2021.06.26
Joshin 試用レポート
探偵達の能力を駆使して事件の謎を解く『探偵撲滅』をプレイしてみた
【Nintendo Switch】【PS4】日本一ソフトウェア 探偵撲滅
普通のアドベンチャーとは違った要素が盛りこまれたミステリーゲーム『探偵撲滅』。
アドベンチャー部分が主なパートで、操作や推理パートがシミュレーションゲーム、というより詰み将棋のようなゲームになっています。
なかなか物騒なタイトルにロトメンのミステリー好きの魂が疼きます!
今回はストーリーを追いつつ第1章とも呼べるパートをプレイしてみました。
ライター:ロトメン
事の始まりは、国中を混乱に陥れた『八ツ裂き公』
最初に画面に映されたのは、テンション低めの着ぐるみを着た人。
インターネット番組がジャックされて、この謎のライブ動画が配信された模様。
この後、画面の中のどちらかが、動画を配信している「八ツ裂き公」によって殺されるという重めの選択肢を、プレイヤーは提示されます。へヴィ。
その狂気のライブのあと、八ツ裂き公は半年で100人以上の死者を出す連続殺人鬼として、国中にその名を轟かせていきました。
そして八ツ裂き公逮捕のために、優秀な探偵100人で構成された組織『探偵同盟』が動き出したところから、物語は始まります。
画面真っ赤。筆者は後ろでプレイを見守るメーカー関係者に問いかけた。
「このゲーム……『CERO:D(17歳以上対象)』ですよね?」
「ええ、ええ。ご安心ください」
大人の不敵な笑みほど怖いものはない。
八ツ裂き公に立ち向かう国家組織『探偵同盟』
主人公は探偵に憧れる高校生
場面は変わり「探偵見習い」をしている主人公が登場。
事件の犯人を尾行していた主人公の前に、優秀な探偵をスカウトしにきた探偵同盟所属の「老師探偵」が現れた。
どうりで探偵として採点(減点ばかり)されていると思った…志だけほめられたけど。
老師探偵は主人公に『八ツ裂き公』対策会議の参加を誘いに来たといいつつ、なぜか主人公を気絶させる。ヒドイ。
消えゆく意識の中で、老師探偵の声が聞こえる。
「お前さんには参加する義務があるんだよ。この……『探偵撲滅プロジェクト』にな」
主人公の過去のトラウマがよみがえる
気絶した主人公は、夢(過去の記憶)を見た。
主人公は10年前、誘拐・監禁事件の被害にあい、途中で一緒に逃げた女の子を目の前で失ったようだ。
この事件がきっかけで探偵(ヒーロー)になろうと思ったのか。
物語の重要なピースになりそうな話だ。
気づけば森の中。訪れた館には個性派ぞろいの探偵たち
目を覚ますと森の中。
ポケットに入っていた「探偵デバイス」で老師探偵から「丘の上の洋館に行け。途中のビルには絶対に入るな」と言われたのでビルへ直行してゲームオーバーになった。
・・・物語の序盤で指示に従わない登場人物から死んでいく、ロトメン、よく知ってる。
何もなかったことにして洋館へ。そして気絶(また!)。
もはや老師探偵が主人公を殺そうとしているようにしか思えない展開だ。
目が覚めたら他の探偵同盟のメンバーに怪しまれて拘束されてました。
『無能』探偵として仲間になった矢先に事件発生!
そこにいたのは、社畜探偵・被虐探偵・大和探偵・科学探偵・渋谷探偵・武装探偵という探偵同盟のメンバー。
探偵は、本名を明かすのは危険という理由で、探偵ネームで呼び合うのが普通らしい。
主人公の探偵ネームはここで「無能探偵」と決定。不幸続き。
八ツ裂き公対策会議に呼ばれた彼らだが、老師探偵は見当たらず、洋館前で探偵デバイスを持った気絶する主人公を発見したという。
老師探偵から奪ったに違いない、と思われても仕方ないよね。
その後、誤解は解けたけれども、疑惑は変わらず。
しょうがないので、全員で洋館内を探索すると、そこには目を覆いたくなるような状態の遺体が…。
ロトメン「このゲーム……『CERO:D(17歳以上対象)』ですよね?」
「ええ、ええ。ご安心ください」
直接的な描写こそないけど、かなりギリギリを攻めています。
容疑者扱いで大ピンチ!その時、チームのリーダーが現れて…
探偵たちの推理によって、この地下室で起きた殺人事件の犯人だと疑われる始末!(無能というか不幸探偵)
絶体絶命のピンチ!のその時、探偵同盟のリーダー「理想探偵」が現れ、「この事件の容疑者は私たち八ツ裂き公対策チームのメンバー全員だ」と、あっという間に可能性を示して見せた。
理由は明確に語られなかったが、無能探偵を今回の対策チームに招いたのは理想探偵であり、彼女は無能探偵に命を救われ、その能力を非常に高くかっているようだ。
事件の謎を探偵たちで解き明かそう
ここからが本作の目玉「シミュレーションパート」。
探偵デバイスによって、探偵たちの推理力や検証力といった能力の詳細や、数値化された謎の難しさなどを見て、推理に必要なアクションを行っていく。
探偵1人の推理力だけでは、数値の高い謎を解く事ができないため、他の探偵を「介入」させて推理力を足し、謎を解いていく。
この「介入」こそが本作をシミュレーションゲームたらしめるシステムになっており、介入できる探偵には「移動」と「行動」を指示することができる。
探偵たちを連携させて謎が解決すると、推理のためのエビデンスを入手でき、1つずつ謎を解いて事件の解決へと導いていく。
?マークの書かれた場所の調査を行うことで証拠を集め、それを検証することで新たな謎が浮かび上がり、その謎を推理する。
1人で時間内に行うことはできないし、個人で動き回ると時間が足りなくなるし、介入できない探偵もいたりと、効率よく行動できるかが鍵となる。
今回のパートは難易度は高くないものの、新たな謎が浮かび上がらなくなるまでエビデンスをしっかりと集め、マップに散らばった推理には関係ないものの用語集を埋めるためのエッセンスも回収しようとすると、意外と時間は足りなくなってくる。
まさに、詰め将棋のような感覚で楽しむことができた。
リーダーが名乗ろうとしたその時、突然主人公が襲われる
推理は終わり、後は説明するだけ。
その時、理想探偵が無能探偵に何か大事なことを伝えようとしたのだが、突然登場した外道探偵に首を絞められ殺されかける不幸ホイホイな主人公。
ここでは結局、理想探偵が何を言いたかったのかわからずじまい。
トリック解決! でも犯人は…
シミュレーションパートが終わると探偵たちに推理を語る。
地下室で起きた殺人のトリックは分かったけれど、その犯人はまだ洋館の中にいる事が決定!全員が容疑者だ!
一息つく暇もなく、新たな悲劇が訪れる…
みんなが疑心暗鬼になる中、渋谷探偵の一言で食事と休息をとることに。
するとヘリポートに怪しい光を発見したので探偵たちは偵察にいくのだが、そこには謎の殺人マシーンが待ち構えていた!
森に入る直前に、理想探偵が「あの時の少女」だと知った主人公だが、そこで新たな悲劇を味わう事になる…。
今回のストーリーはここまで!
まとめ
物語は序盤から、重要だと思われた人物が次々と死を遂げる、衝撃的な展開が続きます。
『探偵撲滅プロジェクト』という言葉の意味、『八ツ裂き公』の正体、10年前の誘拐事件で死んだと思っていた彼女が生きていた事実…。
その真相はゲームをプレイして自分の目で確かめてください。
最後に、念のためにロトメンは振り返って日本一ソフトウェアのセールスに問いかけた。
「序盤から衝撃の展開続きでもう胸が痛いんですけど、これ以上の悲劇はさすがにないですよね・・・?」
「ええ、ええ。ご安心ください」と、引きつった笑みを浮かべて小さく頷いた・・・。
2021.06.26 (ロトメン)
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