配線工事不要!!DECT方式のワイヤレステレビドアホンを体験レポート

パッケージサイズ（約）は幅198×高さ148×奥行132mmとかなりコンパクトで、この中にモニター親機（DHS-B30M）、ポータブルモニター子機（DHS-A20P）、玄関カメラ子機（DHS-C22）と付属品が梱包されています。

電源はモニター親機がAC100V、ポータブルモニター子機がニッケル水素充電池DC2.4V/750mAh、玄関カメラ子機が単三アルカリ乾電池4本（別売）と、設置場所の選択範囲は広そうです。

カメラ、モニター類は白・黒がベースで、「白」の清潔な感じと「黒」の重厚な感じをあわせもった飽きの来ないデザイン。
どんな設置場所にもマッチしやすいカラーリングです。

モニター親機（DHS-B30M）

• 

• 画面表示	3.5型TFTカラー液晶ディスプレイ
  外形寸法（約）	幅175×高さ130×奥行26（mm）（突起部除く）
  質量	約445g
  電源	AC100V　50/60Hz（コード長　約1.5m）
  消費電力	（待受時）約0.8W/（通話時）約3.1W
  使用環境条件	0〜40℃、70％以下
  取付条件	露出壁掛け（金具付属）
  使用可能距離	見通し約100m

玄関カメラ子機から呼び出しがあると、呼び出し音が鳴ってモニターに映像が表示されます。
応答する、しないに関わらず自動的に映像を録画する機能も付いていますので留守中の来客等の確認もOK！

最大録画件数※は、50件+手動録画50件で、それ以上になると古いものから自動的に削除されていきます。
※録画は動画ではなく、静止画で保存されます。

玄関カメラ子機（DHS-C22）

• 

• 外形寸法（約）	幅100×高さ128×奥行34（mm）（最大値）
  質量	約210g（電池除く）
  耐水性能	IPX4（防沫形）
  電源	単三形アルカリ乾電池×4本（別売）またはモニター親機よりDC7V供給
  電池寿命	約8ヶ月（1回20秒、1日5回、21℃で使用時）
  使用環境条件	-10℃〜50℃、90％以下
  取付条件	露出型：JIS1個用スイッチボックス（カバー付）適合
  撮影画角	（水平）約130°（垂直）約90°

乾電池式なので、設置の際は電源の供給場所を気にする必要がありません。
平らな壁に取付枠を付属の木ネジで取り付けて、そこに電池を入れた本体をはめ込むだけで玄関カメラの取り付けは完了です！
取付枠の裏には強力なマグネットが付いているので、鉄製のドアや壁であればネジでの取り付けさえも必要ないんです。
無線通信方式のドアホン、恐るべし！

耐水性能は、防沫形（IPX4相当）ですので雨に濡れても大丈夫ですが、ゲリラ豪雨や台風、暴風雨等では浸水するおそれがあるので注意が必要です。

玄関カメラ子機は、あと2台(別売)増設することが可能です。

ポータブルモニター子機（DHS-A20P）

• 

• 画面表示	2.4型TFTカラー液晶ディスプレイ
  外形寸法（約）	幅57×高さ137×奥行22（mm）
  質量	約120g（電池パック含む）
  電源	ニッケル水素充電池DC2.4V/750mAh（交換用充電池　弊社型番：TSA-220）
  使用環境条件	0〜40℃、70％以下
  充電時間	約15時間
  連続使用時間	（通話）約3時間/（待受）約100時間
  使用可能距離	見通し約100m

普段は充電台に固定しつつ、必要な時に持ち運んで使用することが出来ます。
コンパクトなので携帯性に優れ、ポケットに収めておくことも可能！
筆者がいつも携帯しているスマホ（iphone13）よりも小さなサイズです。

録画画像の確認はもちろん、モニター親機との通話やモニター親機からの通話転送も可能なんです。 ※ポータブルモニター子機は玄関カメラ子機と直接ワイヤレス接続はできません。モニター親機とのワイヤレス接続となります。

ポータブルモニター子機は、あと2台(別売)増設することが可能です。

モニター親機と玄関カメラ子機の取り付け

実際に職場のビルに設置して試してみます。
今回は玄関カメラを裏階段の鉄製のドアにマグネットで貼り付けての検証とさせていただきました。

マグネットは想像以上に強力で一度バシッと取り付けると多少の力では動きません。
玄関カメラの取付は、これで十分という気持ちがしましたが室外で使用するものなのでイタズラされる可能性があります。
やはり常時設置する場合は木ネジでしっかり固定しておくことが安心だと思いました。

ビルは鉄筋コンクリートの建物で、フロア内にはミーティングルームが7つ程あり壁だらけ…。
非常に電波を受けにくい状況下の上、モニターは約30m離れた一番奥のミーティングルームに設置。 過酷な状況ですが、やはり電波の飛ぶ範囲がいちばん気になりますので…。

モニターはテーブルに置いて、ポータブルモニターはテーブルで充電しつつ、離れた場所に持ち出して確認することにしました。

通話を検証

呼出音量は無音、音量レベル1〜5への調整ができるのですが、初期設定が「レベル4」だったようで十分すぎる音量でした。

音声は問題なく聞き取れます！
前述した通り、鉄筋コンクリートのビルで壁だらけのフロアなので、通話できるか心配でしたが、これで一安心です。

あまりにも上手くいったので調子に乗って、1フロア下の入り口（鉄製のドア）に玄関カメラを取り付けてみましたが…、残念ながら通話することができませんでした。

モニター親機のモニターサイズは3.5インチ！
130°水平画角なので広範囲を確認することができます。

モニター親機の画角は、初期設定でズーム状態になっていて人物の視認性が優先されていますが、ワイドとの切り替えが可能です。
さらに周りを広く確認したい場合はワイドに切り替えると良いでしょう。

持ち出したポータブルモニターでも確認しましたが、こちらも問題なく通話することが出来ました。
ただ先にモニター親機で応答した場合は、ポータブルモニター子機が使用できなくなるようです。
同時にモニター2つを使用することが出来ないのは少し残念です。

配線工事不要でワイヤレスでつながる「ワイヤレス テレビドアホン」ですので、いろんな状況で使用することができると感じました。
マグネット取り付けで使用できる場所があれば、必要な時だけ手軽に利用することが出来ます。
3点セットで持ち運ぶ場合もコンパクトに収まるので苦になるようなことはないでしょう。

また、モニター側にはズームやワイドのような画角調整の他にも、夜間や逆光の時でもハッキリ映るように照明機能や逆光補正機能も備わっていますので、様々な環境に対応することができます。

通話検証の結果、鉄筋コンクリートの建物であっても同フロアなら約30ｍまではスムーズな通信が実証できましたので、配線なしで手軽にドアホンを取り付けたいという方はチェックしてみて下さい。 2023.09.13 (くっきー)