2022.12.16

Joshin 試用レポート

アナログ針を組み込んだハイブリッドモデル ガーミン『Instinct Crossover Dual Power』を使ってみた

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ガーミン Instinct Crossover Dual Power

登山やアウトドアスポーツに適した、タフネスが魅力のGPS機能付きスマートウォッチ、ガーミン「Instinct」シリーズに、アナログ針を組み込んだハイブリッドモデル『Instinct Crossover Dual Power』が登場!
外衝撃による時刻のズレを自動で補正する機能やソーラー充電に対応することで、あらゆるアウトドアシーンをより楽しめるようになりました。
見た目はクラシックなアナログウォッチですが、豊富なアクティビティで日々の運動や健康状態をバッチリサポートしてくれるとのこと。詳しく見ていきましょう! ライター:もあ

ソーラー充電対応のハイブリッドGPSウォッチ!ガーミン Instinct Crossover Dual Power

  • ガーミン「Instinct Crossover Dual Power」
    ガーミン「Instinct Crossover Dual Power」
  • 装着イメージ
    装着イメージ

MIL-STD-810準拠の耐熱、耐衝撃、耐水性能を搭載した、頑丈さが魅力のガーミン「Instinct」シリーズ。
今回登場した新モデル『Instinct Crossover Dual Power』は、二重ベゼルを採用したウォッチフェイスに発光アナログ針が組み込まれた、スマート機能とアナログ表示の両方を兼ね備えたハイブリッドモデルです。
※米国防衛装備品のための温度、湿度、高度、振動、衝撃、耐水などの過酷な環境条件に即した実験室による試験規格

アナログ針の背後には常に計測データが表示されていて、フェイスをよく見るとスマートウォッチらしさがありますが、アナログ時計のような外観はフォーマルシーンにも馴染みます。
データ表示にアナログ針が被さっていますが、針は自動で表示のジャマにならない位置に動くので、歩数などのデータが見づらくなることはありません。

アナログな外観ですがガーミンのスマートウォッチらしい高度なスマート機能を搭載していて、アクティビティをサポートするアプリやライフログ機能はとても豊富。
本体を太陽にあてるだけでバッテリー充電が開始する「ソーラー充電」にも対応し、アナログモードでは無制限、スマートウォッチとして使う場合も約28日間+42日間の超ロングバッテリーを実現しました。

今回は、フル充電の状態でGPS機能をオンしてフルマラソンを2回と15kmほどのランニングを行い、普段はGPSをオフにして装着していましたが、ソーラー充電もあって、約1か月近く経っても未だにバッテリーは残っています。
GPSモードで約31時間使用できるというのも納得です。充電の手間が省けました。
登山やキャンプなど長時間出かけるときに、バッテリーの心配をしなくてもいいのは嬉しいですね。

  • ケースの厚みは約16.0mm
    ケースの厚みは約16.2mm
  • 左右側面に物理ボタン
    左右側面に物理ボタン
  • 背面に光学式心拍計と充電端子
    背面に光学式心拍計と充電端子
  • ベルトは柔らかいシリコン素材
    ベルトは柔らかいシリコン素材
Instinct Crossover Dual Power
ケースサイズ(約) 直径45.0 × 厚み16.2mm
ディスプレイサイズ(約) 23.0x23.0mm 176×176ピクセル
重量(約) 65.0g
ディスプレイタイプ モノクロ半透過メモリインピクセル(MIP)
稼働時間(約) [アナログモード]:無制限
[スマートウォッチモード]: 28日間+42日間※1
[GPS+光学心拍計モード]: 25時間+6時間※2
※1:ソーラー充電は50,000ルクスの条件で1日3時間の屋外での終日着用を想定
※2:ソーラー充電は50,000ルクスの条件での使用を想定
防水機能10ATM/100m(※ 水深100mに相当する圧力に対応)
Garmin Pay / Suica
ソーラー充電
セーフティ&トラッキング機能
VO2 Max
ライフログ機能 ステップ数、呼吸数、血中酸素トラッキング、睡眠スコア、消費カロリー、週間運動量、ストレスレベル、Body Battery、生理周期、妊娠トラッキングなど
内蔵スポーツアプリ ランニング、サイクリング、水泳、登山、筋力トレーニング、屋内クライミングなど30種類以上
付属品 チャージングケーブル(TypeB)、クイックスタートマニュアル
カラーバリエーション Graphite / Tidal Blue

本体サイズは2022年2月に発売された同シリーズ「Instinct 2」とほとんど変わらず、タフな設計を特徴とするアウトドア用スポーツウォッチの中ではコンパクトな印象。
重量は少し増加しましたが、ベルトの厚みがあまりないので付け心地はとても軽く、スポーツ中はもちろん睡眠時でも手首に負担を感じることはないように思いました。
ベルトの調整穴が多く、手首にフィットしやすいのも嬉しいです。

ディスプレイは長時間バッテリーを実現するために、一般的なスマートウォッチに多いカラー液晶ではなく、シンプルなモノクロ液晶を採用しています。
液晶の解像度が高いのでモノクロでも文字の視認性は高く、太陽光にあたっていてもラップタイムなどの細かい数字までハッキリと確認できますよ。

本体の操作は左右側面にある物理ボタンで行います。
タッチパネル操作は非対応ですが、水場での使用や手袋をしている時でもスムーズに操作できて使いやすいです。

トレーニング機能とライフログ機能

ランニングやサイクリング、室内の筋力トレーニングなど、運動をサポートするメニューは全部で30種類以上ととても豊富で、運動量などから自分のフィットネスレベルにあったワークアウトを作成できます。

ライフログ機能も豊富で、中でも心拍数の変動やストレスレベル、睡眠、活動レベルなどを分析して現在のエネルギー残量を数値化するGarmin独自の指標「ボディバッテリー」は面白い!
疲れが分かりやすく可視化されるので体調を管理しやすく、あまり大変とは思っていなかった作業で意外と体力を使っていたりなど、新しい発見もありました。

自動で時刻の補正も行うクラシックなアナログ針

  • 外衝撃による時計の針のズレを自動で補正
    外衝撃による時計の針のズレを自動で補正
  • 暗い場所でも時刻が確認できます
    暗い場所でも時刻が確認できます

アナログ針は外部からの強い磁気や衝撃でズレが起こり、デジタル表示されている時刻と誤差が生じることがあります。
一般的な時計は手動で時刻合わせを行いますが、Instinct Crossover Dual Powerは時刻のズレを検知し、GPS機能を使って現在地の標準時刻に自動補正する「RevoDrive」を搭載

アナログ針と文字盤には、紫外線に反応して光を蓄え発光する蓄光塗料が施され、暗い場所でもライトなしで素早く時刻を確認できます。

フェイス上で健康状態を確認

  • 【動画】本体の外観と操作の様子
    【動画】本体の外観と操作の様子
  • 物理ボタン操作方法

    左上 電源オン/バックライト操作
    長押し:コントロールメニューを表示
    左中央 ウィジェット/メニュー/メッセージのスクロール
    長押し:メニューページを表示
    左下 ウィジェット/メニュー/メッセージのスクロール
    長押し:高度/気圧/コンパスページを表示
    右上 アクティビティ&アプリを表示/選択項目を決定
    長押し:現在地のGPS座標を表示
    右下 前のページへ戻る
    長押し:アラーム&タイマー機能を表示
  • メニュー画面
    メニュー画面
  • アクティビティ画面
    アクティビティ画面
  • 高度/気圧/コンパスページ
    高度/気圧/コンパスページ

物理ボタンはカチッとしっかり押し込むタイプで、誤操作は起こりにくい印象。
ただボタンが全部で5つと多いので、使いこなすには少し慣れが必要かもしれません。
GPSや高度計、コンパス、VO2 Maxの確認、電子マネーなど多くの機能がウォッチフェイスから行え、改めてアナログウォッチな外観からは想像できないスマート機能の豊富さに驚きます。
※ VO2 Maxとは:人が体内に取り込むことのできる酸素の1分間あたりの最大量で、数値が高いほど心肺持久力が高いなど、運動能力の指標になる数値

専用アプリで日々のデータを分析

  • 日々の活動ログを一覧で確認
    日々の活動ログを一覧で確認
  • 専用アプリ「Garmin Connect」で、日々の健康状態や活動ログをチェックしていきましょう。
    スクショ画像は早朝に撮ったもので、まだボディバッテリーの消費はありませんが、それでも100%までは回復しなかった模様。もっと睡眠の質を上げなければ・・・!

    アプリメイン画面(マイデイ)では、現在のパフォーマンスや過去1週間の平均数値がズラッと並びます。
    各項目を選択するとさらに詳しいデータが見れて、1か月間の活動内容のグラフ表示もあるので、どれくらいのパフォーマンスで生活したかが簡単に把握できました。

  • マラソンに行ってきました
    マラソンに行ってきました
  • 細かな計測データ
    細かな計測データ
  • ペース配分もチェックします
    ペース配分もチェックします

Instinct Crossover Dual Powerを付けてフルマラソンを走ってきたので、パフォーマンスを確認してみます!

長距離を走りましたがGPSが示すルートはずっと正確で、GPS機能の精度がかなり高いことがわかりました。
場所を捕捉する時間も速く、アクティビティメニューでランを選択したらすぐに走りだせます。

歩数、心拍数、呼吸数などの基本データは正確ですし、GPSの精度もさすがはガーミンという安定感。
ランニングモードを使うと自動で針が動き、画面が切り替わるのが凄いと思いました。
ランナー向けの「ForeAthlete 245」と同様のデータが取れますが、Instinct Crossover Dual Powerはタフネス機能が特長、少し力の要るボタンの押し心地、表示される文字サイズが小さいなどから、登山者向けに作られている印象を受けます。

便利だなと思ったのが、GPS計測状態でメニューから「トラックバック」を選択するとスタート地点から目的地までの距離が画面上に表示され、方角と距離を参考に最短ルートでスタート地点まで戻れる機能。
今回は使いませんでしたが、始めて走るコースでは重宝しそうですし、迷子防止にもなって安心です。

まとめ

多くのスマートウォッチは手首をひねって画面を見ると電源が付きますが、スポーツ中は時刻が表示されるまでのタイムラグが気になることが多いです。
そんな時に、すぐに時刻を確認できるアナログ針はとても便利!
画面を正面から見なくても針の示している方向が分かるので、走りながらの時刻確認がとてもスムーズでした。

外観はクラシックな印象になっても、高い耐久性にソーラー充電、GPS機能、豊富なアクティビティなど、スマート機能もかなり優秀。
これまでの「Instinct」シリーズ同様、登山やトレイルランニングなどのアウトドアシーンに適したスマートウォッチになっています。

アナログ針があることで、スマートウォッチに慣れていない方でも違和感なくお使いいただけますよ。
ガーミンの『Instinct Crossover Dual Power』でアウトドアをもっと楽しみませんか? 2022.12.16 (もあ)

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