2023.12.30
Joshin 試用レポート
雪道走行の革命児!太陽の国スペインからやってきた、布製タイヤチェーン「ISSE(イッセ)スノーソックス」を、実走レポート!
ISSE スノーソックス Super Model(布製タイヤチェーン)
最近、よく噂に聞く布製タイヤチェーン「スノーソックス」という商品を皆さまご存じでしょうか?
名前を聞いてもいまいちピンと来ない方もおられるかも知れません。
布?雪道走れるの?
ということで、実際に装着から実走までを体験してレポートしてみました!
使ってみて分かった「かんたん装着」と「コストパフォーマンス」。
これからは雪道走行が苦痛じゃなくなるかも!? ライター:モッツアレラ
ISSE スノーソックス Super Model(布製タイヤチェーン)
セット内容 | スノーソックス(左右)×1セット、手袋(左右)×1セット、説明書 |
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ISSE スノーソックス(布製タイヤチェーン)には、Classic ModelとSuper Modelの2種類が発売されていますが、今回はSuper Modelをレポートします。
Super Modelは制動性、耐久性に優れた高品質モデルで走行機会の多いドライバー向け。
丈夫な作りで、標準品質のClassic Modelと比べると、2倍の耐久性があります。
コンパクトに収められた収納袋の中には、スノーソックス本体に加え薄手の作業用手袋とA4サイズの取扱説明書1枚。
工具不要でだれでも簡単に取り付けられるので、セット内容はとてもシンプルです。
唯一取り付けに必要な作業用手袋が付属しているところがうれしい!
外観とスペック
サイズ(約) | 収納時実測:たて39.0cm×よこ23.8cm×高さ10.0cm |
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重量(約) | 2kg(スノーソックス単品が約1kg) |
軽くて丈夫な収納袋に納められた「スノーソックス」は、片手で軽々持ち運べる軽量・コンパクト。
金属製・樹脂製チェーンと比べるとその差は歴然です。
それでいて同等のパフォーマンスを発揮してくれるというのには驚きしかありません。
このサイズだと、いざという時のために常時車のトランクに入れておいても邪魔にならないと感じました。
実はこの「スノーソックス」、2018年頃から日本での販売がスタートしていたそうです。
布でできたタイヤチェーンということで性能を信じてもらうのに時間がかかりましたが、今では日本でも認知されるようになってきました。
素材は強く厚みがあるポリエステル製、見ただけでもその頑丈さが伝わってきます。
にも関わらずタイヤにかぶせるゴムの部分はとても柔らかく簡単に広げることが出来ました。
「スノーソックス」の取り付けは、このゴムの部分を伸ばしてタイヤカバーのように取り付けるだけなので、どなたでも簡単に取り付けることができます。
種類と推奨サイズ
Classic Model | Super Model | |
---|---|---|
装着しやすさ | ◎ | ◎ |
走行のなめらかさ | ◎ | ◎ |
雪路走行 | ○ | ◎ |
アイスバーン路走行 | ○ | ◎ |
シャーベット路走行 | ○ | ○ |
チェーン規制 | ◎ | ◎ |
収納しやすさ | ◎ | ◎ |
発売されている上記2モデルの違いは路面状態への対応能力の差となります。
実際にSuper Modelを装着して走行したので、その感想は後述。
まずは装着する車のタイヤサイズを調べて「スノーソックス」のサイズ適合表でチェック!
タイヤ幅、扁平率、インチサイズを控えて、こちらのページの「サイズの確認方法」でご確認ください。
軽自動車から高インチのSUVまで、ほぼ全タイヤサイズに適合します。
筆者の車には「size:66」が適合しました。
実際に使用してみた!
駆動輪への取り付け
「スノーソックス」は2枚で1セットとなっており、主に車の駆動輪に装着します。
筆者の車はFF(フロント駆動)なので、前輪に取り付けました。
4WDの場合は駆動力配分の多い方(FFベースであれば前輪、FRベースであれば後輪)に取り付けて下さい。
パッと見たスタッフからは「艶っぽい柔道着」というコメントがありましたが、筆者にはゴツイ腹巻にしか見えません。
今回は雪道到着後、「スノーソックス」を取り付ける気満々だったので出発時から軍手を持参しましたが、セット内容にグローブが1セット付属しています。
急な雪道や2018年に施行された「チェーン規制」の対応にも、手を汚さず装着できて安心です。
それでは「スノーソックス」を取り付けていきましょう!
結論から先に申し上げますと、約3分50秒で片側の取り付けが完了!
予備知識無しの、ぶっつけ本番でこのタイム、すごくないですか?使ったのは軍手だけですよ(笑)
最初、タイヤハウスの奥に手を突っ込んで「スノーソックス」を引っ掛けるという作業にやや手こずりましたが、コツを掴んだ後半はスーッと文字通りスムーズに取り付けができました。
後はタイヤを半回転させ、残りの部分に引っ掛けるだけです。
従来の金属製・樹脂製タイヤチェーンだと、取扱説明書を読みながらあーだこーだと取り付けに悩みます(重量もありますし)が、この「スノーソックス」なら、かんたんに取り付けられます。
注意点として、取り付け前に手首周辺のアクセサリーは外しておきましょう。
今回はクリアランスの比較的広めなSUVだったので安心していましたが、実際は時計がタイヤハウスに引っ掛かり、左袖だけ濡れてしまいました。
装着後の走行は?
雪道を走ることは積雪経験の少ない筆者にとってドキドキの運転でした・・・が、なんということでしょう、こんなに余裕で走行できる雪道走行は初めてです。
従来の金属製・樹脂製のタイヤチェーンだと、仕組み上どうしても車体がガタガタと上下し、乗り心地が悪化してしまいます。
ところがこの「スノーソックス」では、装着感はごく薄く、積雪を受け止めて、タイヤの遠心力で水分を放出するといったアクションが感じ取れます。
実際に走行音は金属製・樹脂製のタイヤチェーンに比べて驚くほど静かでした。
この軽い装着感は何に近いんだろう・・・「あっ、これ靴下だ!! なるほど!」と、妙に納得させられました。
「従来の金属チェーンが剛なら、スノーソックスは柔だなぁ」「なるほど、柔よく剛を制す!」か、などと考えつつレポートそっちのけでドライブを楽しんでしまいました。
途中砂利道など、雪道以外も走ってしまったので耐久性が心配になり、途中から大人しく走行しています(笑)。
「スノーソックス」の名に恥じない不思議な感覚は、今までにない安心感をドライバーに与えてくれます。
万が一「スノーソックス」が破損しても、金属製・樹脂製タイヤチェーンと違って柔らかいので、車体やホイールに傷が付きにくいのもナイスポイント!です。
使用後の取り外し
取り外しも非常に簡単で工具は必要ありません。
タイヤの奥側から引っぱって取り外すと、それをキッカケに後はスルーッとめくれてタイヤ半周時点を越えると文字通りソックスが「脱げ」ます。
使用後の「スノーソックス」は水分を含んで重くなっており、かつ道路状況によって汚れていることもあるので、レジ袋大ほどの大きさのビニール袋を用意しておくと便利です。
今回は45リットルの半透明ゴミ袋を用意しました。
あらかじめ本体の収納袋に入れておくと、いざというとき車内を汚さずに持ち帰れますよ。
積雪が減少し、アスファルト面が多くなってくるとドライバー的には「早くスノーソックスを外したい!」という衝動にかられますが、急に停車せずチェーン着脱場や安全が見込める場所で取り外しするようにしましょう。
くれぐれも坂道や、交通量の多いところでの着脱作業はしないことです。
今回は約1時間、50〜60kmを走行しました。
改めて使用後の状態を見てみると、砂利道を通過したであろう痛みの痕が見て取れたものの過度のほつれや破けなどは無く、想像以上に高耐久であると実感しました。
帰宅後、使用した「スノーソックス」を中性洗剤で洗ってみましたが、純白には戻りませんでした(笑)。
まとめ
実際に走行してみて感じたことは、何より軽量・コンパクト!
工具要らずでコツさえつかむと装着は2〜3分程度でできそうです。
走行時の静音性も非常に高いと感じました。
毎シーズン、スタッドレスタイヤに履き替えるのが当たり前という方には、この「スノーソックス」は物足りないかもしれませんが、雪があまり降らない地域にお住まいの方で積雪が予想される地域へドライブされる時や急な悪天候への備えとしては断然おすすめの商品です!
「スノーソックス」には定番のクラシックと、パワーアップしたスーパーがラインナップされていますが、筆者としてはクラシックタイプより、布の安心感が違うスーパータイプをおすすめします。
ISSE(イッセ)スノーソックスで、不慣れな雪道も安心!40km走行でご安全に♪ 2023.12.30 (モッツアレラ)