洗濯機選びではじめに考えることが、「ドラム式洗濯機にするか」「縦型洗濯機にするか」の選択ではないでしょうか?
まずは、縦型洗濯機とドラム式洗濯機を比較して、縦型洗濯機の方が優れているところから見ていきましょう。
このような特長から、縦型洗濯機は、泥汚れや皮脂汚れが気になる方、衣類のニオイもスッキリさせたい方などにおすすめです。
特に育ち盛りのお子様がいるご家庭や、仕事関係で洋服が汚れがちな方のうち、普段あまり乾燥機を利用しない場合は検討してみてはいかがでしょうか。
また、ドラム式より設置スペースが小さくて済む場合が多く、安価なモデルも多いため1人暮らしの方やコスパ重視の方にもおすすめです。
縦型洗濯機を選ぶ際のチェックポイントを紹介していきます。
「乾燥機能ならドラム式」というイメージがあるかもしれませんが、縦型洗濯機にも「乾燥機能付き」のモデルがあります。乾燥機能を搭載しているか、していないかで価格が変わるため、まずは乾燥機能の有無を決めましょう。
急いで乾かしたい洗濯物があるときや、洗濯物が乾きにくい冬、梅雨時の湿気の多い時期などは、乾燥機能があると非常に便利です。完全に乾くまで乾燥させなくても、乾燥機である程度乾燥させてから干すと、乾きが早くなります。また、部屋干しの時間短縮ができる「送風乾燥」機能を搭載したモデルも登場しています。
縦型洗濯機で採用されている乾燥方法は、ドラム式で多く採用されている乾燥スピードの速い「ヒートポンプ式」ではなく、ドライヤーのような熱乾燥による「ヒーター式」のため、電気代が比較的高い、衣類が傷みやすい点に注意が必要です。その一方で、本体価格はお手ごろだといえます。
これまで乾燥機付きの洗濯機を使ってこなかった方も、買い替えを機に検討してみてはいかがでしょうか?
「洗濯容量」の目安は、1日あたり「1.5s×人数」で算出しましょう。さらに、シーツや毛布などの大物の洗濯も考慮して、少し余裕のある容量がおすすめです。また、週末のまとめ洗い、お子様がいて洗濯物が多いなど、ライフスタイルに合わせて必要な容量を算出していきましょう。
例えば、2、3日に1回の頻度で洗濯をする場合、一人暮らしの方なら5kg以上、2人なら8〜10kgあると安心です。
また、乾燥機能付きの洗濯機の場合は、乾燥容量も忘れずチェックしましょう。
せっかく洗濯機を購入したのに搬入できない、設置できない、といったトラブルを回避するため、以下の確認をあらかじめしておきましょう。
最新の洗濯機には、さまざまな便利機能が搭載されていますが、多機能なほど価格は高価になる傾向にあります。選ぶ際は、ご家庭のライフスタイルに合わせて、必要な機能かどうかを見極めましょう
洗剤自動投入機能 | 洗剤の計量をしなくても最適な量を洗濯機が自動投入してくれる便利な機能。定期的なお手入れが必要です。 |
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温水洗浄機能 | 洗剤の酵素パワーを高め、衣類の黄ばみや汚れを落としやすくします。 |
スマホ連携 | 外出先でも、遠隔操作で洗濯機の操作ができる便利な機能。帰宅時間に合わせて洗濯をしたい方などにおすすめです。 |
自動槽洗浄 | 洗濯槽を清潔に保ち、お掃除の頻度を減らせる便利な機能です。脱水時に毎回自動槽洗浄を行うモデルもあります。 |
洗濯機の寿命は10年ほどといわれています。長く使うものなので、これまでに紹介した必要容量や便利機能などに加えて、
お手入れのしやすさや電気代、省エネ・節水性能などと、価格、ランニングコストのバランスも見ながら最適なモデルを選びましょう。
洗濯機のおすすめメーカーについて特長を紹介していきます。メーカーごとのこだわりや、機能を搭載しているのでチェックしておきましょう。
※紹介している機能はモデルによって異なるためご注意ください。
パナソニックの洗濯機の特長は、濃密泡のパワフル立体水流で、繊維の奥の汚れもしっかり落とす「スゴ落ち泡洗浄」や、専用ヒーターで洗剤液をお湯にして洗う「温水スゴ落ち泡洗浄」です。
また、洗濯機を使うたびに除菌を行う「自動槽洗浄機能」など、キレイを保つお手入れ機能も充実しています。ぬいぐるみやスーツなど、気軽に洗えないものにおすすめのパナソニック独自の「ナノイー除菌・消臭」を搭載したモデルもあります。
日立の縦型洗濯機「ビートウォッシュ」シリーズの特長は、高い洗浄力を誇る「ナイアガラ ビート洗浄」や、温水の力で黄ばみを落とし、ニオイを抑える「温水ナイアガラ ビート洗浄」、洗い方や時間をAIが自動で調整してくれる「AI洗濯」などです。
上位モデルでは、日立ならではの乾燥機能「風アイロンコース」を搭載しています。大きな洗濯槽と高速風でシワを伸ばしながら乾燥し、衣類の縮みを抑えます。その他、水で洗えないものでも水道水のミストを吹きつけて温風で加熱することで除菌や消臭、ウイルスを抑制する「除菌清潔プラスコース」を搭載したモデルもあります。
シャープの縦型洗濯機の特長は、シャープ独自の「穴なし洗濯槽」です。洗濯槽に穴がないことで、黒カビの侵入を抑え清潔な水で洗濯ができます。
さらに、洗濯槽外側のムダな水をカットするため節水につながります。乾燥機能も「穴なし槽」だから、熱が逃げずに効率よく乾燥できて省エネを実現。
シャープだけのハンガーに衣類を吊るして乾かす「ハンガー除菌・乾燥コース」では、プラズマクラスターで除菌しながらスピーディに乾燥できます。また洗濯槽をキレイに保つ機能としては、「プラズマクラスター槽クリーンコース」などを搭載しています。
東芝は、縦型洗濯機「ZABOON(ザブーン)」シリーズを展開。特長は、繊維のすき間より小さいナノサイズの泡「ウルトラファインバブル」を使った洗浄力です。
「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」は、落ちにくい皮脂汚れなどもいつもの洗濯でキレイに洗浄します。ニオイの原因となる汗などのタンパク汚れなども分解し、部屋干し臭を抑えます。
さらに、Ag⁺抗菌水で洗濯するため、雑菌の繁殖も抑制してくれます。また、高い洗浄力ながら、「低振動・低騒音設計」を実現しているため、集合住宅にお住まいのご家庭でも、深夜・早朝に気兼ねせず洗濯ができるのも魅力です。
アクアの洗濯機のポリシーは、「パワフルな洗い」と「衣類にやさしい」ことです。また、洗濯中でも洗濯槽の中が見渡せる、透明の強化ガラスでできたトップドアが目を引くデザインです。
超音波振動で汚れを分解して落とす「らくらくSONIC」や、高濃度の洗剤が奥の汚れまで落とす「高濃度クリーン浸透RX」、立体水流でしっかり揉み洗いをする「3Dパワフル洗浄」が特徴的な全自動洗濯機「Pretteシリーズ」、
P&G社と共同開発した、洗濯洗剤アリエール・ジェルボールコースを搭載した洗濯乾燥機「TWシリーズ」などを展開しています。
おすすめの縦型洗濯機を容量・ライフスタイル別に紹介していきます。
1人暮らしの方は、数日間洗濯物を溜めてしまったり、シーツや毛布などを洗濯したりする機会があることを考慮して5kg以上の容量があると安心です。
8〜10kg容量の洗濯機のおすすめモデルを紹介していきます。お子様のいるご家庭では洗濯物の量が増えるので、設置場所が許す限り大容量の洗濯機がおすすめです。
11kg以上の大容量サイズのおすすめは、大容量でも洗いムラのない高い洗浄性能や、節水性能を搭載したモデルがおすすめです。
縦型洗濯機は、ドラム式洗濯機と比べて高い洗浄力でリーズナブルな価格が特長です。食べこぼしや泥、汗などの頑固な汚れも、スッキリ洗い流す強力な洗浄力は、育ち盛りのお子様がいるご家庭には特におすすめです。洗濯機の買い替えはおよそ10年に1度です。ぜひ、この記事を参考に、ご家庭のライフスタイルに合わせた機能を搭載した最適なモデルを見つけてください。