2020.12.23

Joshin 試用レポート

完全ワイヤレスイヤホン史上最高音質を追求!FALCON PROを試聴レビュー!

メイン画像
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Noble Audio 完全ワイヤレス FALCON PRO

テレワークやWeb会議が主流となり、ノイズキャンセリング機能やマイク性能の高いモデルが多く発売されていますが、イヤホンは音楽を聴くものだ!音が良ければすべてOKなんだ!!と思う方も多くいると思います。

そんな高音質を追求する方に全力でおすすめしたいのが、Noble Audioの『FALCON PRO』。

圧倒的高音質を実現するために、2基の高域用BAドライバーと中低域用のダイナミック型ドライバーを搭載した、ハイブリッドドライバー構成を採用。

低域から高域まで、繊細かつパワフルな臨場感のある音作りに、完全ワイヤレスイヤホンの音質もここまで来たかと驚かされた「FALCON PRO」をレビューしていきます。 ライター:もあ

音質にこだわる方のための完全ワイヤレスイヤホン「FALCON PRO」

2BA+1DDのハイブリッド構成

  • Noble Audio「FALCON PRO」
    Noble Audio「FALCON PRO」
  • 「FALCON PRO」セット内容
    「FALCON PRO」セット内容

セット内容:本体、充電ケース、ポーチ、充電用USB(Type-Cケーブル)、イヤーチップ(S/M/L)、ユーザーズガイド

4つの主要オーディオアワードに入賞した初代FALCONを始め、音質に重点を置いたイヤホンを展開してきたNoble Audio。
今回レポートするFALCON PROは、数ヶ月前に発売されたFALCON 2をベースに「完全ワイヤレスイヤホン史上最高音質」を追求した、FALCONシリーズのフラッグシップモデルです。

見た目、バッテリー時間、外音取り込み機能など、FALCON 2を継承しているところは多くありますが、FALCON PROはドライバーユニットを大きく変更し、2BA+1DDのハイブリッド構成を採用。
豊かな高音域を表現する、2基の米KnowlesTM製最新世代BAドライバー「SRDD」と、臨場感のある低音域を表現するT.L.T. Driverの3ドライバーで、圧倒的高音質を実現しています。

複数のドライバーを搭載すると本体が重くなる印象がありますが、重量は片方6.0gの軽量設計。
ケースを含めると50時間連続再生可能な超ロングバッテリーも健在で、音質だけでなく使いやすさでも高レベルなイヤホンに仕上がっています。

  • 相変わらずのコンパクトサイズだ
    相変わらずのコンパクトサイズだ
  • FALCON 2より短くなったノズル
    FALCON 2より短くなったノズル
  • 大きさはほとんど変わりません
    大きさはほとんど変わりません

重量(約):6.0g(片側)
防水性能:IPX5
対応コーデック:SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive
※IPX5:いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない。

本体と充電ケースのデザインはFALCON 2を継承。
FALCON 2の、耳に入れたときにあまり主張しすぎないサイズ感がお気に入りだったので、ほとんど大きさの変わらないコンパクトサイズを保ってくれたのはうれしいです。

水濡れに弱いBAドライバーを採用したことで、防水性能は少し落ちてIPX5になりましたが、それでも一般的なイヤホンの中では高く、雨や汗による故障の心配はありません。

コーデックはFALCON 2同様、最新コーデックaptX Adaptiveにも対応。
対応の端末で使うと、自動的に最適な音質に調整され、動画やゲームも遅延のない安定した音で楽しむことができます。

  • eProaudio製の新型イヤーピース
    eProaudio製の新型イヤーピース
  • 大口径タイプに変わりました
    大口径タイプに変わりました

見た目はほとんどFALCON 2と変わらない印象ですが、よくよく見るとノズルの先端が大口径タイプになっていて、イヤーピースも変化しています。

イヤーピースは、ePro Audios製の完全ワイヤレスイヤホン向けに新設計されたもので、耳への負担が少ないホーン形状。
シリコンとグラフェンの複合材により滑りにくく、長時間付けていても疲れない、快適な装着感で音楽を楽しめます。

本体で約10時間、ケース込みで約50時間再生可能

  • 相変わらず光沢感がキレイな充電ケース
    相変わらず光沢感がキレイな充電ケース
  • 中央にリセットボタンが追加
    中央にリセットボタンが追加
  • 充電端子はUSB Type-C
    充電端子はUSB Type-C

充電ケース重量(約):52.5g
充電時間:イヤホン約1時間 / 充電ケース約1.5時間
連続再生時間
約5.5時間(最大音量時) / 約10時間(70%音量時)
ケースで4回分の充電可能
急速充電:15分の充電で2時間の再生が可能

充電ケースはFALCON 2と同様、少し丸みのあるスクエア型。
手のひらに収まりやすいコンパクトサイズで、ポケットに入れていてもかさばりません。

ケースを開けると、中央には新たに追加されたリセットボタンがあります。
端末とのペアリングが上手くいかないときには、1度操作をリセットするのですが、リセット方法がイヤホンによって様々で複雑なものも多いので、分かりやすい場所にボタンがあるのは大助かりです。

ドライバーが増えても、本体で約10時間、ケース込みで約50時間も連続再生可能なタフネスバッテリーは健在。
そういえば全然充電していなかったなと思っても、残りバッテリーを知らせるランプが3つ以上付いていることがほとんどでした。
もし出かける前に充電がなくなっていることに気づいても、15分の充電で2時間再生ができる急速充電に対応しているので、充電面の心配は全くありません。

試聴タイム

本体操作はタップセンサーに変更

  • 装着イメージ
    装着イメージ
  • 操作ボタンはタップセンサー
    操作ボタンはタップセンサー

FALCON 2よりもノズルが短くなりましたが、変わらず耳の奥までしっかり届きます。
すこしくぼみのある本体が耳の形にしっかりフィットするので、頭を振ってもイヤホンがズレず、ホールド感はFALCON PROの方が高いと思いました。
圧迫感はありませんが遮音性が高いので、電車のアナウンスを聞くときや会話をするときは、外音取り込み機能必須です。

音楽の再生/一時停止右側または左側のボタンを1回タップ
ボリューム(+/-)左側のボタンを3回タップ/左側のボタンを2回タップ
曲送り/曲戻し右側のボタンを2回タップ/右側のボタンを3回タップ
外音取り込み機能のON/OFF左側のボタンを2回タップ

本体の操作ボタンは、FALCON 2の物理ボタンからタップセンサーに変更。
イヤホンを取り出す際にセンサーが誤動作しないように変更になったとのことですが、個人的には、FALCON 2を操作した時にボタンが固く、イヤホンがズレてしまうことが気になっていたので、タップセンサーになってさらにストレスフリーになったなと思いました。

繊細かつパワフルな圧倒的サウンド

  • スマホとペアリング
    スマホとペアリング
  • 楽器の聴こえやすさのバランスが絶妙です
    楽器の聴こえやすさのバランスが絶妙です
  • ずっと聴いていたい圧倒的高音質
    ずっと聴いていたい圧倒的高音質

イヤホンを充電ケースから取り出すと自動でペアリングモードになるので、スマホのBluetooth設定で「Noble Falcon Pro」を選択して接続。
ついに最高音質を追求した完全ワイヤレスイヤホンの音を試聴です!

高域用にデュアルBAドライバーを採用したことで、高域のくもりのなさと各楽器の聴こえやすさ、シャリシャリしない抜け感が絶妙です。
FALCON 2のノイズのないバランスが取れたサウンドも好みでしたが、改めて音の作り方が全く違うと実感します。
これまで様々な完全ワイヤレスイヤホンを試聴してきましたが、少し聴いただけで「高音域がこれまででトップレベルだ」と感じました。

高域のレベルの高さに気を取られましたが、曲を聴きこんでいくと、低域の深みがどんどん増しているような感覚に。
ベースラインとドラムに厚みがあり、生演奏を聴いているような臨場感も味わえます。

FALCON 2を試聴した時に、個人的に相性が良さそうだと感じた次の曲も、FALCON PROで聴くことで新たな曲の魅力に気づけました。

アカシア / BUMP OF CHICKEN

FALCON 2よりもサウンドが前に出ている印象ですが、ボーカルの艶やかでクリアな声は埋もれず、サビのファルセットは声の震えまでもしっかり聞こえます。
複数の楽器が重なるところは、それぞれの楽器が独立しているイメージで、好きな楽器の音を集中して聴くこともできました。
サビにかけて走り出すような明るくなるテンポを、他のイヤホンよりも楽しめると感じました。

夜に駆ける / YOASOBI

この曲を聴いたときに驚いたのは、ピアノの強弱の聴こえ方が他のイヤホンと全然違ったこと。
特に細かく力強い音の連打が耳に突き刺さるようで、改めてサウンド重視のモデルであることを思い出します。
FALCON 2では少しポップな音作りになっている印象でしたが、FALCON PROは音の力強さが目立ち、少しハデさも感じます。

FALCON 2はボーカルの声が1歩前に出ている印象でしたが、FALCON PROはサウンドが少し浮き出ることで臨場感のある音になっていると感じました。
個人的には、ライブ会場のステージの近くではなく、1歩離れた場所で聴いているイメージです。
高域と低域の幅が広く、曲によっては少しドンシャリ気味のハデなサウンドに仕上がっている印象を受けます。
サウンドが小さいと少しホワイトノイズが目立つので、所々でサウンドの途切れる曲や独唱では違和感があるかもしれませんが、楽器の音をしっかりと聴きこみたい方はハマると思います。

まとめ

数々のミュージシャンも太鼓判を押すFALCONシリーズのフラッグシップモデル「FALCON PRO」。

2BA+1DDのハイブリッドライバー構成を採用した音は、この音を完全ワイヤレスイヤホンで手軽に聴いていいのかと驚くほどの圧倒的高音質。
デザインやスペックはFALCON 2がベースになっていますが、明瞭な高域と臨場感のある低域で作られる聴きやすいサウンドは、FALCON PROならではです。

ケース含め最大50時間再生可能なタフネスバッテリーと、長時間付けていても疲れない軽量設計で使いやすさも抜群なので、これまで有線イヤホンやヘッドホンを主に使ってきた方も、抵抗なくお使いいただけそうですが、音楽を聴いていない時は少しホワイトノイズが目立つ印象なので、最初は気になるかもしれません。

FALCON 2もいいけどもう少し音質を追求したい、ノイズキャンセリング機能がなくてもいいから音にこだわりたい!という方に、ぜひお手に取っていただきたいイヤホンです。 2020.12.23 (もあ)

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