2022.05.18

Joshin 試用レポート

映画も音楽も楽しめる人気のサウンドバーがDolby Atmos対応でさらに進化!デノン「DHT-S217」を体感してみた!

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デノン デュアルサブウーハー内蔵 Dolby Atmosサウンドバー DHT-S217

”ピュアオーディオも楽しめるサウンドバー”として人気を集めたデノン「DHT-S216」に、立体音響技術「Dolby Atmos」対応の後継機種『DHT-S217』が登場しました!

水平方向だけでなく頭上にも展開する立体的な音響空間を生みだし、より映画の世界に入り込んだような臨場感を楽しめます。
ロスレス再生にも対応し、音源の魅力をそのまま表現する「Pureモード」の音質もパワーアップしたようなので、早速映画とスマホの曲を用意して、じっくり音を体感していきます!ライター:もあ

「Dolby Atmos」とロスレス再生に対応したデノン『DHT-S217』

  • 「DHT-S217」セット内容
    「DHT-S217」セット内容
  • 立体音響技術「Dolby Atmos」に対応
    立体音響技術「Dolby Atmos」に対応
セット内容 本体、リモコン、単4型乾電池×2、電源コード、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、壁掛け用テンプレート、壁掛け用スペーサー×2、かんたんスタートガイド(保証書)
サイズ(約) 幅890 × 高さ67 × 奥行120 mm
質量(約) 3.6kg

近年おうちで配信映画を楽しむ方が増え、ワンボディタイプのサウンドバーを求める方が多くなりました。
テレビの前に設置できて、迫力のサウンドを味わえるのが大きな魅力。
ただ、サウンドバーは似た形状・機能のものが多くて、どれを選べばいいか迷うという声もよく聞きます。

今回体感するデノンの『DHT-S217』は「映画も音楽もグレードアップさせて楽しみたい」という方におすすめしたいしたいサウンドバー。
ワンボディタイプだからカンタンに接続できちゃいます!
『DHT-S217』は、音楽と映画を愛し数々のオーディオ機器を手がけるデノンが、原音に忠実な音楽再生で高く評価された「DHT-S216(以下:前モデル)」をさらに進化させた後継機種です。

前モデルからの大きな変更点が、映画館や劇場などで使われる最新の立体音響技術「Dolby Atmos」に対応したこと。
従来のサラウンド再生では音は前後左右から聞こえていましたが、Dolby Atmosは頭上を含むあらゆる方向から音が流れるので、立体的なサウンドを体感できます。
特に分かりやすいのが、雨が降り注ぐ音や車が走る音で、定位された音が映像に合わせて移動することで、自身が映画の中に入ったかのような没入感を味わえます。

さらにロスレスオーディオフォーマット「Dolby TrueHD」に対応した事により、昨今サービスが広がっている映像/動画サービス等の高品位サラウンドも存分に楽しめる等、機能・音質面でも大きく進化したことがわかります。
実際に形状や音はどのように変わったのか、前モデルも用意して早速比較していきましょう!

前モデルと外観を見比べる

  • 「DHT-S217」と「DHT-S216」
    「DHT-S217」と「DHT-S216」
  • メッシュのカラーが変わりました
    メッシュのカラーが変わりました
  • バスレフポートはマット素材に変更
    バスレフポートはマット素材に変更
  • 底面にサブウーファー
    底面にサブウーファー
  • リモコンのボタンが見やすくなりました
    リモコンのボタンが見やすくなりました

前モデルと外観を見比べると、大きな違いはメッシュ部分の色が薄いグレーになったくらいで、デザインとサイズ、ボタン配置は継承しています。
左右の側面にあるバスレフポートはマット素材に変更になり、写真を撮るとDHT-S217は光が反射する様子がありませんでした。

底面には前モデルと同じ位置に75mmのサブウーファーが2基配置。
搭載しているドライバーユニットの数と大きさは前モデルと同じですが、オーディオ回路に上位機種「DHT-S517」でも使われている高品質なSoCを採用することで、ロスレス再生を実現しました。
※ SoC:プロセッサコアやメモリ、チップなどシステムを動かすために必要なパーツを1つに集積した回路製品

付属のリモコンは文字色が白色になって、視認性が大きくアップしています。
ボタンは「DTS Virtual:X」が省略され、中央のVOL/BASSの位置が変わっていたりと細かい変更点はありますが、基本の機能と使い方は同じ。
前モデルで好評だった、映画と音楽それぞれで最適化された4つのサウンドモードも健在です。

底面のサブウーファーとHDMI端子

  • 高さが少しアップしている
    高さが少しアップしている
  • 背面には外部入力端子
    背面には外部入力端子

底面の脚部をよく見ると、前モデルは平坦でしたがDHT-S217では高さが少しアップしています。
底面のサブウーファーの役割は、床に音を反射させて迫力の低音を響かせることですが、地面とウーファーとの間に空間を作ることで、より音の抜け感がよくなり音質向上に繋がったよう。
更に斜めにカットされており、ウーファーからの反射への影響と、設置面積を小さくさせるというピュアオーディオ的手法にも、デノンの気合いの入りようが感じられます。
前モデルは1本のサウンドバーだけとは思えない質のいい重低音を楽しめると評判だったので、さらにパワーアップした音を体感するのが楽しみです!

背面には、4K・HDR映像信号に対応したHDMI入力端子が配置。
ARC/eARC対応のテレビとの接続は、付属のHDMIケーブル1本を繋げば完了です。

音を聴いてみた

「Dolby Atmos」で音が降ってくる様子を体感

  • テレビに接続して映画を観てみる
    テレビに接続して映画を観てみる
  • 映画の中に入り込んだような衝撃を受けました
    映画の中に入り込んだような衝撃を受けました
  • リモコンでサウンドモードを変更
    リモコンでサウンドモードを変更

DHT-S217には、映画館のような臨場感あふれるサウンドの「MOVIE」、広く包み込むような音場のサウンドを楽しめる「MUSIC」、音を小さくしても聞き取りやすい「NIGHT」モード。
そして、原音に忠実な高音質サウンドを再生できるよう設計した「Pure」モードの4つのサウンドモードがあります。

早速、MOVIEモードに設定しDolby Atmos対応の映画を観て、スタッフとうふに感想を聞いてみました。

スタッフとうふの感想
DHT-S217は、立体音響技術である、Dolby Atmosに対応したのが大きな特徴の1つです。
と、言うわけで音響的にも特徴的な映像コンテンツを見つつ、その表現力をチェックです!

トランスフォーマー-ロストエイジ-:特徴的な宇宙船が地上から色々なものを吸い上げるシーン
上から轟く宇宙船の駆動音は、より映画との距離感が近づいた没入感を楽しめました。
上位モデル譲りの電源部がパワフルな表現を演出し、破裂音や力強い重低音にバースピーカー単体には破格の表現を感じます。

ミニオンズ:ケビンが巨大化するシーン
ケビン本人は普通にしゃべっても上から響く大声となりますが、改良が施されたウーファー部の響きと合わさり、上下方向からの広がりのある音に包まれます。
今回のテストの中では最も相性がよく、(とうふが好きな映画なのもありますが)一番楽しめたように思います。

ピクセル:センチピードのシーン
立体音響をテストするなら鉄板ともいえるお勧めのソフトです。※その分評価はシビアになります。
上空から振ってくる、センチピードの撃退音。
イネーブルドスピーカー搭載モデルやAVアンプとアトモススピーカーによる表現と比較しますと、音の高さはやや甘いと感じました。
しかし立体音響専用のユニットを搭載しないバースピーカー単体と考えれば、充分な音数が上方から感じる事ができます。
バースピーカーにはソースがやや意地悪かな?とは思いましたがDHT-S217は十分に応えてくれ、音と映像の一体感を楽しめました。

上空から音が降ってくる感覚に夢中になりましたが、足音や乗り物が走る音など平面で移動するものも自分の周りを走っているように聞こえ、臨場感バツグンでした。
内蔵型のサブウーファーとは思えない重低音を中心にサウンドが力強く目立ちますが、声が埋もれることはなく、ケーブル1本で手軽に映画館気分を味わえることに改めて感動です。

「Pure」モードでスマホの曲を再生

  • スマホとペアリング
    スマホとペアリング
  • 音の明瞭感が大きく高まる「Pure」モード
    音の明瞭感が大きく高まる「Pure」モード
  • サウンドバーとは思えない自然な音が拡がります
    サウンドバーとは思えない自然な音が拡がります

一般的にサウンドバーはテレビの音を聞こえやすくするもので、音の高低差を広げて迫力を出し、セリフの明瞭度を上げるといった音作りをします。
映画館のような音を家で楽しめるのは魅力的ですが、音楽を流した時はオーディオスピーカーに比べると音のバランスに偏りがあって、様々な音楽ジャンルを長時間気持ちよく聴くのは難しい・・・。

前モデルは「Pure」モードで「映画だけでなく音楽も最適な音で聴きたい」という期待に見事応え、映画視聴だけでなく音楽再生目的のオーディオファンからの人気も集めました。
「Pure」モードは内部のバーチャル処理機能をバイパスして純度の高いサウンドを実現したモード。
もちろんDHT-S217も引き続き採用し、さらにサウンドが進化しているとのことなので、実際にスマホの曲を流して前モデルと聴き比べしてみます。

最初に前モデルでクラシックを聴いてみたところ、さっきまで映画で迫力の音を出していたサウンドバーとは思えない、原音そのままの落ち着いた繊細な音が部屋中に拡がります。
サウンドバーの形状故か、音を遠くまで届ける力はオーディオスピーカー以上かもと思う場面もあり、BGMにしてずっと流しておくのにピッタリの気持ちの良い音でした。

前モデルで充分良い音だったので、違いが分かるか少し不安に思いながらDHT-S217で同じ曲を流してみると、原音の魅力はそのままに低域に深みが増して音がパワフルになったように思います。
音量を上げて聴くと少しこもり気味かな?と感じたバイオリンの音も気持ちよく伸びていき、前モデルよりも音場が広くなったのを実感しました。

スタッフとうふの感想
前モデルはデノンのサウンドマスター:山内氏が監修した『ピュア・オーディオにも通じるサウンドを実現したサウンドバー』として大好評を博しました。
本作もその精神はそのままに、最新機能と上位モデルのDHT-S517で培った技術を贅沢にも採用し、より表現力が向上しています。
今回はスマホやポータブルプレーヤーとも簡単に接続ができるBluetooth接続で試聴です。
特に大きな変化として(電源部の強化が大きく影響しているのか)低域の力感、1音1音の説得力・存在感が大きく向上しているのが感じられます。

・森口博子 GUNDAM Songs Covers3より"ターンAターン"
曲頭の尺八の緊張感からはじまり、奥行への広がりから高域の伸びと、広い空間が細身の筐体から飛び出します。
TV前に設置したバースピーカーとは思えない、臨場感と空間表現を感じられる本格サウンドに「もう少しこの音源を聴きたい」という欲求にかられました。

.millennium parade/Belle U
映画「竜とそばかすの姫」のメインテーマです。
音数が多く、音が団子状になりがちな中々意地悪なソースですが、ヴォーカルと楽音を上手に表現し、やはり空間表現能力の強みか、臨場感のあるサウンドが楽しめました。

見た目は前作とほぼ同じながら立体音響への対応や、ステレオ時の表現力の強化等大きな進化が随所に確認ができます。
"シアターバー"というカテゴリに属していますがその内面はデノンサウンドコンセプト「Vivid & Spacious」が込められたマルチサウンド・スピーカーと言っても過言ではないでしょう。

まとめ

前モデルはサウンドバーでありながら音楽再生のクオリティが高いと評判でしたが「Dolby Atmos」に対応した『DHT-S217』は映画サウンドの迫力もバッチリ!
設置しやすいワンボディタイプで、どの映画にもマッチしそうなパワフルかつ繊細なサウンド、手の届きやすい価格帯と、初めてサウンドバーの導入を検討している方にもおすすめの要素がたっぷり詰まっています。

配信映画を観る機会は増えたけど、サウンドバーを導入するほどかな・・・と悩んでいる方も、音楽スピーカーとしても活躍するDHT-S217は、使う機会が多いと思います。
良い音で、おうち時間をさらに充実させてみませんか? 2022.05.18 (もあ)

スタッフが使ってみました

今回使用した音源 ※別カートです

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