
相手の気持ちを、もっと理解できるようになるでしょう。
そして、いまよりも、もっと豊かな人間になれるでしょう。
「発達障害を改善したい!」これは、私たちの熱望であり目標です。その想いだけで、私たちは、発達障害の子どもたちに真っ直ぐ向き合った映像教材を開発・制作し、さまざまなサポートをしてきました。
一人でも多くの子どもが、自分らしく成長し、より良い未来を迎えられるように…。
お役に立てることを願ってやみません。