2023.10.02

Joshin 試用レポート

ほしい機能が全部詰まった大画面スマートウォッチ Galaxy Watch6/Galaxy Watch6 Classicをレビュー!

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SAMSUNG スマートウォッチ Galaxy Watch6 / Galaxy Watch6 Classic

サムスンのAndroidスマホ向けスマートウォッチGalaxy Watchシリーズに、ついに非接触ICカード技術方式FeliCaに対応した新モデルが登場!
高級感あふれる上位モデル『Galaxy Watch6 Classic』は回転ベゼルでの操作が復活、『Galaxy Watch6』は装着感のいい軽量さはそのままにディスプレイの大型化を実現した。
従来モデルから強化されたところに注目しながら、実際に使った様子をレポートしていこう。 ライター:もあ

FeliCa決済に対応した Galaxy Watch6 ClassicとGalaxy Watch6

  • 【動画】外観と操作の様子
    【動画】外観と操作の様子
  • Galaxy Watch6 Classic/Galaxy Watch6
    Galaxy Watch6 Classic/Galaxy Watch6
  • Wear OS搭載で多数のアプリを使える
    Wear OS搭載で多数のアプリを使える

サムスンが手がける、Androidスマホ向けのハイエンドスマートウォッチGalaxy Watchシリーズ。
健康や運動管理のサポートはもちろん、Wear OSを搭載することでメッセージのやり取り、アシスタントの音声入力、マップの表示、翻訳、音楽の再生など多数のアプリをスマホなしで活用できるのが大きな魅力だ。

今回登場した『Galaxy Watch6』と『Galaxy Watch6 Classic』では、待望のSuica・QUICPay・iDの3種のFeliCa電子決済に対応
スマホとBluetooth接続しておけば、スマートウォッチに搭載のマイクとスピーカーで通話ができ、定型文とスタンプでLINEなどのメッセージも送れるため、腕元で手軽に操作できるスマホと言っても過言ではないだろう。
さすがにカメラはないが、対応のGalaxyスマホと連携すればスマートウォッチのカメラアプリを使ってシャッターを切る、リモート撮影が行える。

ディスプレイは両機種ともGalaxyスマホでお馴染みのSuper AMOLED(有機EL)を採用していて、色の再現性が高くとても鮮やかだ。
筆者が今回の2機種を手に取った最初の印象が「ディスプレイが明るくてすごくキレイ」だったが、設定を見ると表示していた明るさは半分以下でとても驚いた。
明るさをMAXにすると眩しすぎるくらいで、個人的には屋外と室内どちらも30〜40%ほどで十分だと感じる。

2機種の異なるポイント

  • ディスプレイは前モデルから約20%大型化
    ディスプレイは前モデルから約20%大型化
  • 操作ボタンは右側面に2つ配置
    操作ボタンは右側面に2つ配置
  • 付属のベルトの素材が異なる
    付属のベルトの素材が異なる
Galaxy Watch6 Classic Galaxy Watch6
ケースサイズ(約) 47mm:46.5×46.5×10.9mm
43mm:42.5×42.5×10.9mm
44mm:44.4×42.8×9.0mm
40mm:40.4×38.8×9.0mm
ディスプレイサイズ(約) 47mm:37.3mm
43mm:33.3mm
44mm:37.3mm
40mm:33.3mm
重量(約) 47mm:59.0g
43mm:52.0g
44mm:33.3g
40mm:28.7g
ベゼル素材 ステンレススチール/回転ベゼル アルミニウム/バーチャルベゼル
ディスプレイ サファイアクリスタル/Super AMOLED
バッテリー容量(約) 47mm:425mAh
43mm:300mAh
44mm:425mAh
40mm:300mAh
防水/耐久性能 5ATM/IP68/MIL-STD-810H
決済機能 GoogleウォレットアプリによるFeliCa決済(Suica/QUICPay/iD)/NFC決済
GPS
カラーバリエーション 47mm・43mm:ブラック/シルバー 44mm:グラファイト/シルバー
40mm:グラファイト/ゴールド

Galaxy Watch6とGalaxy Watch6 Classicの違いは、サイズと回転ベゼルの有無、ベゼル部とバンドの素材で、中身の機能やできることは全く同じだ。
ボタンの配置も同じで、上がホームボタン/下が戻るキーになっている。
ボタンは設定からよく使う他の操作に振り分けできるので、電子決済や音楽コントロールを設定しておくとさらにスムーズだ。

サイズはGalaxy Watch6が40mmと44mm。
Galaxy Watch6 Classicはひと回り大きな43mmと47mmがラインナップし、カラーバリエーションが異なる。
今回はGalaxy Watch6 44mm(グラファイト)と、Galaxy Watch6 Classic 47mm(ブラック)をお借りしたが、女性の筆者では付属のバンドが大きく、1番奥の穴にセットしても腕周りに少し余裕ができた。
腕が華奢な方は小さなサイズを選ぶか、調整の幅が広い交換用バンドを用意したほうがいいかもしれない。

ディスプレイサイズはどちらも前モデルより20%大型化し、表示される情報がとても見やすくなった。
大きすぎても使いにくいという意見もあるかもしれないが、ベゼル部分が薄くなり前モデルよりも軽量化したので、装着時のサイズ感や重さはGalaxy Watchシリーズを使ったことがある方なら気にならないと思う。

【Galaxy Watch6 Classic】上質なデザインと改良された回転ベゼル

  • Galaxy Watch6 Classic
    Galaxy Watch6 Classic
  • 回転ベゼルでの操作が楽しすぎる
    回転ベゼルでの操作が楽しすぎる
  • 少し重ための質感でスムーズに操作できる
    少し重ための質感でスムーズに操作できる
  • 表裏で素材の異なるベルト
    表裏で素材の異なるベルト

Galaxy Watch6 Classicのポイントは何といっても、復活した回転ベゼル
筆者はガジェットのツマミやダイヤル操作が大好きで、Galaxy Watch4 Classicの回転ベゼルにも心が踊ったが、前モデルGalaxy Watch5シリーズではまさかの廃止・・・(そもそもClassicモデルがなかった)。
絶対に需要あるだろう!と思っていたので、復活してくれて本当によかった。

今回の回転ベゼルはGalaxy Watch4 Classicから半分ほどの細さになり、操作時の反応速度や滑らかさも改良している。
回す度に「カチッ」と音が鳴る少し重めの質感がとても気持ちよく、意味もなくグルグルと回してしまう楽しさは健在だ。
回転ベゼルはデザインがクラシックでカッコよく、しっかりと操作している感があり、ボタンと回転ベゼルだけで操作すればディスプレイに指紋が付かないなど、個人的に嬉しいポイントがたくさんあるので、ぜひ今後も継続してほしい。

付属のバンドは、表は高級感のあるレザー、裏はスベスベとしたシリコン素材になっていて、見た目の高級感と快適な装着感を両立。
筆者はオフィススタイルに合わせるためバンドは断然レザー派だが、汗がにじんだり摩耗が早かったりと気になる点も多いので、この仕様には感動した。

【Galaxy Watch6】装着しやすいスリムかつ軽量ボディ

  • Galaxy Watch6
    Galaxy Watch6
  • 軽くてフィット感も抜群
    軽くてフィット感も抜群
  • バンドの裏にはくぼみがある
    バンドの裏にはくぼみがある

Galaxy Watch6のポイントは、常に付けておくのにピッタリの快適な装着感
デザインはGalaxy Watch6 Classicと比べるとカジュアル寄りだが、20g以上軽くスマートで、就寝中ずっと付けていても違和感が少ない。
40mmサイズは女性も使いやすく、特に可愛らしい雰囲気のホワイトに近いゴールドカラーは人気になりそうだ。

Galaxy Watch6のバンドは全面シリコン素材。
軽い装着感で汚れが付いたら水洗いできるため、スポーツシーンにも最適だ。
さらにこのバンドは裏側にくぼみがあるため汗が溜まりにくく、汗でシリコンが肌にべったりとくっつくことが少ないので、長時間快適な装着感を保てる。

下記で詳しく見るが、今回のシリーズはバンドの交換がワンタッチと、すごく簡単になっている。
別売のバンドの種類が豊富で20mmサイズなら従来モデルのものも引き続き使えるので、お気に入りのスタイルで装着できるのが嬉しい。

バッテリー時間と急速充電

  • 付属の専用ケーブルで充電
    付属の専用ケーブルで充電
  • ******
    約30分で最大45%回復する急速充電を搭載

バッテリー容量はWatch5 Pro(590mAh)よりダウンしたが、Watch5やWatch4 Classicと比べるとアップしている。
ディスプレイ常時表示設定をオフにしていれば40時間程は持続するようだが、筆者のようにワークアウト時にGPS機能や音楽アプリを使っていると、やはり減りは速かった。
実際、朝フル充電で家を出ても夜には30%近くになっていたので、このまま就寝すると充分な睡眠ログが取れないのではと少し不安が残るバッテリーではある。
特に容量が少ない小型サイズモデルだと、1日フルで使えるか心配になるのではないだろうか・・・。

しかし2機種とも約30分で最大45%復活する急速充電に対応しているため、出先でも充電ケーブルさえ持っていれば困ることは多くない。
また、近年発売のGalaxyフラッグシップスマホ(Galaxy S シリーズなど)に搭載の「ワイヤレスバッテリー共有」機能を使えば、スマホの背面からバッテリーを給電することも可能なので非常に有用だ。
室内では省エネモード、就寝中は睡眠モードを使うとさらにバッテリーは持続するだろう。

本格的なスポーツウォッチと比べるとバッテリー面は少し心もとないかもしれないが、ほとんどスマホのように使える機能の多いスマートウォッチとして見ると妥当ではないかと思う。

別売の交換用バンドと豊富なウォッチフェイスで好みのスタイルに変更

  • バンドをワンタッチで取り外し
    バンドをワンタッチで取り外し
  • 別売の交換バンド
    別売の交換バンド

バンドの着脱には「クイックリリースボタン」が採用され、ワンタッチで交換ができる
前モデルまでの小さなピンをスライドさせる作業は個人的に得意でなく、頻繁にバンドを変えようとは思えなかったが、今回は本当に簡単で仕事やスポーツなどシーンに合わせていろんなバンドを使いたくなった。

  • 就寝中におすすめ「Fabric Band」
    就寝中におすすめ「Fabric Band」
  • ランニング時におすすめ「Sport Band」
    ランニング時におすすめ「Sport Band」
  • 高級感のある「Hybrid Eco-Leather Band」
    高級感のある「Hybrid Eco-Leather Band」
  • 着脱が簡単な「D-Buckle Hybrid Eco-Leather Band」
    着脱が簡単な「D-Buckle Hybrid Eco-Leather Band」

Galaxy Watch6とGalaxy Watch6 Classicの両方で使える交換用バンドもお借りしたので付け替えてみた。
最もスリムで軽量な「Fabric Band」は就寝時、全面シリコン素材の「Sport Band」はランニングやジムでのトレーニングに。
高級腕時計のように見せるなら「Hybrid Eco-Leather Band」、頻繁に着脱するならワンプッシュ三つ折れ方式の「D-Buckle Hybrid Eco-Leather Band」が特におすすめだ。

個人的には高級感も快適さもある「Hybrid Eco-Leather Band」が好みだが、Galaxy Watch6 Classicに「D-Buckle Hybrid Eco-Leather Band」を装着した時の品の良さもたまらない。

  • 豊富なウォッチフェイス
    豊富なウォッチフェイス
  • カラーや項目をカスタマイズできる
    カラーや項目をカスタマイズできる
  • 専用アプリ「Galaxy Wearable」で設定
    専用アプリ「Galaxy Wearable」で設定

ディスプレイを長押しするとウォッチフェイスの切り替えができる。
フェイスデザインはとても豊富でカラーや表示項目まで細かく設定できるので、デザインや使いやすさを追求するのも楽しい。
デザインによっては表示が小さくなるものもあるが、大きなディスプレイと鮮やかな色合いで、見にくいと感じるものはほとんどなかった。

フェイスはスマートウォッチ本体でも設定できるが、専用アプリ「Galaxy Wearable」を使えばデザインを一覧で確認できる。
アプリ「Galaxy Wearable」は健康ログの確認はできないがスマートウォッチの設定に必要なので最初にダウンロードしておこう。

ライフログと睡眠トラッキング

  • スマホと接続
    スマホと接続
  • 専用アプリ「Samsung Health」でライフログを確認
    専用アプリ「Samsung Health」でライフログを確認

Galaxy Watch6とGalaxy Watch6 Classicで計測できる項目は前モデルと同じく、心拍数/睡眠トラッキング/血中酸素レベル/ストレス測定/体組成測定/睡眠中の皮膚温度など非常に豊富だ。
健康や運動のログは専用アプリ「Samsung Health」で管理する。

  • 睡眠レベルを動物に例えて表示
    睡眠レベルを動物に例えて表示
  • 適切なコーチングを受けられる
    適切なコーチングを受けられる
  • 睡眠中の血中酸素レベルや皮膚温度も記録できる
    睡眠中の血中酸素レベルや皮膚温度も記録できる

健康管理のサポートの中で今回特に推したいのが、従来モデルよりもさらにアップグレードされた「睡眠トラッキング」だ。
多くのスマートウォッチにある睡眠ステージやスコアだけでなく、睡眠中の血中酸素レベルや皮膚温度の計測、いびきの検出もされる。

さらに休日2日間を含む7日間以上の睡眠データを取ると、睡眠の質に合わせて8種類の「スリープアニマル」が表示され、各動物タイプに適したコーチングが受けられる
ちなみに筆者の場合は6時間以上安定して眠れると「ペンギン」で、睡眠時間が5時間台になると「鹿」に変わった。
アプリでは各動物の睡眠の特性が書かれていて、なるほどと思うと同時に「睡眠の時間は規則正しいが頻繁に目が覚める」など自分と一緒だ・・・と思いもしなかった共通点を知れたりする。
筆者は比較的睡眠が一定なので8種類の動物をすべて見ることはおそらく叶わないが、1番いい睡眠はライオンで、1番良くないのがサメらしい。
思わず「サメ 睡眠」で検索したところ、サメは泳ぎ続けるためほとんど眠らないという噂があるようだ。なるほど。

動物タイプ別に3週間のコーチングプログラムが組まれているのも有難い。
今回の計測で決していい睡眠とは言えない結果だったので、まずは早くに布団に入るクセ付けと就寝前のリラックスを意識しようと思う。

自動検知機能が便利なワークアウト

  • 本体でワークアウト結果を表示
    本体でワークアウト結果を表示
  • ウォーキングログ
    ウォーキングログ

ワークアウト面は自動測定機能があるおかげで、ウォーキングをしたのに計測を忘れていたというショッキングなことがおこらない。
信号などで少し止まる度に一時停止する反応の速さから、自動計測の精度はすごく高く感じる。
マップやGPSも素早く検出され、ルートは正確に表示されていた。

ワークアウトは終了時にスマートウォッチ本体、以前のものはアプリに詳細が表示される。
自身の平均ペースを把握でき、心拍数は実際のルートマップと共に確認できるのでどれくらいの距離で疲れが見え始めるのか一目瞭然。
運動は通勤で少し歩くくらいという方も、その通勤の様子を詳しく分析していくうちに、もっと歩いてみようという気持ちになるのではないだろうか。

まとめ

FeliCa電子決済の対応で、スマートウォッチでできることはほぼ網羅したのではないかと思う今回の新モデル。
Androidユーザーで高性能なスマートウォッチを探している方は、まず候補に入ってくるだろう。

ディスプレイサイズはGalaxy Watch6の方が小さいが、前モデルからは大型化しており画面いっぱいに情報が表示されるため、文字が見にくいという印象は全くない。
回転ベゼルがなくてもいい方は、価格や装着感を考えるとGalaxy Watch6で充分。
反対に、デザインの高級感と回転ベゼルでの操作がほしい方はGalaxy Watch6 Classic一択だ。
どちらを選ぶかは完全に好みだが、個人的には2機種に実際に触れる機会があると、Galaxy Watch6 Classicに傾くのではないかと思う。
それだけ「高級時計を装着している感」と「回転ベゼルでの操作」は魅力的だった。

スマホを取り出さずに腕元で多数のアプリを使えるのは、想像しているよりもずっと便利だ。
ぜひ新しくなったGalaxy Watchで、生活の質を高めてみてはいかがでしょうか。

2023.10.02 (もあ)

スタッフが使ってみました

Galaxy Watch6 Classic

Galaxy Watch6

交換用バンド

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