2022.09.29
Joshin 試用レポート
さらに進化した『Bose QuietComfort Earbuds II』を試聴レビュー!
Bose 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン Bose QuietComfort Earbuds II
圧倒的なノイズキャンセリング性能で多くの人を虜にした「Bose QuietComfort Earbuds」に、後継機モデルが登場しました!
小型化した新デザインと、個人の耳に合わせて音を最適化する最新テクノロジーで、初代モデルから大きく進化したという『QuietComfort Earbuds II』。
Boseサウンドが大好きな筆者が、初代モデルと比較しつつ使ってみた様子をレポートします!
ライター:もあ
最強クラスのノイキャンがさらに進化!『Bose QuietComfort Earbuds II』
セット内容 | 本体、充電ケース、イヤーチップ(S、M、L)、スタビリティバンド(1、2、3)、充電用USB-Cケーブル、クイックスタートガイド、セーフティシート |
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「QuietComfort Earbuds」初代モデルが発売された時、装着した瞬間別世界に来たかのような静寂と、上品かつ厚みのある低音に心を打たれ、試聴5秒後には購入ボタンを押していた筆者。
あれから約2年が経った今も毎日愛用し続け、今では「このノイキャンがないと通勤電車に乗れない!」というレベルになっています。
今回登場した『QuietComfort Earbuds II』は、名前の通りQuietComfort Earbudsの後継機モデルです。
ポイントは、自分の耳に合った音をつくる、最新の「CustomTuneテクノロジー」。
装着した瞬間に、イヤホンから鳴る音が耳の中でどのように反響しているかを内蔵のマイクで分析し、常に最適な音にします。
初代モデルからハイレベルだったノイズキャンセリング(以下:NC)と音質が、自分だけの音になるなんて期待しかない!とわくわくしながらパッケージを受け取ると、なにコレめっちゃ小さい!!
QuietComfort Earbuds IIは大幅なサイズダウンを実現し、サイズは初代モデルから約25%小型化!
パッケージからイヤホン本体、充電ケースと全体的にすごく小さくなって、さらに本体に装着するスタビリティバンドとイヤーチップは分離しています。
Boseのイヤホンといえば、存在感のある大きさとイヤーウィングが一体化したイヤーチップのイメージなので、あまりの変化に戸惑いを隠せません。
これは機能だけでなく、使用感も大きく変わっているハズ!
早速、NC機能からじっくりとチェックしていきましょう。
耳の形に合わせてパーソナライズされたノイズキャンセリング
Boseは、NC技術を世界に広げた先駆者。
QuietComfort Earbuds IIでも「BoseといえばNC機能」のイメージは崩れることなく、世界最高クラス※のNCを実現しました。
※2022年6月時点、Bose社調べ。ANSI/ASA S12.42-2010に則る
本体を耳に入れると、人の声や車のエンジン音が自然にスッと消え、音楽を流していない状態でもお店のBGMがほとんど聴こえなくなります。
このホワイトノイズと圧迫感のない自然な静寂を味わうと、本体デザインが変わってもやっぱりBoseだなあと実感。
装着するとBoseお馴染みの「ブンッ」という起動音が流れた後、一瞬ブワッとこもるような音があり、ここで音の最適化が行われているようです。
工事やドライヤーの音など、比較的大きい音もしっかり軽減していて、初代モデルよりもさらに強力になったのが分かりました。
ただ、車の音や自転車のベル、電車のアナウンスもほとんど聞こえなくなるほど強いので、危険に思う方は専用アプリ「Bose Music」でNCの強さを調整しましょう。
レベルは0〜10から選べ、音楽のジャマにならないほどよいレベルだと、個人的には6〜7がちょうどいいように思います。
アプリではウォーキング時などシーン別にNCの強さを設定でき、設定後は本体の長押しで切り替えできますよ。
Awareモード(外音取り込み機能)も進化!
周囲の音を取り込むAwareモード(外音取り込み機能)もパワーアップしています!
初代モデルは、近くを走る車の音はイヤホンを付けていない時と同じくらい大きく聞こえましたが、QuietComfort Earbuds IIでは、迫ってくる大きな音を自動で快適なレベルに調整する「ActiveSense™テクノロジー」を採用。
大きな音が過ぎれば通常の外音取り込みに戻りますが、急に音が変わる不自然さはありません。
Boseの魅力はNC機能が目立ちますが、個人的には外音取り込み機能の自然さも、数あるイヤホンの中でトップクラスだと思います。
雑音が聞こえにくいクリアな通話性能
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QuietComfort Earbuds IIはマイクの性能が優秀な分、通話性能もとても高くなっています。
ノイズの多い屋外を想定して卓上扇風機を近くに置き、背後では数名が会話をしている環境で、QuietComfort Earbuds IIを使って通話をしてみたところ、ノイズがほとんど入っておらず、目の前で話しているようなリアルで聞きやすい声が届きました。
特に風切り音がキレイに除去できていると感じたので、屋外でも快適に会話できそうです。
本体が小型化し長時間付けても疲れにくくなったので、リモートワークでも使いやすいですよ。
前モデルと外観を比較
質量(約) | 6g(片方) |
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対応コーデック | SBC / AAC |
防水性能 | IPX4相当 ※IPX4:いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない |
カラーバリエーションは、トリプルブラックとソープストーンの2色。
ソープストーン(白色、画像の初代モデルと同じ)は11月上旬に発売予定です。
イヤホン本体の重さは片方約6gと一般的な軽量型イヤホンと同じくらいですが、初代モデルは約8.5gだったので、ものすごく軽く感じます。
実際に大きさを比較すると、大きなイヤーウィングがないこともあり一気にシュッとしたイメージ。
本体はツルツルとした質感で、強く持つと指紋が付きますが、キレイに拭きとれるので汚れは残りません。
同じ素材の筆者が約2年使っている初代モデルは、画像にあるようにずっとピカピカですよ!
2ピースシステム方式を採用した、スタビリティバンドとイヤーチップ
QuietComfort Earbuds IIは、Boseのワイヤレスイヤホンで初めて、耳に密着するスタビリティバンドとイヤーチップがそれぞれ分離したデザインを採用しました。
各3サイズを自由に組み合わせることで、より多くの方の耳にフィットします。
これは他のイヤーピースにも変更できるのではと思いましたが、イヤーチップ装着部が楕円形なので合うものが少なく、装着できてもカップの浅いものでないと充電ケースに入りませんでした。
ノズル部分が短く、装着時は耳穴に入れたところで軽く引っ掛けるイメージですが、サイズの合ったスタビリティバンドを付けることで落下の心配はありません。
フィット状態はアプリの「イヤーチップ装着テスト」で確認しましょう。
本体で約6時間、ケース込みで最大約24時間の再生が可能
充電ケース質量(約) | 60g(実計) |
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充電時間(約) | 本体:1時間、ケース:3時間 |
連続再生時間(約) | 6時間(イヤホンのみ)、24時間(充電ケース込み) |
クイック充電(約) | 20分の充電で約2時間使用可能 |
充電ケースは初代モデルから約40%も小型化し、デザインが大きく変わりました。
角が丸くなったので自立はしませんが、奥行が大幅にカットされてポケットに入れてもゴツゴツしなくなったのは嬉しいです。
ケースの開閉がボタン式からマグネット式に変わり、片手で扱いやすくなったのもポイント!
イヤホンが縦方向に収まっているのは、Boseのイヤホンでは初めてですね。
ペアリングボタンはケース内ではなく、ケース背面に移動になりました。
充電ケースを併用すれば約24時間使用できるので、リモートワーク中にずっと使っても2日は充電なしで使え、もし急にバッテリー切れになってもクイック充電があるので安心です。
試聴してみた
装着イメージ
大きなイヤーウィングはなくなりましたが、装着方法は初代モデルと同じく、本体を耳穴に入れてロゴが口元に向くようにゆっくり回します。
本体が耳からあまり飛び出さず、Boseのイヤホンですよ!という主張は控えめですが、すごく収まりが良くなりました。
耳穴をガッチリ塞ぐタイプではありませんが、スタビリティバンドが耳のくぼみにフォットして、まるで本体と耳が接着剤でくっついたかのような装着感です。
初代モデルはカナル型イヤホンの圧迫感が苦手な方向けのイメージでしたが、QuietComfort Earbuds IIは普段カナル型に慣れている方でも違和感なく付けられ、より万人向けになった印象です。
操作方法
音楽の再生/一時停止 | 右または左側を1回タップ |
ボリューム(+/-) | 右または左側を上にスワイプ/下にスワイプ |
曲送り/曲戻し | 右または左側を2回タップ/3回タップ |
アンビエンスコントロール(アプリで設定可能) | 右または左側を長押し(NCモード→Awareモード) |
音声コントロール(アプリで設定可能) | 右または左側を長押し |
着信に応答 | 右または左側を1回タップ |
着信を終話または拒否 | 右または左側を2回タップ |
音楽の再生/一時停止などの操作は、本体中央のロゴ部分をタッチして行います。
実際に使ってすごく驚いたのですが、タッチの反応がめちゃくちゃ良くなっている気がする・・・!?
特にスワイプで行う音量の調節は、初代モデルは2段階一気に変わることも多く、筆者は上手く扱えなかったのですが、QuietComfort Earbuds IIは細かな調節も思い通りにできました。
タッチの反応も良くて、3回タップなどでも誤操作が起こりにくかったです。
アプリで設定できる操作以外は左右どちらも同じなので、荷物を持ち替えずに操作できるのがすごく快適でした。
ペアリング方法
ケースを開いたまま背面のペアリングボタンを押すと、端末のBluetooth設定に「WS QCEBII」と表示されるので、選択して接続します。
【音の感想】低域の聴きごたえがたまらない!
iPhoneと接続し、AACコーデックで音楽配信サービスの曲を聴いてみましたが、低域のパンチがめちゃくちゃ強い!!
初代モデルは低域に厚みを感じるものの、低域に定評のあるBoseのイヤホンの中ではフラット寄りという印象でしたが、QuietComfort Earbuds IIは、Boseサウンドらしい重低音がズンズン響きます。
ベースラインとドラムのキック音が曲全体を持ち上げるように押し出されて、ものスゴイ迫力!
他のイヤホンと比べると音のキレが強くビシビシと鳴らす印象で、少しクセがありますが、音がつぶれたり埋もれる印象はありませんでした。
- LOSER / 米津玄師
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前奏からバスドラムの響き方が初代モデルよりも強く、低音域の輪郭がより濃くなった印象です。
解像度が高く音の分離がしっかりしているので、テンポが速くなる箇所でも音が流されずに転調もすごく自然。
ボーカルよりもサウンドが前に出てくるイメージで、曲全体を通して楽器の音ひとつひとつを追いかけられるのは、すごく聴きごたえがありました。
- Face My Fears / 宇多田ヒカル
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高低差の目立つ曲で中高音をチェックしてみます。
中音域はボーカルを中心に上手く際立っていますが、サビの高音域は同価格帯のバランス型音質のイヤホンと比べると、もう少し厚みが欲しいかな?と思いました。
ただ低域のラインが色濃く音の輪郭がハッキリしているので、個人的にこの曲で1番楽しみたい転調時の盛り上がりは大満足です。
初代モデルと合わせていろいろ聴き比べると、同じ曲でもQuietComfort Earbuds IIの方がパワフルで元気な雰囲気になることが多いように思いました。
音がパワフルでもどこか上品さがあり、個人的にドンシャリ系統に聴こえなかったのも印象的です。
盛り上がるロックやバンドミュージックはバッチリハマりそうですが、ジャズやクラシックをしっとりと聴こうとすると、少し音の印象が変わるかもしれません。
アプリには増強する音域を選べるイコライザーがあるので、曲に合わせて変えてみても面白いです。
解像度の高いハイクオリティなサウンドなので、音を調整しても作ったような不自然さはありませんでしたよ。
まとめ
ザワザワした屋外でも音楽に集中したくて、イヤホン選びではNC機能を重視する筆者。
NCの強いモデルは次々と発売しますが、圧迫感の少なさやNCから外音取り込み機能への切り替えの自然さを注視すると、やっぱりQuietComfort Earbudsシリーズに落ち着きます。
今回登場した『QuietComfort Earbuds II』は、小型形状や個人の耳に合わせた音をつくる最新テクノロジーなどで万人向けになった印象ですが、音質はこれぞBose!という低域に寄った迫力のサウンド。
Boseサウンドが好きな方は選んで間違いないですし、今まで本体の大きさで悩んでいた方も、ぜひ聴いてみてほしいです!
ちなみに筆者は、イコライザー設定なしの状態でも好みの音ドンピシャなのに驚き「やっぱりBoseだわー」といいながら購入ボタンをポチリました。
2022.09.29 (もあ)