2020.11.25

Joshin 試用レポート

国内オーディオ賞４冠を達成した「FALCON」が進化！さらに使いやすくなった「FALCON 2」を視聴レビュー！

Noble Audio 完全ワイヤレス FALCON 2

昨年発売され、国内オーディオ賞４冠を達成した初代「FALCON」が、音質・接続性・使いやすさをさらにアップさせた「FALCON 2」に進化！

耳をしっかり塞ぐことによる密閉感の高さと、全体のバランスが取れた優しい音は、様々なミュージシャンたちのお墨付き。
自然な会話ができる「ヒアスルー機能」と、水没にも耐える驚異の防水性能を搭載し、いつでもどこでも音楽が楽しめるイヤホンになりました。

音質、機能面ともにクオリティの高かった初代に、お客様の声を取り入れてさらに進化させたという、新しい「FALCON 2」。
その実力をみていきましょう！ライター：もあ

音質・接続性・使いやすさが進化した「FALCON 2」

Noble Audio「FALCON 2」
「FALCON 2」セット一覧

セット内容：本体、充電ケース、ポーチ、充電用USB（Type-Cケーブル）、イヤーチップ（S/M/L)、ユーザーズガイド

「VGP2020 SUMMER」「HiVi夏のベストバイ2020」「HEADPHONE AWARD 2019-2020」「推し家電大賞2020」の4つの主要オーディオアワードに入賞した初代『FALCON（以下：前モデル）』。
解像度の高いパワフルな音質と、防水設計を搭載した使いやすさも抜群のモデルとして注目をあびました。

今回登場した『FALCON 2』は、ドライバーの性能を向上してさらなる高音質を実現し、外音取り込み機能「ヒアスルー機能」を搭載。
もともとパワフルだったバッテリー容量はさらに増加され、前モデルよりもさらにレベルの高い完全ワイヤレスイヤホンに生まれ変わりました。

カラーリングはブラックとホワイトの2色。
ブラックは深いブルー、ホワイトはピンクゴールドとのツートーンカラーのデザインで、本体と充電ケースが小さく丸いイメージだからか、可愛らしい印象を受けます。

防水設計は、水没にも耐えるIPX7を搭載

「FALCON 2」本体
カップの浅いシリコン製イヤーピースが付属
耳の奥まで届くノズル部分

重量(約)：5.5g
防水性能：IPX7※
対応コーデック：SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive
※IPX7：一時的に規程の圧力、時間で水没しても内部に水が浸水することがない

本体は、片方約5.5gの軽量設計。
形状は前モデルとあまり変わらず、にゅっと伸びたノズルは耳の奥までしっかり届きそうです。
付属のシリコン製のイヤーピースは、カップが浅めなので耳への負担が少なく、長時間音楽を楽しめます。

防水性能は、水没にも耐える驚異のIPX7を前モデルより継承。
イヤホンを水たまりに落としてしまった･･･なんて絶望的な状況でも、元気に音楽を流し続けます。
少し強い雨の日も、汗がダラダラになる激しいスポーツ時でも、安心してお使いいただけますよ。

コーデックはSBC、AAC、aptXと、最新コーデックaptX Adaptiveにも対応しました。
対応の機種で使えば、aptXよりも音切れと遅延のない安定した音で、動画やゲームもストレスなく楽しめます。

連続再生時間は、ケース込みで最大約50時間

光沢感のある充電ケース
取り出しやすくなってる！
好みのイヤーピースに変えるのもGOOD！

充電端子はUSB Type-C
残りバッテリーはランプでお知らせ

充電ケース重量（約）：51g
充電時間：イヤホン約1時間 / 充電ケース約1.5時間
連続再生時間：
約5.5時間(最大音量時) / 約10時間(70%音量時)
ケースで4回分の充電可能

コロンと小さいスクエア型の充電ケースは、天面以外はマットな質感です。
天面には加工が施され、光沢感があってとてもキレイですが、ひっかき傷が付きやすそうなので付属の専用ケースでしっかりカバーしたいところ。

横長のデザインだった前モデルより少し大きくなったかな？と思いますが、イヤホンを収納する場所に隙間ができて、取り出しやすくなっていました。
イヤホンを収納する場所は、深めに設計されているので、お気に入りのイヤーピースに変えてもバッチリ充電ケースに収まりますよ！

本体の連続再生時間は、音量を約70％に抑えた状態で約10時間、ケースでは4回分の給電が行えるので最大約50時間連続再生が可能です。
ケース込みで最大約40時間再生可能なパワフルバッテリーだった前モデルを超えてきました！
十分すぎるバッテリーのまだ上をいくとは･･･FALCON 2は前モデルを経てお客様の声を取り入れたモデルですが、もっとバッテリーを！との声があったのでしょうか･･･？

周りの音を取り込む「ヒアスルー機能」搭載

イヤホンを外さなくても会話ができます
FALCON 2はノイズキャンセリング機能は搭載していませんが、耳の奥を塞ぐ形状で遮音性が高いので、ちょっとした会話が聞こえづらいことも。

そんなときに便利なのが、外音取り込み機能。
FALCON 2の外音取り込み機能「ヒアスルー機能」は、左の操作ボタンをポチっと押すと周りの音が一気に入ってきます。
レジなどでの会話はもちろん、遠くで走る車の音も大きめの音で耳に入ってくるので、音を取り込む範囲はかなり広そう。

少し機械的な音になっていますが、全体的に大きい音なので聞き逃しの心配はなさそうです。

視聴タイム

本体操作は物理ボタン

装着イメージ
操作は物理ボタン

装着してみると、長めのノズルが耳の奥まで届いて耳を塞ぎます。
耳に触れる場所が少ないので圧迫感もなく、長時間付けていても疲れません。
本体が小さいので、装着時にあまり主張はありませんが、さり気なく光るブルーがオシャレです。

音楽の再生/一時停止	右側のボタンを1回押す
ボリューム（+/-）	左側のボタンを3回押す/左側のボタンを2回押す
曲送り/曲戻し	右側のボタンを2回押す/右側のボタンを3回押す
外音取り込み機能のON/OFF	左側のボタンを1回押す

充電ケースの天面と同じ加工が施された本体の中央は、音楽の再生やボリュームを調整する物理式の操作ボタンになっています。
操作はシンプルで分かりやすく、ボタンも押しやすいのですが、ボタンが少し固めで、中央全体を押すのでイヤホンがズレてしまうことが多々ありました。
親指と人差し指で、上手く本体を挟んで押すのがポイントです。

全体的にバランスの取れた聴きやすい音です

スマホとペアリング
ボーカルの声がクリアで聴き取りやすい

充電ケースを開くと電源がオンになるので、スマホのペアリング画面で「NOBLE FALCON 2」を選んで接続。

前モデルで評価の高かったドライバーを引き続き採用し、さらにQCC3040とのコンビネーションでドライバーの性能を上げて、低域は20Hzから高域は24kHzまで再生することが可能となりました。
ノイズが少なく、ボーカルの声を中心にクリアで聴きやすい音に仕上がっています。

何曲か聴いてみましたが、楽器が目立つバンドミュージックでもボーカルの声が一歩前に出ているような印象で、低域と高域のバランスが取れたフラットな音だと感じます。
明るい音はよりポップになっていて、静かなゆったりとした音からサビにかけてテンポが上がる曲の盛り上がりが、キレイに表現されています。
実際に聴いた曲では、次の曲が特に気持ちよく聴けました。

アカシア / BUMP OF CHICKEN: 静かな演奏からリズムを刻むドラムの音が協調されて、演奏の上に乗るように、クリアで少し大きめなボーカルの声がスッと入ってきます。
サビに向かって明るくなっていく雰囲気が、他のイヤホンよりも伝わりやすいと感じました。
サビの裏声も潰れることなくキレイに表現されています。

カミイロアワセ / binaria: 全体的にゆっくりなテンポで、透明感のある2人のボーカルの声が際立つ曲ですが、FALCON 2のクリアなボーカルの声が目立つ音作りが上手くマッチしています。
ソロパートが特に聴きやすくて、歌詞も入ってきやすいです。
重低音は少し滑らかで、曲のどこか暗いような印象は残しつつ、重くなりすぎない音にしていると感じました。

細かい楽器が合わさるところは1つ1つをキレイに表現していますが、複数の声が重なると少しぼやけてしまう印象で、アイドルソングなどよりも、ソロボーカルのバンドミュージックやテクノポップ、EDMなどと相性が良さそうです。

まとめ

専用ケースに入れてもスマホの約半分の大きさ
高い防水性能でもボヤけないクリアな音質

コンパクトで長時間再生可能なバッテリー、水没にも耐える高い防水性能と、クリアで聴きやすい高音質。
『FALCON 2』は初代FALCONのいいところを継承しつつも、さらに使いやすく高音質を突き詰めたモデルです。

高い防水性能を搭載するには、音質に多少影響が出てしまうイメージだったので、ノイズが少なく、細かい楽器の音もしっかり表現していることに驚きました。
音が全体的にフラット気味なので、イコライザーで好みの音に調整できたらもっといろんな音楽を楽しめるだろうな･･･。
近日中に対応されるアプリに期待です！

ノイズキャンセリング機能がなくてもいいから、できるだけ価格を抑えて、音質と使いやすさにはこだわりたいという方にピッタリのイヤホンです。
ぜひ、チェックしてみてください。 2020.11.25 (もあ)