2023.05.12

Joshin 試用レポート

手軽に本格的な360°撮影ができるInsta360 X3を試してみました

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Insta360 X3

その場の風景を360度グルッと撮影できるアクションカム「Insta360 X3」。
カメラ単体でも楽しく動画撮影ができて、豊富なオプションパーツでカメラの保護や遊び心のある撮影がもっと可能になります。
どんな動画が撮れるのか試してみました! ライター:ぴよこ

360度動画が撮影可能なアクションカム Insta360 X3

本体の確認

  • Insta360 X3 セット内容
    Insta360 X3 セット内容
  • 手の中に納まる小さなサイズ
    手の中に納まる小さなサイズ

「Insta360」は中国深センを拠点にするArashi Vision社が手がけるアクションカメラを中心としたカメラブランドです。
360度カメラを多く展開しており、今回レポートするInsta360 X3(以下:X3)は、ポケットに入るほど小型ながら、5.7K 360度アクティブHDR動画の撮影が可能!
さらに本体だけでIPX8等級10m防水機能を搭載し、潜水ケース(別売)を使えば水深50mまで対応するので、深水の360°撮影もできるんです。

高機能なだけあって、持つとサイズの割にはズシッとしています。
とはいえ重さはわずか約180g。片手で楽に撮影できます。
正面には2.29インチのタッチスクリーンを搭載。
本体の前後両方にあるレンズは、半球レンズのような丸いレンズです。

絞り F1.9
35mm判換算焦点距離 6.7mm
写真解像度 7200万画素:11968×5984
1800万画素:5952×2976
連続録画時間 81分
最大動画ビットレート 120Mbps
ジャイロスコープ 6軸ジャイロスコープ
シャッター速度 写真:1/8000 - 120 秒
動画:1/8000 - 1 秒あたりのフレーム数の上限
ホワイトバランス 2000K - 10000K
microSDカード UHS-I、V30スピードクラス、exFATフォーマット済みの microSDカード、推奨容量は1TBまで
本体サイズ(約) 114.0×46.0×33.1mm(幅×高さ×奥行き)
重さ(約) 180g

付属のナイロン素材の収納ケース

  • 床に直置きするとレンズへの摩擦が気になる!
    床に直置きするとレンズへの摩擦が気になる!
  • たっぷりの厚みがある専用収納ケースが付属
    たっぷりの厚みがある専用収納ケースが付属
  • この穴はなんだ???
    この穴はなんだ???

両面に丸くてでっぱったガラスレンズなので、平置きするのは危険です。
ここではあえて平置きしてみましたが…、レンズに傷が付く恐れしかありません。
かならず付属の収納ケースに本体を入れて持ち運びなどしてください。
ケースはポータブルゲーム機の収納ケースなどでよく見かけるフカフカのナイロンケースで、しっかりとした厚みがあります。

ケースは、本体を上から入れるタイプでチャックやボタンはありませんが、ほぼ隙間なく入るジャストサイズなので本体がケースから飛び出してくる事はまずないでしょう。
最初、ケースにある穴はなんだ?と疑問だったのですが、のちに判明したので後述します

バッテリーと充電時間

  • 側面にUSBスロットや電源ボタンなどが配置
    側面にUSBスロットや電源ボタンなどが配置
  • バッテリーは側面から挿入/着脱
    バッテリーは側面から挿入/着脱
  • 充電(USB Type-C)時間は90分
    充電(USB Type-C)時間は90分
バッテリー容量 1800mAh
充電時間(約) 90分
充電方法 USB Type-C

本体の両側面、レンズの横側にマイク、正面左側面にUSB充電端子とバッテリーが配置しています。
充電には付属のUSBケーブル(USB Type-C)を充電端子にさしてください。
充電中は本体底部のランプが赤く点灯します。
充電時間は約90分。充電しながらでもカメラを使う事ができますよ。

ここで筆者は「充電中に平置きしてレンズに傷がつきそうだわぁ」と思ったのですが、収納ケースの穴の正体にうっすら気が付きました。

ケースに収納しながら充電ができる!

  • 収納ケースの穴の位置が充電端子の位置とピッタリー!
    収納ケースの穴の位置が充電端子の位置とピッタリー!
  • レンズを守りながら充電ができます
    レンズを守りながら充電ができます

ケースの穴と充電端子カバーの位置がピッタリ!
ケースに入れた状態で充電できる仕様でした。
充電中も収納ケースを活用してくださいね。

豊富なオプションパーツ(別売)

粘着式レンズガード CINSBAQE

  • レンズガードのセット一覧
    レンズガードのセット一覧
  • レンズガードの前後を確かめて貼りつける
    レンズガードの前後を確かめて貼りつける
  • 貼る前の厚み/貼った後の厚み
    貼る前の厚み/貼った後の厚み
  • ガード付きでもケースに入った
    ガード付きでもケースに入った
セット内容 粘着式レンズガード×2、両面粘着シート×6*、三角形プライイングツール、レンズクロス
(*レンズガードは両面粘着加工済みです)

ここまでレンズの傷の心配を散々してきましたが、レンズを保護するオプションはしっかり用意されています。
本体に直接貼り付ける『粘着式レンズガード』は、指で強く押しても凹まない堅牢性で、カプセルトイの透明フタのような固さです。
粘着力はとても強く、専用のピッグを使ってテコの原理のように力を加える事で着脱ができます。

装着するとレンズ周りが大きくでっぱり、本体のスッキリ感はやや減少します。
この状態で付属の収納ケースに入るか試してみると…入りました。さすが伸縮性の高い生地!

Insta360 X3用 レンズキャップ

  • シリコン素材で出来たレンズキャップ
    シリコン素材で出来たレンズキャップ
  • カメラ上部を覆うように保護できる
    カメラ上部を覆うように保護できる
  • 収納ケースに…入らない!!
    収納ケースに…入らない!!
セット内容 Insta360 X3レンズキャップ、ユーザーマニュアル

『レンズキャップ』は本体上部を覆うようにレンズを保護できるオプションパーツ。
しなやかで耐衝撃も兼ねそなえたシリコン素材でできており、レンズガードよりもしっかり優しく保護は出来そうなのですが…、キャップを付けると収納ケースには入りません。
本体のタッチスクリーン部が守れないので、上記の画像のように途中まで被せて使うか、別の収納ケースを用意する必要があります。

Insta360 X3用 万能フレーム

  • プロテクターフレーム
    プロテクターフレーム
  • 金属でカメラを覆える
    金属でカメラを覆える
  • 6角レンチでロックをする
    6角レンチでロックをする
セット内容 万能フレーム、レンズキャップ、コールドシュー、六角レンチ

万能フレームは本体を金属フレームで覆うタイプのプロテクターです。
金属フレームで全体を多い、レンズ部分は付属のシリコンカバーで覆います。
岩場が多い場所での撮影や、アウトドアスポーツでの万が一の落下などの場面で撮影される場合には、より安心できるかと思います。

Insta360用 超長い自撮り棒

  • 釣り竿みたいな太さで結構重いよ
    釣り竿みたいな太さで結構重いよ
  • カメラをネジ穴に差し込む
    カメラをネジ穴に差し込む
  • 最長なんと3m!
    最長なんと3m!
  • 伸ばしたらほんとに釣り竿みたい
    伸ばしたらほんとに釣り竿みたい
長さ(約) 36〜300cm
重量(約) 365g

最長3mの『超長い自撮り棒』は、長さ120cm・240cm・300cmの3段階で調整可能。
パレードを撮りたい!でも前に人がいっぱいだし、皆もバンザイしながら撮影しているから中々良い映像が撮れない!という時でも3m伸ばして撮れます。

本体は軽くて丈夫なカーボン素材ですが、3m伸ばせる分、一般的な自撮り棒に比べるとやや重さと太さがあります。
伸ばすと先がしなり、釣り竿を持っている感覚になるかもしれません。

本体の基本的な操作やモード

  • タッチモニターと物理ボタンで操作ができる
    タッチモニターと物理ボタンで操作ができる
  • 【動画】本体を操作した時の動き
    【動画】本体を操作した時の動き

右側面の電源ボタンを長押しすると電源が入り、モニターが表示されます。
画面上部の左側には選択している撮影モードでの録画(静止画撮影)可能時間や枚数が表示されます。
画面下部には、左から撮影モードの切り替えボタン、選択している撮影モード名、カメラの切り替えボタンが並びます。
モニターは1方向の映像を表示し、カメラ切り替えボタンをタップすると別方向の表示に切り替わります。

本体下部には物理ボタンがあり、左が撮影ボタン、右がレンズボタンです。
スタンバイモードでレンズボタンを押すと撮影モードを切り替えられます。
タッチ操作はスマホのようにスムーズに動き、画面にモタつきはなく、表示も分かりやすいので操作はサクサク進められます。
スクロールだけでなく、スワイプでも様々な設定が表示されますので、まずはメニューがどこに内蔵されているのかを確かめてみてください。

360°モード時のパラメータ

撮影モード 解像度/フレームレート 時間
360° 写真 7200万画素/1800万画素 タイマー撮影:オフ/3秒/5秒/10秒/15秒
動画 5.7K@30/25/24fps
4K@60/30fps
-
アクティブHDR 5.7K@30/25/24fps -
タイムラプス 8K@30/25/24fps
5.7K@30/25/24fps
インターバル時間:0.2/0.5/1/2/4/10/30/60/120秒
タイムシフト 5.7K@30/25/24fps -
パレットタイム 4K@120fps / 3K@180fps -
ループ動画5.7K@30/25/24fps
4K@60/30fps
撮影時間:1/3/5/10/15/20/25/30分
スターラプス 1800万画素 タイマー撮影:オフ
バースト 1800万画素 タイマー撮影:オフ
インターバル 7200万画素
1800万画素
インターバル時間:3/5/10/30/60/120秒
HDR写真 1800万画素 タイマー撮影:オフ/3秒/5秒/10秒/15秒

シングルレンズ時のパラメータ

撮影モード 解像度/フレームレート 時間 FOV
シングルレンズ 写真 3600万画素
900万画素
タイマー撮影:オフ/3秒/5秒/10秒/15秒 超広角 (UW) / 広角 (W) / リニア (L)
動画 (デフォルトFOV) 4K@30/25/24fps
3.6K@60/50/30/25/24fps
2.7K@60/50/30/25/24fps
1080P@60/50/30/25/24fps
超広角 (UW) / 広角 (W) / リニア (L)
動画 (FOV+) 2.7K@60/50/30/25/24fps
1080P@60/50/30/25/24fps
- Max広角 (MAX) / 超広角+ (UW) / アクション広角+ (ACT) / 広角+ (W) / リニア+ (L)
ミーモード 1080P@60/30fps - Max広角 (MAX) / 超広角+ (UW) / アクション広角+ (ACT) / 広角+ (W) / リニア+ (L)
ループ録画 (デフォルトFOV) 4K@30/25/24fps
3.6K@60/50/30/25/24fps
2.7K@60/50/30/25/24fps
1080P@60/50/30/25/24fps
撮影時間:1/3/5/10/15/20/25/30分 超広角 (UW) / 広角 (W) / リニア (L)
ループ録画 (FOV+) 2.7K@60/50/30/25/24fps
1080P@60/50/30/25/24fps
撮影時間:1/3/5/10/15/20/25/30 Max広角 (MAX) / 超広角+ (UW) / アクション広角+ (ACT) / 広角+ (W) / リニア+ (L)

専用アプリ「Insta360」で映像の確認や編集ができる

  • 専用アプリ「Insta360」で接続
    専用アプリ「Insta360」で接続
  • 接続ボタンを押せば自動的に接続されます
    接続ボタンを押せば自動的に接続されます
  • 自分で編集・テンプレートで編集ができます
    自分で編集・テンプレートで編集ができます

撮影データは専用アプリ「Insta360」で確認、編集などが行えます。
カメラとの接続は、アプリ内に表示されている接続ボタンを押して、本体の電源を入れるだけ。
接続するとアプリにカメラで撮影したデータが表示され、動画のカットやカラー調整といった細かい編集や、テンプレートを使って動画を作成することができます。

実際にInsta360 X3で撮影した映像

  • 【動画】360°の風景をご確認いただけます
    【動画】360°の風景をご確認いただけます
  • 超長い自撮り棒を使ってX3で撮影しました。
    動画を上下左右自由にスライドさせると360°の風景をご確認いただけます。

    アップロードのために画質を落としていますが、映像は鮮明でとてもキレイです。
    映像の下側に撮影したスタッフがしっかり映っていますが、自撮り棒はカメラの真下にあるため映像には映りこまず、カメラが浮いているかのような映像です。

    撮影データは独自の拡張子が用いられ、動画の編集やYoutubeへのアップロードには、公式サイトで配布されている360度編集ソフトウェア「Insta360 STUDIO 2023」が必要です。

まとめ

カメラメニューや録画ボタンなどの反応も素早いし、撮影ボタンさえ押せばすぐに撮影ができてとても手軽に360°の動画撮影ができます。
海外製だとメニューの日本語が少し不自然だったりする場合がありますが、分かりやすい日本語でのメニューで、カメラの操作に違和感がなく、かなり直感的に行えました。
本体が軽くて小さく、アクセサリーも充実しているので、本格的な撮影から遊びカメラとしてもかなり気軽に楽しめます。

スマホだけで編集をして楽しむなら特に気にならないかもしれませんが、独自の拡張子で動画データが保存されるため、他の編集ソフトでの編集には、一度変換する必要があります。
360°の映像データですので1分の動画でもデータ容量はかなり重く、パソコンのスペックが低いと編集や変換には少し時間がかかります。
難しい事は考えず、旅の思い出やアクティビティを手軽に360°で撮影したい!という方はぜひ、ポケットに入れて持ち運べるInsta360 X3をお試しください。
2023.05.12 (ぴよこ)

スタッフが使ってみました

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