2021.02.05
Joshin 試用レポート
『Bose QuietComfort Earbuds』のノイズキャンセリング機能が最強すぎる
ボーズ 完全ワイヤレス Bose QuietComfort Earbuds
ノイズキャンセリングの性能がダントツで高い!と大注目の『Bose QuietComfort Earbuds』が、ついにやってきました!
アプリを使って11段階で調整できるノイズキャンセリング(以下:NC)機能と、外音取り込み機能は、機械特有の圧迫感や違和感もなく、自然に周囲の音をコントロールできます。
全体のバランスが取れた上品な高音質ですが、これぞBOSE!という、厚みのある低音域が響くパワフルなサウンドは健在。
音量を下げても音のバランスが崩れず、常に最適なサウンドを楽しめます。
BOSEサウンドが大好きな筆者が発売を待ち続け、試聴後5秒でカートに入れたBose QuietComfort Earbudsをレビューしていきます。
周囲の音を気にせず高音質に集中したい方は、チェック必須ですよ! ライター:もあ
業界最高クラスのノイズキャンセリングを搭載した「Bose QuietComfort Earbuds」
電車や車、風の音など、周囲の様々なノイズをカットし、静寂空間を作り出すNC機能。
近年発売のイヤホンには当前のように搭載されていますが、実はNC技術を世界に広げた先駆者がBOSEです。
そんなBOSEが、メーカー初となるNC機能付き完全ワイヤレスイヤホンを作ったとなると、期待の集まる大注目アイテムにならないはずもない!
満を持して登場したBose QuietComfort Earbudsは、アクティブ・パッシブの両方のNC機能を搭載し、装着した瞬間ノイズがスーッとなくなる業界最高クラスのNC機能を実現。
ランニング時も全くズレない装着感と、Qiワイヤレス充電にも対応。
音量を小さくしても弱くなることのないBOSE特有のパワフルな低音域が、常に最適なバランスに調整された臨場感のある音で楽しめます。
NC機能だけでなく、使いやすさ、音質の面で見ても期待値を越えてくるクオリティの高い仕上がりです。
ノイズキャンセリングと外音取り込み機能で、周囲の音を自然にコントロール
QuietComfort Earbudsの最大の魅力が、業界最高クラスのNC機能。
BOSEの特許技術であるマイクで騒音を打ち消すアクティブNCと、イヤホン形状により騒音を遮断するパッシブNCが組み合わさり、自然に周囲の音がスッと消える感覚を実現。
NCの強さは専用アプリ「Bose Music」で0〜10の11段階から調整できます。
左側のイヤホンをダブルタップすれば、NCの強さを3段階で変更できます。
初期設定時は10、5、0の強さで設定されていますが、アプリで任意の強さを選び登録も行えます。
NCの強さは、10だと電車が近くを走る音さえも小さく、別世界に来たかのような静寂を体感できます。
少し距離を取ればドライヤーの音も小さく、パソコンのタイピング音はほとんど聞こえませんでした。
歩行中だと、車の音や自転車のベルが聞こえにくくなるので、7〜8の強さなら危険が少なくていいかもしれません。
NCの強さ0だと、マイクが周囲の音を拾って聞こえやすくする、外音取り込み機能になります。
この外音取り込み機能もとても優秀で、イヤホンをしていない時のように、とにかく自然で違和感がありません。
機械っぽさやザラザラしたノイズがないので、電車のアナウンスは聞こえやすく、会話もスムーズにできます。
セット内容:本体、充電ケース、StayHear Maxチップ(1/2/3)、充電ケーブル(USB Type-C/約30.5cm)、クイックスタートガイド、安全上の注意事項
質量(約) :片方8.5g
対応コーデック:SBC / AAC
防水設計:IPX4相当※
※IPX4:いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
カラーバリエーションは、トリプルブラック/ソープストーンの2色で、どちらもイヤーチップの色まで統一されたワンカラー。
2017年に発売されたBOSE初の完全ワイヤレスイヤホン「SoundSport Free wireless」の、派手なカラーでメタリックなデザインから一新し、落ち着いた色合いでスーツなどのオフィススタイルにも馴染む、大人なデザインになりました。
本体の重さは片方8.5gと、一般的なイヤホンの中では少し重めですが、迫力のサウンドを実現するための高性能ドライバーを採用しているのはBOSEらしくもあります。
今回のシリーズから対応コーデックが公開され、SBCとAACに対応していることが分かりました。
iPhoneで音楽を聴く方はよりクリアなサウンドを楽しめますよ。
どんなに動いてもズレない独自のイヤーピース
BOSEのイヤホンといえば、ノズルと大きなイヤーウィングが一体化したイヤーチップ。
QuietComfort Earbudsは、新たに開発された「StayHear Maxチップ」を採用し、これまでよりも密閉感が高く、細かい音も逃さず聴こえるようになりました。
耳を塞がない開放型なので、装着時の圧迫感や蒸れる感じがなく、長時間使う時も快適です。
イヤーウィングのないカナル型だとすぐに外れてしまう悩みのある方も、耳にピッタリとフィットする可能性が高いので、ぜひお試しください。
カナル型ではMサイズのイヤーピースを付けている筆者は、1がちょうどいいサイズでした。
サイズがピッタリ合えば、スポーツやダンスなどの激しい動きをしても、全くズレない抜群のフィット感をあじわえますよ。
本体で約6時間、ケース込みで最大約18時間の連続再生が可能
充電時間:イヤホン本体 約2時間、充電ケース 約3時間
連続再生時間:約6時間(イヤホンのみ)、最大18時間(ケース込み)
クイック充電:約15分の充電で、約2時間使用可能
ワイヤレス充電:対応(Qi規格)
本体と同じく充電ケースも少し大きめで、ズボンのポケットには入れにくそうです。
ツルツルとした質感で、汚れが付いても拭き取ればキレイに落ちます。
キレイなホワイトが黒ずんでいくのを心配していたので、常に持ち歩いても汚れが残らず、キレイな状態を保てるのは本当にうれしいです。
ケースは少し固めのボタンを押して開きます。
カバンの中で勝手に開いて散らばることはありませんが、片手で開けることができないので、磁石タイプのケースを使っている場合は、少し慣れが必要そうです。
バッテリーは、本体で約6時間、充電ケースで2回分フル充電でき、合計約18時間の連続再生が可能です。
約15分の充電で約2時間使用できる、クイック充電に対応しているので、長時間の外出前でも、少し充電しておけば1日使えます。
試聴タイム
装着イメージ / 操作方法
本体を耳に入れてゆっくりロゴが口元に向くように回すと、イヤーウィングがくぼみにハマって、全然ズレないと実感できるくらいフィットします。
耳栓のように耳穴を塞がないので圧迫感がなく、どれだけ動いてもズレない付け心地はとても快適です。
開放型で気になるのが音漏れですが、大音量で音楽を聴き、近くにいたスタッフに音漏れの確認をしても、音は聴こえなかったとのことです。
満員電車など人が多い場所でも、安心して使えますよ。
操作方法
音楽の再生/一時停止 | 右側を2回タップ |
ボリューム(+/-) | 右側上にスワイプ/右側下にスワイプ |
イヤホンの充電状態の確認/曲送り | 左側を2回タップ(アプリにて設定) |
音声コントロール機能使用/停止 | 右側を長押し/右側を2回タップ |
着信に応答/終話 | 右側のボタンを2回タップ |
着信を拒否 | 右側を長押し |
音楽の再生/一時停止などの操作は、本体中央のロゴ部分をタッチして行います。
曲送り/充電状況の確認はアプリで設定をし、ボリューム調整はアプリのアップデートが必要なので、アプリは忘れずダウンロードしておきましょう。
現在曲戻しの操作はできず、ボリューム調整も1度で大きく変わるので、細かい設定をしたいときは端末を操作するか、Siriなどの音声コントロール機能をつかいます。
最初は少し不便だなと思いましたが、タッチ1回の操作がないので、髪やマスクを触った時に起こりがちな誤タッチがほとんどないのがとても快適です。
低音域に厚みのある迫力のサウンド
ペアリング方法
ケースを開いて中央のボタンを押すと、スマホのペアリング画面に「Bose QC Earbuds」と表示されるので、選択して接続。
イヤホンを耳に入れると自動で音楽が再生されるので、スムーズに音楽を楽しめます。
音の感想
iPhoneで音楽配信サービスの曲を聴いてみましたが、やはりBOSEらしく低音域が一歩前に出る印象です。
ただ「SoundSport Free wireless」と比べると、低音域が少しやわらかくなっているように感じ、音全体の解像度が上がって、中高音域とのバランスがとてもキレイに聴こえます。
これまでのモデルでは高音域で少しボヤけるところもありましたが、QuietComfort Earbudsで聴く高音域は、音の震えもしっかり分かるほどクリアで気持ちよく聴けました。
楽器とボーカルの声がキレイに分離されている印象で、普段よく聴くアップテンポな曲も他のイヤホンよりも迫力があり、生演奏を聴いているような臨場感を味わえました。
- LOSER / 米津玄師
-
ドンドンと響くバスドラムが特徴的な曲が、QuietComfort Earbudsで聴くとさらに厚みが増します。
低音域が目立ちますが、楽器全体の輪郭はハッキリし、ボーカルの声もくもらず、テンポが速くなる箇所でも1つ1つの楽器の音や歌詞が聴き取りやすいです。
静かな音から始まる前奏で、ホワイトノイズがほとんどないのにも感動しました。
- harmonized finale / UNISON SQUARE GARDEN
-
ベースとドラムのリズム、ギターのライン、ボーカルの声がそれぞれ分離しているように感じ、重なる場所でもボヤけないのが印象的。
臨場感と迫力もあり、BOSEサウンドとバンドミュージックの相性の良さを再確認しました。
高音域がとてもクリアで、前奏のピアノもキレイに聴けます。
低音域だけでなく全体の音のバランスが取れたことで、どの音楽ジャンルでも気持ちよく聴けるようになりましたが、やはり低音域の響くロックやバンドミュージックとの相性は抜群です。
これまでのBOSEサウンドと比べると、あまりドンシャリじゃないなという印象ですが、音の迫力はしっかりあり、お腹に響くような重低音を聴きたい方も満足できると思います。
「アクティブEQ(イコライザー)」が音量に合わせたバランスのいい音を調整してくれるので、音を小さくしてもダイナミックなサウンドを楽しめるのがうれしいです。
アプリ「Bose Music」に対応
専用アプリ「Bose Music」では、本体の充電状況の確認、ノイズキャンセリング機能の調整、操作ボタンの設定、操作の確認などが行えます。
イコライザーなど音を変える機能はありませんが、ボリューム調整が発売後日アプリで追加されたので、今後新しい機能が追加されないか、期待が膨らみます。
操作ボタンの設定で使いやすさが大きく変わるので、アプリは必ず登録しておきましょう。
本体に直接影響はありませんが、イヤホンに名前を付けるときの候補が、なかなか個性的でおもしろいです。
まとめ
周囲の音がスッと消えるNC機能と、BOSEらしい低音のハッキリした高音質を体感し、これを待ってたんだ・・・!と感動を覚えた『Bose QuietComfort Earbuds』。
様々なNC機能付きイヤホンを試してきましたが、一瞬で違う世界に来たかと思うような静けさは初めてです。
ホワイトノイズが少ないからか機械っぽさもなく、自然に周囲の音をコントロールできて通勤電車がとても快適になりました。
低音域に厚みがあるBOSEらしさは残しつつ、音全体の解像度が高い上品なサウンドは、どの音楽ジャンルでも気持ちよく聴けて、改めて世界で活躍するオーディオメーカーの本気を感じます。
個人的に「NC機能が優秀だと音質に影響がある」というイメージは、QuietComfort Earbudsで完全になくなりました。
電車や飛行機の中など、どこでも静かな環境で高音質を楽しみたいという方に、全力でおすすめしたいイヤホンです。
筆者はもう手放せません! 2021.02.05 (もあ)