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Joshin 試用レポート 大好評のエプソン社エコタンク搭載プリンターにコンパクトモデルがラインナップです!

エプソン エコタンク搭載複合機 EW-M752T&EP-M552T

エコタンク搭載プリンターは、インクコストを抑えられるのが魅力ですが、実際の印刷品質はどうなのでしょうか?
今回はエプソンの「EW-M752T」と「EP-M552T」を使って、実際に文書も写真プリントも行ってみました!
アプリを使えばスマホからもプリントが出来るので、もっと手軽にプリンターが楽しめます。

2つの違いも確かめながらレポートしていきましょう。

ライター:ダブルK

エプソンのコスパの良いエコタンク搭載プリンター

  • 左がEW-M752T、右がEP-M552Tです。
    左がEW-M752T、右がEP-M552Tです。
  • エプソンのエコタンクモデル「EW-M752T」と「EP-M552T」をお借りしました!
    どちらもコンパクトでボトルインクを使った、コスパの良いプリンターですが、搭載しているインクの数とスキャン方式が違います。

    EW-M752Tは、顔料+染料インクを搭載した文書・写真のどちらにも強い5色モデルで、EP-M552Tは染料インク4色で写真印刷に特化したモデルです。

    どちらも染料インクは4色で、プリント解像度も同じなのですが、印刷物は同じように仕上がるのでしょうか?
    それぞれを確認してから、実際に印刷を行っていきましょう。

エプソン エコタンク搭載複合機 EW-M752T

  • 顔料1+染料4色インクを搭載したEW-M752T
    顔料1+染料4色インクを搭載したEW-M752T
  • プリント解像度5,760×1,440dpi
    インク色数5色
    印刷サイズ最大A4
    給紙方法 [フロントトレイ] A4:最大100枚(75g/㎡)、ハガキ:最大40枚
    [背面トレイ] 手差し最大枚数1枚(最大サイズA4、リーガル、最大紙厚0.6mm)
    自動両面印刷
    スキャナー機能
    ファックス機能×
    レーベル機能×
    外形寸法
    (幅×奥行×高さ)
    [収納時]約390×339×166mm
    [使用時]約390×525×198mm
    重量約6.3kg
  • なめらかにパネル角度が調整できる
    なめらかにパネル角度が調整できる
  • 用紙は前面+背面トレイ
    用紙は前面+背面トレイ
  • 本体後方
    本体後方
  • スキャン時は右手前の角に合わせる
    スキャン時は右手前の角に合わせる

文書印刷に強い黒の顔料インクが1色と、写真プリントに向いている染料インク4色を搭載したEW-M752T。
エコタンク搭載モデルでは、インクタンクの残量が見える窓が付いているモデルが多いのですが、EW-M752T・EP-M552Tには窓がなく、正面右側のライト表示でインクの残量をお知らせするようです。
ライトよりも直接タンクが見える方が、なんとなく安心しそうな気はするのですが、ここは好みの問題でしょうか。

カラー液晶パネルはタッチ対応で4.3型ワイドと大きくて見やすいです。
用紙は前面トレイに最大100枚、背面トレイに最大1枚セットが行えます。

アプリ「Epson Creative Print」を使えばスマホの写真データもカンタンにプリントが行えます。
年賀状の作成もアプリで行えるので、もうパソコンとプリンターを繋ぐ必要はありません。近頃はスマホで手軽にプリントを行うのがトレンドのようです。

タンクは顔料黒インク1色、染料インク4色

  • モニターのインク残量確認画面
    モニターのインク残量確認画面
  • 前パネルごと持ち上がります
    前パネルごと持ち上がります
  • 前部分にタンク窓があります
    前部分にタンク窓があります
  • 注入口の形状が全部違う
    注入口の形状が全部違う

インク注入部は、カートリッジタイプと同じように本体の内側に配置されています。
インクボトルをこの注入部にプスリと挿して、ダイレクトにインク液を流し込む方式です。
「黒ボトルを黄色のタンクに入れてしまいそう」と思われるかもしれませんが、インクボトルの先端と注入口は、色によって形状が異なり、別の色のタンクに挿入できないようになっているのでご安心を。
注入する際はタンクが移動して、本体に隠れていた窓が姿を現します。

  • カードリーダーを使えばダイレクトプリントも!
    カードリーダーを使えばダイレクトプリントも!
  • 本体右下にはUSB接続端子が配置されています。
    データ接続が行えるのはUSB端子のみですが、カードリーダーを挿せばダイレクトプリントが行えますよ。
    もちろんUSBメモリーを挿して、データの印刷も行えます。

エプソン エコタンク搭載複合機 EP-M552T

  • 染料4色モデルのEP-M552T
    染料4色モデルのEP-M552T
  • プリント解像度5,760×1,440dpi
    インク色数4色
    印刷サイズ最大A4
    給紙方法 [背面トレイ]A4:最大100枚(75g/㎡)、ハガキ:最大30枚
    自動両面印刷×
    スキャナー機能フィーダー式
    ファックス機能×
    レーベル機能×
    外形寸法
    (幅×奥行×高さ)
    [収納時]約390×324×166mm
    [使用時]約390×591×215mm
    重量約4.5kg
  • 滑らかに角度調整できます
    滑らかに角度調整できます
  • 給紙は背面のみ
    給紙は背面のみ
  • 本体背面
    本体背面
  • コピーはシートフィード式
    コピーはシートフィード式

EP-M552Tは染料インク4色のみを使用したエコタンク搭載モデルです。
染料インクでも文書の印刷は行えますが、インクの特性上、ややにじみやすく、黒も青っぽい仕上がりになります。

液晶パネルはカラーで1.44型と小さめで、操作はマウスをクリックする時のようなカチッとした感触のボタン操作となります。
前トレイは無く、背面カバーを開いて普通紙最大100枚がセットできます。
コピーはガラス面に原稿を置いてスキャンする方式ではなく、ファックスのように原稿を機械の中に通して読み取るシートフィード式です。

タンクは染料インク4色

  • モニターのインク残量確認画面
    モニターのインク残量確認画面
  • 前面パネルを持ち上げます
    前面パネルを持ち上げます
  • EW-M752Tと同じですね
    EW-M752Tと同じですね
  • カードリーダー対応です
    カードリーダー対応です

EP-M552Tは、基本構造はEW-M752Tと同じで4色タンクとなります。
モニターは小さいですが、モニターでもインク残量の確認が行えますよ。

外部接続もEW-M752Tと同じくUSB入力端子があり、USBメモリーからのデータ印刷、メモリーカードスロットを使ったダイレクトプリントが行え、アプリを使ってスマホからのプリントもOKです!

スマホの写真データや文書のコピーを行っていく

  • 排紙トレイは手動です!
    排紙トレイは手動です!
  • スマホからプリントしたり
    スマホからプリントしたり
  • コピーを行っていきましょう
    コピーを行っていきましょう

同じ4色モデルのエコタンク搭載モデルの2機種ですが、実際のプリントには違いがあるのか。
実際に印刷しながら、印刷速度も計測していきましょう。

印刷を行う前に…EW-M752TとEP-M552Tの排紙トレイは、自動でニューッと出てこないので、手で引っ張ってあげてください。
写真プリントを行うにあたり、カードリーダーを使ってSDカードの写真データと、スマホとプリンターを接続して、スマホの写真データをプリントしました。

実際に印刷して気付いたのですが、EP-M552T本体で写真プリントを行う場合は、印刷品質の設定が行えません。
スマホアプリには設定メニューがあるので、印刷品質を気にするのなら、スマホアプリを経由してプリントを行う必要がありそうです。

食べ物の写真。EW-M752TとEP-M552Tでは明るさが違う

  • EW-M752T キレイモード:約 3分15秒
    EW-M752T キレイモード:約 3分15秒
  • EP-M552T キレイモード:約 5分12秒
    EP-M552T キレイモード:約 5分12秒
  • EW-M752T 標準モード:約 1分22秒
    EW-M752T 標準モード:約 1分22秒
  • EP-M552T 標準モード:約 2分5秒
    EP-M552T 標準モード:約 2分5秒

スマホで撮影した食べ物の写真データを、スマホアプリから印刷品質を「標準」と「きれい」で印刷を行ってみました。
どちらのモデルも美味しそうな仕上がりですが、色の濃淡が少し違っています。

EW-M752Tでは標準・キレイモードのどちらも明るく仕上がり、美味しそうに感じます。
標準モードでの印刷と比べて、キレイモードは現実に近い印象で、スッキリした仕上がりです。
EP-M552Tも同じ4色再現でキレイには仕上がりましたが、EW-M752Tに比べてやや暗い仕上がりです。
標準とキレイモードで見比べると、キレイモードの方がディティールが良く、リアリティがあります。

風景の写真。床の色味などが異なる写真に

  • EW-M752T キレイモード:約 3分24秒
    EW-M752T キレイモード:約 3分24秒
  • EP-M552T キレイモード:約 5分18秒
    EP-M552T キレイモード:約 5分18秒

こちらもスマホの写真データを、アプリを使ってキレイモードで印刷を行ってみました。
画面では伝わりにくいかもしれませんが、青空の透明感は「EW-M752T」がキレイに表現されており、橋の地面などはシミなどの黒がより再現されている仕上がりです。
EP-M552Tの橋の地面は黒が強くなっており、橋が汚れているような仕上がりの箇所もありました。

サイの写真。6色インクモデルとも比較!

  • EP-882A(6色インク) キレイモード:約 2分 55秒
    EP-882A(6色インク) キレイモード:約 2分 55秒
  • EW-M752T キレイモード:約 3分19秒
    EW-M752T キレイモード:約 3分19秒
  • EW-M752T 標準モード:約 1分20秒
    EW-M752T 標準モード:約 1分20秒
  • EP-M552T 標準モード:約 1分47秒
    EP-M552T 標準モード:約 1分47秒

サイの写真は、SDカードに保存していた写真データを、プリンターを操作して印刷したので、EP-M552Tは印刷品質「標準」のみとなります。
ちなみに、先日公開した染料6色搭載モデルの「EP-882A(2019年発売)」でもこのデータを使って印刷していますので、6色モデルの印刷物とも比較を行ってみましょう。

「EP-882A」は、さすがに色数が多い分、奥行感などもシッカリ再現されていて鮮やかです。
が、4色モデルの2機種も頑張っているかと思います。
「EW-M752T」のキレイモードでは、奥行感が少し失われますが明るさが強調されていてキレイな仕上がりに見えますし、標準モードでは、色の濃縮さが少なくなりますがキレイモードより、より明るい印象になりました。
「EP-M552T」の標準モードでも、短い時間で、4色で再現した写真ならば、十分にキレイと思わせる仕上がりです。

カラーコピー

  • EW-M752T:約 1分29秒 / 5枚
    EW-M752T:約 1分29秒 / 5枚
  • EP-M552T:約 1分34秒 / 5枚
    EP-M552T:約 1分34秒 / 5枚

メーカーのカタログをコピーしてみます。
仕上がりは「EW-M752T」は濃過ぎない程度で色がクッキリ表現され、「EP-M552T」は少し明るさが強調された印象です。
並べてみると、「EP-M552T」はややザラつきが気になりますが、単一で見ればあまり気になりません。
印刷スピードもカラーコピーでは、写真プリントの時ほどの違いは感じませんね。


モノクロコピー

  • EW-M752T:約 43秒 / 5枚
    EW-M752T:約 43秒 / 5枚
  • EP-M552T:約 1分23秒 / 5枚
    EP-M552T:約 1分23秒 / 5枚

次にモノクロコピーを行いました。
「EW-M752T」では、さすが「顔料インク」を搭載している分、シッカリとモノクロで再現されています。
「EP-M552T」ですが、4色染料インクになりますので普通紙での黒の表現は苦手感が出ました。
全色を混ぜての黒の再現ですが、青っぽい仕上がりになり実際とは違う結果にはなりますが、少しソフトに見える印象で、意外にも見やすく感じました。

まとめ

今回の2機種は、インクのコストパフォーマンスに優れたエコタンク搭載のコンパクト設計モデル。
ビジネス用途というよりは、一般のお客様に向けたモデルかと思います。
エプソン社お得意のとてもコンパクトな外観に丸みを帯びたデザインは、お部屋に置いても違和感無くしっくりきます。
印刷の仕上がりは、写真画質をトコトン追求するのは厳しいですが、多枚数を印刷されるのであれば充分な仕上がりになっていると思います。
「EW-M752T」は、家庭でも文書などのモノクロ印刷をソコソコ行い、写真もキレイに印刷したい方にオススメです。
また、「EP-M552T」ですと、モノクロ印刷はあまりしない方で、パソコンやスマホから写真や地図などを手軽に印刷される方にピッタリかと思います。
いかがでしょうか?一家に一台、インクコストを軽減できるエコタンクモデル!おすすめです。

2019.12.23 ダブルK

エプソン インクジェットプリンターコスト比較

プリンター エコタンク搭載 エコタンク搭載 カラリオ
2019年モデル
カラリオ
V-edition

EW-M752T

EP-M552T

EP-882A

EP-30VA
インク色数 5色 4色 6色 6色
L判写真コスト(税別) 約8.6円 約8.4円 約20.6円 約12.7円
L判写真印刷スピード 約25秒 約33秒 約13秒 約33秒
モノクロA4文書コスト(税別) 約1.2円 約1.2円
モノクロA4文書スピード 約12ipm 約6ipm
カラーA4文書コスト(税別) 約2.7円 約2.7円 約12.0円 約6.0円
カラーA4文書スピード 約9ipm 約6ipm

※コストは増量サイズ使用時のものです。詳しい条件などはメーカーサイトをご確認ください。

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