2022.11.03
Joshin 試用レポート
欲しい機能が全部入った最強のバランス型イヤホン!Jabra「Elite5」をレビュー
Jabra ノイズキャンセリング機能搭載 Bluetoothイヤホン Jabra Elite5
「音楽だけでなく、Web会議などの仕事でもイヤホンを使いたい」
そんな方におすすめの、高い通話品質と抜群安定性を持ったJabra「Eliteシリーズ」に、ハイブリッド アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した『Elite5』が登場しました!
複数の端末と接続できるマルチポイントやワイヤレス充電など、イヤホンにあったら便利な機能が全部盛りのElite5。
さっそく機能を詳しくチェックして、実際に試聴してみます! ライター:もあ
音質も機能もハイレベルなJabra「Elite5」
セット内容 | 本体、イヤージェル、充電ケース、充電ケーブル(USB-A to USB-C)、保証&警告リーフレット |
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リモートワークやオンライン授業が普及して、Web会議で使えるイヤホンを探した時、JabraのEliteシリーズを目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
Jabraが属するGNグループは、1869年に北欧デンマークで設立した後、補聴器を始め「音」と「耳」に関するあらゆる製品を日々研究しているブランド。
そんなJabraの「Elite」シリーズは、優秀なマイクによる高品質な通話性能が特徴で、仕事でイヤホンを使いたい方を中心に話題となりました。
今回登場した『Elite5』は、シリーズで初めてハイブリッドアクティブノイズキャンセリング(以下:ANC)を搭載。
小柄な本体から出ているとは思えない伸びやかなサウンドを、静寂の中でじっくり楽しめます。
名前から、ハイエンドモデル「Elite 7 Pro」と、エントリーモデル「Elite 4 Active」や「Elite3」の間に位置するスタンダードモデルのよう。
しかし、高音質と高性能ANC、高い通話性能だけでなく、2台の端末と同時接続できる「マルチポイント」やワイヤレス充電などにも対応しており、1万円台のイヤホンとは思えないほど機能が盛りだくさんです。
プライベートと仕事で、オールマイティーに活躍してくれそうなElite5。
まずはアプリでパーソナライズもできるという、強力なハイブリッドANC機能からみていきましょう!
ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング機能を採用
ハイブリッドANC機能とは「フィードフォワード方式」と「フィードバック方式」の両方の技術を使って周囲のノイズを低減するもので、フィードフォワード方式だけのNCより幅広い音域のノイズを除去します。
フィードフォワード方式 | 外側のマイクが周囲のノイズを集音し、それと逆相の音波を生成することでノイズをカットする |
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フィードバック方式 | フィードフォワードで減らしたノイズを、耳に近い内側のマイクでさらに除去する |
実際に人の多い平日の通勤電車で使ってみたところ、ANC機能はかなり強力!
人の話し声や風切り音はほとんど抑えられ、電車が走る大きな音も、音楽を聴いていれば気にならないレベルまで低減されています。
オフィスで使うと流石に自分が打つキーボードの音は聞こえますが、エアコンや窓を揺らす風の音は全くわかりませんでした。
耳栓のように耳穴全体を塞ぐタイプなので元々の遮音性の高さもありそうですが、1万円台のイヤホンでここまで強力なANCは体験したことがなく、ただただ驚きです・・・!
ANCの強さは専用アプリ「Sound+」で、5段階で選べるので、街中を歩く時に静かすぎると怖いという方も安心ですよ。
アプリには個人の耳に合わせてANCを最適な状態にする「パーソナライズ機能」があり、左右の聞こえ方具合まで細かく調整できます。
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周囲の音を取り込む「HearThrough機能(外音取り込み機能)」は、少し風の音が大きく聞こえてザラザラとした印象を受けますが、レジでの会話や電車のアナウンスを聞きたいときなど、日常で使うには充分です。
外音取り込みモードの時は音楽が流れないよう設定できたり、ANCからの切り替えがボタンを1回押すだけでスムーズだったりと、使い勝手はとてもよかったです。Web会議で通話性能を確かめてみたところ、声がしっかりフォーカスされているので風の強い街中でも雑音は聞こえにくく、目の前で会話しているようなクリアな声が届きました。
アプリでは通話中に自分の声が聞こえるよう設定することもできます。
耳穴を塞ぐカナル型イヤホンは通話中に自分の声が聞こえにくく、何を言っているのか自信がなくなってくることがよくあったので、これはうれしい!
外観と付属品の確認
サイズ(約) | 幅20.00 × 高さ20.54 × 奥行27.00mm |
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質量(約) | 5.00g(片方) |
対応コーデック | AAC、Qualcomm aptX、SBC |
防塵・防水性能 | IP55 ※ 若干の粉塵の浸入があっても正常な運転を阻害せず、いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
Elite5のカラーバリエーションはチタンブラックとゴールドベージュの2色で、どちらも本体のフェイスプレート以外はワンカラーの落ち着いたデザイン。
サイズが小さく耳にすっぽり入るタイプなので「イヤホンを付けている感」が出にくく、ファッションにあまり干渉しません。
この全面マット素材の落ち着いたデザインも、Jabraのイヤホンらしくていいですね。
本体で約7時間、ケース込みで最大約28時間再生可能
充電ケース質量(約) | 40g |
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充電時間(約) | 3時間 |
連続再生時間(約) | ANCオン時:約7時間(イヤホンのみ)、約28時間(充電ケース込み) ANCオフ時:約9時間(イヤホンのみ)、約36時間(充電ケース込み) |
クイック充電(約) | 10分の充電で最長1時間使用可能 |
ワイヤレス充電 | Qi規格のワイヤレス充電器に対応 |
充電ケースも本体と同じく、傷の付きにくいマット素材。
ケースがコンパクトな分、本体が隙間なくピッタリ収まっていますが、上半分が飛び出していてスムーズに取り出しできます。
フェイスの形状が三角形だからか、従来モデルよりも本体がつかみやすいように思いました。
バッテリー面は、ANCオンの時でもケースを含めると約28時間再生可能とパワフルで、クイック充電やワイヤレス充電にも対応と、かなり充実しています。
音楽を聴いてみた
装着イメージと本体操作方法
装着イメージ
Elite5は何万人もの耳の形のデータをベースにデザインされたとのことですが、装着時のフィット感はピカイチです。
1枚目の画像のように、小柄な本体が耳にすっぽり収まって、頭を大きく振っても落ちるどころかズレも感じません。
圧迫感もあまり感じず、耳穴を完全に塞ぐカナル型イヤホンが使いやすい方は、装着感の良さに感動すると思います。
本体操作方法
音楽の再生/一時停止 | 右側を1回押す |
曲送り/曲戻し | 右側を2回押す/3回押す |
ボリューム(+/-) | 右側を長押し/左側を長押し |
アンビエンスコントロール | 左側を1回押す (NCオン→ヒアスルー) |
音声アシスタント機能 | 左側を2回押す |
※ 上記の操作方法はデフォルトの場合です。専用アプリでカスタマイズが可能です。
本体中央のフェイスプレートは全体が物理ボタンになっていて、音楽の再生やボリュームコントロールなど基本の操作が行えます。
最近発売のイヤホンはタッチ操作のものが多く、物理ボタンは久しぶりに使いましたが、しっかりとした押し心地は安心感があり、何より誤作動が圧倒的に減りました。
ボタンはあまり固くないので、連続で押しても本体がズレることはありませんでしたよ。
操作方法はアプリで細かく設定できるので、使いやすいようにカスタマイズしましょう。
2台同時接続可能なマルチポイントに対応
本体を開くと電源が入ってペアリングモードになるので、スマホのBluetooth画面で「Jabra Elite 5」を選択して接続します。
Elite5は2台の端末に同時接続できる「マルチポイント」に対応していて、ウォークマンで音楽を聴いているときにスマホにかかってきた電話にスムーズに出るなんてこともできます。
会社用と個人用のスマホ、スマホとパソコンなど仕事でイヤホンを使う機会が多い方ほど、マルチポイントはなくてはならない機能になりそうです。
【音の感想】中音域がクリアな聴きやすい高音質
まずはiPhoneに接続し、AACコーデックで音楽を聴いていきます。
従来モデルでも思いましたが、Jabraのイヤホンは「声」へのフォーカスの当て方がすごく上手く、ボーカルが生き生きとしています。
声にキレがあるのでアップテンポな曲は疾走感がしっかり出て、バラードでは透明感のあるキレイな声を堪能できました。
「Lost/yama」のようにボーカルが前に出るメッセージ性の高い曲とすごく相性がよく、クリアな声がスッと入ってきます。
サウンドはあまりパワフルな印象はありませんが、音場の広さと空間表現はしっかりしていて、楽器が複数入ってくる箇所でもボヤけることはありませんでした。
aptXコーデックで接続するとサウンドのキレが増して、さらに迫力の音になったように思います。
音全体の解像度が上がり、低域に厚みができて、高域はさらにクリアに自然に伸びていきました。
それでも高低差のあるドンシャリ気味のサウンドにはならないように感じたので、派手な音が好きな方は専用アプリからイコライザーを設定しましょう。
アプリにある「サウンドスケープ」機能では、音楽を聴いていないときに無音になるのではなく、自然の音が流れるように設定できます。
作業に集中したい仕事中や、リラックスしたいときなど、結構使えるシーンが多くて面白い機能でした。
まとめ
在宅ワークが主流になってからはWeb会議が増えて、通話用にイヤホン使うことが増えましたが、せっかくなら音楽も通話も両方楽しみたい!
『Elite5』から聞こえる声はとにかくクリアでノイズがなく、耳にスッと入ってきます。
ハデなサウンドが好きな方は、イコライザー設定をした方がより音楽を楽しめそうですが、音の空間表現がしっかりしていてボヤっとした様子がなく、とても聴きやすいです。
音質とANC機能だけでなく、バッテリー面やマルチポイントなど機能面も充実していて、とても完成度の高いイヤホンです。
仕事とプライベートの両方で活躍するイヤホンをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。 2022.11.03 (もあ)