2023.11.06

Joshin 試用レポート

ながら聴きに最適!cleerのオープンイヤー型イヤホン ARC2シリーズをまとめてレビュー!

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cleer オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホン ARC2シリーズ

数々の国際的アワードを受賞するオーディオブランド「cleer」より、周囲の音を聞きながら音楽を楽しめる、耳を塞がない"ながら聴きイヤホン"『ARC2』シリーズが登場!
完全ワイヤレスで耳に引っかけるスタイルの付け心地の良さが魅力で、イヤホンを長く装着すると疲れてしまう方におすすめです。
音楽だけでなくスポーツやゲームに特化したモデルもあり、使うシーンに合わせてピッタリのモデルを選べますよ! ライター:もあ

耳を塞がない完全ワイヤレスイヤホン cleer ARC2シリーズ

  • cleer ARC2シリーズ
    cleer ARC2シリーズ
  • 音楽・スポーツ・ゲームに特化したバージョンを用意
    音楽・スポーツ・ゲームに特化したバージョンを用意
  • 耳に引っかけて装着します
    耳に引っかけて装着します

日本を含む世界各国で高く評価されている、知る人ぞ知る米国のオーディオブランド「cleer」。
そんなcleerから、周囲の音を聞きながら音楽も楽しむ「ながら聴き」に最適な、耳を塞がない完全ワイヤレスイヤホン「ARC2」シリーズが登場しました。

ベースとなるモデル『MUSIC Edition』に、LED除菌機能付き充電ケースをプラスした『Sport Edition』、付属のUSB Type-Cドングルで超低遅延を実現する『Game Edition』の3タイプがラインナップ。
形状や音質は3タイプとも同じで、イヤーフックを耳にかけて固定し、装着時耳穴の近くに配置するドライバーユニットで音を聴くスタイルです。
カナル型イヤホンのように耳穴を圧迫しないので、長時間つけていても耳が蒸れたり痛くなることはなく、ケーブルレスなのもあって、着けていることを忘れそうになる抜群のフィット感が大きな魅力です。

耳を塞がないオープン型イヤホンはそこまで音が期待できない、特に低域は聴こえにくいという印象を持つ方も多いと思いますが、ARC2は16.2mmの超・大口径ドライバーを搭載し、パワフルなサウンドを実現。
音質をグッと引き上げる最新のコーデック「aptX Lossless」や「aptX Adaptive」(24bit/96kHz)にも対応していて、サウンド面でかなりこだわりが見えます。
ながら聴きイヤホンは作業がメインで音楽はおまけ、というイメージを変えてくれそうですね。

まずはベーシックモデル「MUSIC Edition」から詳しく見ていき、後に「Sport Edition」と「Game Edition」の追加要素をチェックしましょう。

ながら聴きに最適なベーシックモデル MUSIC Edition

  • 「MUSIC Edition」セット一覧
    「MUSIC Edition」セット一覧
  • 落ちにくさを追求した形状
    落ちにくさを追求した形状
  • 次世代の音声規格「LE Audio」にも対応
    次世代の音声規格「LE Audio」にも対応
セット内容 本体、充電ケース、充電用ケーブル(USB-A to USB-C)、マニュアル
質量(約) 12.5g(片方)
対応コーデック aptX / aptX Lossless / aptX Adaptive / AAC / SBC / LC3
防水性能 IPX5相当
※ いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない

MUSIC Editionのカラーは、ネイビーブルーとホワイトの2色。
楽譜に出てくる「ヘ音記号」のような形状で、ドライバーユニットのあるハウジング部分と耳にかけるフックはヒンジで繋がっています。
裏面の下部にはメッシュに覆われたドライバーがあり、この部分で耳を覆ってダイレクトに音を届けるため、音漏れが抑えられるとのこと。

防水性能は汗や雨に負けないだけでなく、水洗いができるレベルのIPX5相当を搭載しています
高い防水性能は、スポーツシーンに適した「Sport Edition」の特権かなと思っていたのですが、3機種全てIPX5相当でした!これは嬉しい!
※ 防水性能が搭載されているのは本体のみです。充電ケースに入れるときは水分を拭き取りましょう

コーデックは音質や遅延に関わるものはもちろん、通話品質を高める「aptX Voice」や、複数人で同じ音楽を聴いたりシェアできる次世代のBluetooth「LE Audio」にも対応しています。
通話品質は特にクオリティが高く、口元に向けて配置する2基のマイクでしっかり音声を拾い、cleerの独自技術により環境音の大きさに合わせて通話音量を自動調整します。
周囲が静かな時は通話音量が下がり、逆ににぎやかな屋外では音量を上げて声を明瞭にするため、どこにいてもスムーズな通話ができますよ。

やさしく耳にフィットする軽やかな装着感

  • フックを優しく耳に引っかける
    フックを優しく耳に引っかける
  • 装着イメージ
    装着イメージ

フックを耳に沿うように軽く回転させながら装着します。
本体を耳穴やくぼみで固定せず"引っかけているだけ"という感覚なので、落としそうになるのではと思いましたが、頭を振っても軽く走っても筋トレをしても、全く外れる気配がありません
ヒンジ部分をバネの入った可動式にしてどんな形状の耳にもしっかりとフィットさせることで、大きく動いてもスピーカー部が耳穴付近からズレない安定した装着感を実現しているようです。

何より、16.2mmというワイヤレスイヤホンではあまり見ない大きなドライバーを内蔵しているハズなのに、装着感がとても軽やかなことに驚きです。
画像のようにハウジング部分が耳をすっぽりとフタしますが、耳穴が空いているので音楽を再生したまま会話できるくらい、周囲の音が自然に入ってきますよ。

本体で約8時間、ケース込みで最大約27時間の連続再生が可能

  • ファブリック調の充電ケース
    ファブリック調の充電ケース
  • フックを掴んで取り出しやすい
    フックを掴んで取り出しやすい
  • フル充電時は最大約8時間再生可能
    フル充電時は最大約8時間再生可能
充電ケース質量(約) 130g
充電時間(約) 2時間
連続再生時間(約) 8時間(イヤホン本体)+ 27時間(充電ケース)
急速充電(約) 5分の充電で60分/10分で120分再生可能

充電ケースはファブリック調で、指紋や汚れが付きにくくなっています。
サイズは女性の筆者の手のひらでは収まらないくらいで、結構大きいなという印象でしたが、厚みがあまりなくアウターの広めのポケットならすんなり入りました。

バッテリー面は、フル充電時に本体で最大約8時間再生可能と、なかなかタフネス。
急速充電にも対応しているので、仕事で1日使うことも可能です。
作業中に使うことの多いながら聴きイヤホンは装着時間が長くなりがちなので、バッテリー切れを気にしなくていいのは嬉しいです。

【音質レビュー】オープン型とは思えない迫力のある高音質

  • マルチポイント接続にも対応
    マルチポイント接続にも対応
  • 専用アプリで操作をカスタマイズ
    専用アプリで操作をカスタマイズ

本体をケースに収納した状態でケース中央のペアリングボタンを押すと、端末に「cleer ARC II」が表示されるので、選択して接続します。
複数の端末にBluetooth登録しておけるマルチペアリング機能だけでなく、2台の端末に同時接続できるマルチポイント接続にも対応しているので、プライベートと仕事のどちらでも活躍します。

本体操作方法

音楽の再生/一時停止 右側または左側のボタンを1回タッチ
曲送り/曲戻し 右側または左側のボタンを2回タッチ/右側のボタンを3回タッチ
ボリューム(+/-) 右側を2回タップして2回目をホールド/左側を2回タップして2回目をホールド
音声アシスタント起動 右側または左側のボタンをタッチしたままホールド

頭の動きでコントロール

通話/電話を切る 2回うなずく/2回頭を振る
曲送り/曲戻し 左へ2回頭を振る/右へ2回頭を振る

※ 上記の操作方法はデフォルトの場合です。専用アプリでカスタマイズが可能です
※ ジェスチャーコントロールは標準では無効になっています。cleer+アプリで有効にしてください

ハウジング部分の中央(ロゴマークの辺り)はタッチセンサーになっていて、音楽再生などの操作が行えます。
2回連続でタップしてそのまま長押しするボリュームの調整は、なかなか慣れず戸惑ったので、頻繁にボリュームを変更したい方は専用アプリ「cleer+」で操作方法をカスタマイズした方がいいかもしれません。

また、アプリで「インタラクティブコントロール機能」をオンにすれば、うなずきで電話に出るといったジェスチャーコントロールが可能です。
結構大きくジェスチャーする必要があり、使えるシーンは限られそうな印象ですが、洗い物などで手が離せない時は重宝しました。

  • 低域の迫力がスゴイ!
    低域の迫力がスゴイ!
  • 遅延が少ないから動画も自然に楽しめる
    遅延が少ないから動画も自然に楽しめる
  • アプリでイコライザーの設定ができます
    アプリでイコライザーの設定ができます

aptX Adaptiveコーデックに対応しているスマホと接続し、音楽を聴いてみます。
オープン型ですが音圧がかなりあり、音量は静かな室内で30%ほど、屋外でも40%あれば充分音楽を楽しめました。

まず驚いたのが、ながら聴きイヤホンとは思えないほど音全体の厚みがしっかりあること。
特に低域はものすごい迫力で音にキレがあり、深みのあるベースラインや力強いバスドラムの音をしっかりと鳴らしています。
大口径ドライバーを搭載したカナル型イヤホンと比べると、地響きするような低域が足りないと感じる方もいるかもしれませんが、無理に低域を出そうとする圧迫感や音の窮屈さがなく、長時間聴いたときに聴き疲れしにくいのは圧倒的にARC2だと感じます。

「オープン型イヤホンはボーカルの声は聞きやすいけどサウンドが物足りないことが多い」というイメージを見事覆す、解放感がありつつも輪郭のハッキリした楽器の響き方で、ジャズやピアノ楽曲も楽しめました。
筆者は作業中にながら聴きするときは、サウンドトラックなど歌詞のない音楽がいい派なので、満足度がすごく高いです。

気になっていた音漏れは、静かな部屋だと音量50%くらいから数メートル先の距離で「何かシャカシャカしている」くらいは聴こえ、70%を超えると何の曲か分かるレベル。
屋外では、歩いているときなど人と距離のある状態ではほとんど気にしなくて大丈夫ですが、人の多い電車では少し気になるかもしれません。
音漏れはオープン型イヤホンの中ではかなり抑えられている印象ですが、やはりカナル型と比べると音漏れがほとんどないとは言えなさそうです。

汗をかいてもイヤホンを清潔に保てる SPORTS Edition

  • 運動時におすすめの「SPORTS Edition」
    運動時におすすめの「SPORTS Edition」
  • 紫外線照射機能を搭載した充電ケース
    紫外線照射機能を搭載した充電ケース
  • 汗などで汚れたら水洗いできる
    汗などで汚れたら水洗いできる

『SPORTS Edition』は、イヤホンを常に清潔に保てるよう、充電ケースに自動で細菌やウイルスを除去する深紫外線LEDを搭載したモデル。
見た目は「MUSIC Edition」と全く同じ充電ケースですが、イヤホンを収納するとハウジング部分から10秒間ほど青い光が見えます。
充電中は雑菌を99.9%除菌し、汗や皮脂汚れなどの不快な匂いを抑制して効果的に消臭できるのだとか。
こちらもIPX5相当の防水性能があるため、汚れが気になったら水で軽く洗う→ケースで除菌で、いつまでも新品のような清潔な状態を維持できそうです。

さらに「SPORTS Edition」は運動中の音の聴こえ方を内蔵する6軸モーションセンサーで認識して、自動で最適な音質をコントロールします。
軽いウォーキングからハードなスポーツ中まで、どんなシーンでどのような動きをしていても、常に安定した高音質を楽しめますよ!
ランニングやジムでのトレーニング中にBGMが欲しいという方にピッタリですね。

ワイヤレスでも超低遅延を叶える GAME Edition

  • 超低遅延を叶えるUSB Type-Cドングルが付属
    超低遅延を叶えるUSB Type-Cドングルが付属
  • 白点灯→超低遅延、赤点灯→ハイレゾオーディオ
    白点灯→超低遅延、赤点灯→ハイレゾオーディオ
  • 携帯ゲームやパソコンにも接続できる
    携帯ゲームやパソコンにも接続できる

『GAME Edition』は付属のUSB Type-Cドングルを接続する事で「59ms」の低遅延を実現し、反応速度が重要なゲームも有線イヤホンのようにストレスフリーでプレイできるモデル
USB Type-C対応のスマホはもちろん、携帯ゲーム機やパソコンと接続することも可能です。
本体のヒンジのカラーも、どこかゲーミング感があるパープルになっています。

ドングルを端末に差すと白色のLEDランプが点灯し、これは超低遅延コーデック「aptX Low Latency」で接続した状態。
ドングルの右側面にある小さなボタンを2回押すと赤色のランプに変わり、ハイレゾオーディオで再生する高音質モードに変更できます。

ゲーム音の聴こえ方は、足音や効果音を強調する「FPSモード」とサラウンド効果で没入感を得られる「RTSモード」の2つから選べます
一般的なワイヤレスイヤホンではとてもプレイできないリズムゲームやシューティングゲームで遊んでみましたが、音の聴こえ方は有線イヤホンを使っている時とほとんど変わらないように思います。
迫力のある音はゲームと相性抜群で長時間プレイしても耳が痛くならず、とても快適でした。
カナル型イヤホンを使っていた時に「何回も呼んだのに気づいてくれない!」と苦情を受けたことがあるので、周囲の音も自然に入ってきて、ゲームに集中していても話しかけられるとしっかり反応できるのも嬉しいです。

まとめ

耳に優しい快適な付け心地が魅力の『ARC2』ですが、音質にもかなり力を入れている印象で、オープン型でここまでの迫力の高音質が聴けるのか!と驚きでした。
ながら聴きイヤホンなのに充分音楽に集中できるレベルです。
ながら聴きで有名な骨伝導イヤホンは本体のあたる位置で音質変わることが多いですが、ARC2はスピーカーからダイレクトに音を届けるため音のブレが少なく、常に安定していました。

本体を耳穴に軽く被せるイメージなので、長時間使っていても痛みやかゆみは起こりにくく、音楽を楽しむ時間が自然と長くなりました。
カナル型イヤホンの圧迫感がニガテな方、オープン型に音質は諦めていた方に特におすすめしたいです。
ぜひARC2で快適な音楽ライフをお過ごしください。 2023.11.06 (もあ)

スタッフが使ってみました

MUSIC Edition

Sport Edition

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