2021.02.13

Joshin 試用レポート

テクニクスの音響技術を駆使して作られた完全ワイヤレスイヤホン『EAH-AZ70W』の音を聴く

メイン画像
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テクニクス 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン EAH-AZ70W

高性能なノイズキャンセリングによる静けさの中、繊細な楽器の音をしっかり聴きこみたい。
それを叶えるのが、パナソニックのHi-Fiオーディオブランド「テクニクス」による初の完全ワイヤレスイヤホン『EAH-AZ70W』です。

大口径ドライバーから放たれる、独自の音響技術によって作られた音場の広いサウンドは、細かな楽器の音1つ1つを鮮明に表現。
所有欲を満たす、上質で高級感のあるデザインも魅力的です。

音楽を高音質で楽しみたい方なら1度は聴いておきたいクオリティの高いサウンドを、じっくり聴いてレビューします。 ライター:もあ

テクニクスの音響技術により誕生した高音質イヤホン『EAH-AZ70W』

  • テクニクス「EAH-AZ70W」
    テクニクス「EAH-AZ70W」
  • 高級感があふれている
    高級感があふれている

2020年に発売されたパナソニック初の完全ワイヤレスイヤホン『RZ-S30W』『RZ-S50W』と同時にデビューした、パナソニックのHi-Fiオーディオブランド「テクニクス」の『EAH-AZ70W』。

スピン加工が施された上質なデザインは目を惹く美しさで、テクニクス最上位のイヤホン「EAH-TZ700」で培った独自の音響技術が存分に発揮された"最高級"という言葉がとても似合うイヤホンです。

振動板には強度と内部損失特性に優れたグラフェンコートの材料「PEEK」を採用し、直径10mm型のダイナミック型ドライバーを搭載。
完全ワイヤレスイヤホンではめずらしい大口径のドライバーによって放たれるサウンドは、空間がとても広くて高域も低域も豊かです。
振動板の裏側にはEAH-TZ700にも採用された「アコースティックコントロールチャンバー」が配置され、空気の流れを緻密にコントロールして最適な音のバランスを保ちます。

2つのマイクでノイズをカットする「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」

  • ノイズキャンセリングの強さはアプリで調整できる
    ノイズキャンセリングの強さはアプリで調整できる
  • イヤホン外側のマイクが周囲の騒音を遮断(フィードフォワード方式)し、内側のマイクが咀嚼音など、耳の中のノイズを低減(フィードバック方式)させる「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」を搭載。
    これによって風や車の音が消えて、静かな環境で音楽に集中できます。

    ノイズキャンセリング(以下:NC)の強さは専用アプリ「Technics Audio Connect」で細かく調整が可能。
    1番強くすると近くにいる人の声も聞こえにくくなり、ザワザワとした空間がスッと静寂に包まれます。
    圧迫感もあまりないし、クオリティが高い!と感動したのですが、音楽を聴いていない時はサーーというホワイトノイズがあるのが少し気になりました。
    音楽を流せば問題はないのですが「ノイズが全く聞こえない静寂」を味わってみたかった気もします。

スピン加工を施した上質なデザイン

  • 何度見ても美しすぎるデザイン
    何度見ても美しすぎるデザイン
  • 「EAH-AZ70W」セット一覧
    「EAH-AZ70W」セット一覧
  • イヤーピースは4サイズ付属
    イヤーピースは4サイズ付属

セット内容:本体、充電ケース、USB充電ケーブル(約0.5m)、イヤーピース(S/M/L/XL 各2個)

カラーリングはブラックとシルバーの2色。
カジュアルさのあった同時発売の2機種とは打って変わり、とても高級感のある大人なデザインになっています。
オーナメント部に、同心円状に細かい線状の模様をつけた「スピン加工」が施されていて、光の当たる角度によって生まれる立体感が美しい・・・。

イヤーピースは1番大きなXLサイズが付属しているので、耳の大きな方もスカスカして落ちそう・・・という不安がなくお使いいただけますよ。

「左右独立受信方式」で安定性抜群!

  • 中央にはロゴが刻印されている
    中央にはロゴが刻印されている
  • 凹凸のない円形デザイン
    凹凸のない円形デザイン

質量(約):約7g(片方)
対応コーデック:SBC、AAC
防水性能:IPX4
※IPX4:いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない

凹凸のない円形の本体は、大型ドライバーが搭載されているためか、重さ片方約7gと少し重め。
ノズル部分が短く、装着時は耳に入れたところでピタッと収まる印象です。

RZ-S30W・RZ-S50Wにある、端末からの音を左右同時に受信する「左右独立受信方式」はEAH-AZ70Wも採用。
混雑した場所でも音飛び、音切れのない高い安定性を実現しています。
NC機能と外音取り込み機能を切り替える際にも、ブツッと途切れないのは感動しました。
一般的なイヤホンよりも映像と音声の音ズレも少ないので、音にシビアでないゲームや動画はストレスなく楽しめますよ。

ロゴが刻印された本体の中央部には、Bluetoothアンテナを共用する「タッチセンサーアンテナ」が搭載され、小型ながら安定した持続性を実現します。

本体で約7.5時間、ケース込みで約22.5時間再生可能

  • アルミニウム素材の充電ケース
    アルミニウム素材の充電ケース
  • オープン!
    オープン!
  • *充電端子はUSB Type-C
    充電端子はUSB Type-C

充電時間:イヤホン+充電ケース(同時充電)約4時間
連続再生時間:約6.5時間(イヤホンのみ)、最大19.5時間(ケース込み)※NC機能ON、AACで再生時 約7.5時間(イヤホンのみ)、最大22.5時間(ケース込み)※NC機能OFF、AACで再生時
クイック充電:15分充電で約70分(NC機能ON、AAC)、約80分(NC機能OFF、AAC)再生可能

アルミニウム素材を活かした、高級感あふれる充電ケース。
ひんやりとした質感で、ヘアライン加工の入った天面が美しい・・・!
ひっかき傷が付いたら悲しいので、そのままカバンに入れずにポーチで保護したいです。

バッテリーはNC機能ON時で、本体で約6.5時間、ケース込みで約19.5時間の連続再生が可能。
15分の充電で約70分再生可能なクイック充電に対応しているので、バッテリー切れに気づいたときも安心です。
中央には、残りバッテリーを3段階で知らせるインジケーターがあります。

高性能MEMSマイクで通話も快適

  • 通話用の「高性能MEMSマイク」を搭載
    通話用の「高性能MEMSマイク」を搭載
  • NC用マイクの他に、通話専用の「高性能MEMSマイク」が搭載しているEAH-AZ70Wは、Web会議でも大活躍です。
    送話と音声の音を区別してノイズをカットし、風切音の影響を受けにくい構造を採用しているので、屋外でもスムーズに通話できますよ。

    RZ-S30W・RZ-S50Wでも採用されている機能ですが、音質がいいからか、EAH-AZ70Wが1番クリアな音声を聞き取れました。

試聴タイム

  • 装着イメージ
    装着イメージ
  • タッチセンサーで操作
    タッチセンサーで操作
  • スマホとペアリング
    スマホとペアリング

装着イメージ

本体は高さが少しあるので、装着感は思ったより耳から飛び出すかなという印象。
凹凸のないキレイな円形ですが、ホールド感がなかなかよく、耳にしっかりフィットして安定します。
耳の奥深くまで挿さらず、浅いところでピタッと止まるので、装着感が不安な方はウレタン素材のイヤーピースに変更しても良さそうです。

操作方法

音楽の再生/一時停止 右側または左側を1回タップ
ボリューム(+/-) 左側を3回タップ/左側を2回タップ
曲送り/曲戻し 右側を2回タップ/右側を3回タップ
外音コントロール(NC→外音取り込み→オフ) 右側を2秒長押し
音声アシスタントの起動 左側を2秒長押し

本体中央はタッチセンサーになっていて、音楽の再生/一時停止、ボリュームの調整や曲の変更などが行えます。
センサーの反応はとてもよく、細かな操作もカンタンですが、その分少し誤タッチが多くなる印象です。

ペアリング方法

ケースから本体を取り出すと電源がオンになるので、端末のBluetooth設定で「EAH-AZ70W」を選んで接続します。

音場の広い艶やかなサウンド

  • 原音を艶やかにしたようなイメージだ
    原音を艶やかにしたようなイメージだ
  • 音場が広くて自然に伸びる高音域が気持ちいい〜!
    音場が広くて自然に伸びる高音域が気持ちいい〜!

iPhoneで音楽配信サービスの曲を試聴しましたが、音の広がり方が他の完全ワイヤレスイヤホンと全然ちがう!
楽器の音が多い曲でも音が詰まった窮屈な感じがなく、全方位から音が流れてくるような開放感のあるサウンドになっています。

RZ-S30W・RZ-S50Wでは聴こえなかったシンバルの細かな音も突き刺さるように聴こえ、低音域のベースラインも輪郭がハッキリしていて迫力があります。
どちらかといえばサウンド重視かなという印象ですが、ボーカルの声もクリアで聞き取りやすく、息遣いや抑揚までもしっかりと感じられました。

ふたりごと 一生に一度のワープ ver. / RADWIMPS

ドラムの繊細な音をすべてキレイに表現しています。
何度も聴いている曲ですが、サビのシンバルこんなに細かかったのか・・・!と新しい気づきがありました。
各楽器の輪郭がしっかりしているため迫力があり、ライブのような臨場感をあじわえます。

光るなら / Goose house

楽器が重なるところでもごちゃついた印象を受けず、音が分離しているのを感じられました。
複数人の声が高音域で重なるところもこもることなく気持ちよく伸びて、聴いていて気持ちがいいです。

聴こえる楽器の音が多く、音が1つ1つ分離して主張しているように聴こえるサウンドは、音のいい有線イヤホンのようです。
特にこもらずにキレイに伸びる高音域が聴きごたえ抜群で、透き通るような声をしっかり聴けます。

音楽を聴いていない時に気になったホワイトノイズは、再生時にはほとんど感じず、音が小さくなる箇所でも曲の雰囲気を壊すことはありませんでした。

専用アプリ「Technics Audio Connect」に対応

  • アプリでイコライザー設定ができる
    アプリでイコライザー設定ができる
  • 専用アプリ「Technics Audio Connect」には、イコライザーを設定したり、イヤホン紛失時にマップ上で探す機能が搭載しています。

    デフォルトではどのジャンルの音楽もキレイに鳴らすフラットよりの音だと感じたので、イコライザーで自分の好みの音を追求するのも面白いです。

    アプリは異なりますがRZ-S30W・RZ-S50Wに対応している「Panasonic Audio Connect」と同じ使い方で、メイン画面ではバッテリーがひと目で分かり、NC機能と外音取り込み機能の細かな調整もできます。

まとめ

RZ-S30W・RZ-S50Wの機能や操作性など良いところを取りつつ、上質なデザインとHi-Fiオーディオメーカーの手掛ける美しいサウンドで仕上げた、テクニクスの『EAH-AZ70W』。

独自の音響技術を駆使したサウンドは、完全ワイヤレスイヤホンでは考えられないほど音域がとても広く、細かい楽器の音も窮屈な印象を与えることなく伸びやかに響きます。
普段は有線イヤホンでクラシックやオーケストラを楽しんでいるという方も、違和感なく聴けるのではないでしょうか。

高いNC性能で、ハイクオリティサウンドを楽しみたい方は1度お試しいただきたいイヤホンです。 2021.02.13 (もあ)

スタッフが使ってみました

今回使用した音源 ※別カートです

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