2022.05.16
Joshin 試用レポート
1ヶ月肉や魚を-50℃で保存!解凍後も鮮度も保てるハイアール 上開き冷凍庫「JF-TMNC150A-H」
ハイアール 150L 冷凍庫【上開き】直冷式「JF-TMNC150A-H」
超低温の-50℃設定ができるという、ハイアール社の「JF-TMNC150A-H」。
魚や塊肉もドーン!とそのまま入れられる※大容量の150Lの冷凍庫です。
超低温なら肉や魚の鮮度を保ったまま長期間保存が可能で、解凍後も鮮度を損なわずに食べられます。
※画像はイメージですので、使いやすさ・素早く冷凍する為、カットして保存してください
実際に、牛肉やマグロを-50℃で1か月間保存し、解凍して食べてみました!
見た目は?味はどうなの? レポートでご覧ください。
ライター:くれあ
-15℃から超低温の-50℃の設定可能!ハイアール 冷凍庫「JF-TMNC150A-H」
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「冷凍庫」は、調理で余った食材やカットした野菜に下味をつけて保存する"下味冷凍"など、頼りになる備蓄庫です。
食品を長期保存できるという強みから、防災備蓄庫として「冷凍庫」が注目されていると聞き、ハイアール社の事務所に見にいきました。
冷凍食品を特売日に買いだめしたいけど、スペースに余裕がないから諦める…というプチストレスを感じるものの、冷凍庫を導入するという発想がなかった筆者。
今回レポートする「JF-TMNC150A-H」は、食品をたっぷり冷凍保存できる150Lの大きな冷凍庫。
-50℃に設定が可能で、酸化しやすい肉や魚も長期間新鮮に冷凍が可能ができます。
容量はたっぷり入る150L
冷却方式 | 直冷式(霜取り・手動) |
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定格内容積 | 150L |
外形寸法 | 幅94.0×奥行56.5×高さ88.0cm |
必要設置スペース | 幅98.0×奥行66.5×高さ153.0cm |
質量 | 50kg |
※設置条件により若干異なることがありますので、10mm程度余裕をとってください。
※家庭用なので、廃棄時は家電リサイクルに従ってください。
「JF-TMNC150A-H」の強みは-15℃から超低温の-50℃まで設定ができること。
家庭用冷蔵庫の冷凍室の温度は-18℃が主流ですが、マグロやカツオを冷凍する際、-18℃だとタンパク質(ミオグロビン)が凍りきらず劣化し、黒っぽく変色するメト化が生じます。
筆者はバーベキューで余ったお肉を冷凍した時に、解凍して食べたら身がスカスカで味がしなかった…という経験がありますが、これも冷凍室の温度が関係しています。
食材を-18℃程度で冷凍保存した時に起こりうる現象
冷凍やけ | 長期間冷凍保存により食品内の水分が抜け、油脂が酸化して食感や風味が落ちてしまうこと |
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ドリップの流出 | 冷凍・解凍することにより食品にダメージが加わり、組織が破壊された時にうまみや栄養素の汁状(ドリップ)が流出すること |
スポンジ化 | 冷凍やけの1つで、乾燥状態が進みドリップが全て出た状態。身がスカスカになること |
メト化 | ミオグロビンが劣化し、変色していくこと |
上記の現象は-35℃〜-50℃の超低温で保存することにより現象を防げ、長期間鮮度を保つことが可能です。
JF-TMNC150A-Hは、風を対流させない無風の直冷式なので、食品が乾燥しにくいのも鮮度を保つ秘訣です。
タッパーで底上げされてる! 並べてみたくなった
かたまり肉を取り出した時に気が付きましたが、冷凍庫の中は食材でギッシリではなく、タッパーを下に詰めて撮影のために高さを上げる創意工夫がされていました!
「凄い量。逆にこのタッパーが何個入っているのか気になります」
そう言った途端に「出しましょう!」と、凄い勢いで中のタッパーを取り出し始めるハイアールさん。ありがとうございます!
「僕が中から取り出します」「これはコッチに」「大きいのは私が並べます」と自然と役割分担ができ、我々も一緒にタッパーを並べはじめたが、底なし冷凍庫なのか?というほどタッパーが出てくる!
最終的に、保管していた食材分もタッパーに置き換えて数を数えてみたところ、480ml容量タッパーが120個、300ml容量タッパーが42個。
今回のタッパーなら162個詰められる容量!すごい容量ですね!
温度表示が見やすく操作もカンタン
中を確認してみると、内側はツルッとしたステンレス製です。
ニオイや汚れが気になる時は庫内を水拭きができ、庫内底の排水口から排水もできます。
釣った魚をそのまま冷凍する方も、庫内が丸洗いできるなら衛生的で安心!
本体の前面(右下)には、デジタル温度表示と操作ボタンが配置。
デジタル温度は視認性が高く、設定温度表示を確認しやすいのがGOOD!
温度調節をする際は、温度設定/決定ボタンを3秒以上長押し、温度上下ボタン(▲▼)を押して、温度を設定します。
操作が前面でできてカンタンなのも嬉しいです。
【検証】-50℃はどのくらい凍結するのが早い?
食品の鮮度を損なわない為には、水分が氷に変わる温度である"最大氷結晶生成温度帯(-1℃〜-5℃)"をどれだけ速く通過するかがカギとなります。
-50℃の超冷凍はどれだけ凍結するのが早いのか、-18℃の冷凍庫と比較してみましょう!
食紅を加えた水を-50℃と-18℃の冷凍庫に入れ、10分間でどれだけ凍結が進んでいるのか検証します。
10分後。どちらが-50℃なのかは、一目瞭然です。
-50℃は中まで完全に凍結していますが、-18℃は表面は凍っているものの中は液体のまま。
急速に冷凍できるのは分かったので、実際に冷凍した食材でどれほど違うのか比較します!
【検証】-50℃・-18℃・一般冷蔵庫の冷凍室で1ヶ月保存した食材にどれだけ違いが出るの?
冷凍すると味が落ちやすい『牛肉』
JF-TMNC150A-Hで-50℃(直冷式)・-18℃(直冷式)・一般冷蔵庫の冷凍室-18℃(ファン式)に1ヶ月間冷凍して比較。
先ずは鮮度を保つのが難しい牛肉から。
-50℃の牛肉は色鮮やかなままですが、直冷式とファン式の-18℃で保存していた牛肉は黒っぽく変色しています。
よく見ると-18℃保存の肉の表面はパサパサしている。
解凍時はうまみも逃げてしまうので、冷凍前よりも味も落ちてしまします。
ふるさと納税やご褒美としてお家で高級肉を楽しむ方は、-50℃の超冷凍で保存すると美味しい状態を最大限に楽しめますよ。
黒っぽく変色しやすい『マグロ』
マグロは驚くほど見た目に違いがあります。
今回の検証期間(1ヶ月)はふたを開け閉めしていませんが、牛肉と同様、直冷式とファン式の-18℃で保存していたマグロは黒っぽく変色しています。
ここまで変色すると食べるのを少し躊躇してしまうかもしれません。
時間が経てばさらに変色が進むのかと思うと少しゾッとします。
-50℃で1ヶ月冷凍したマグロを解凍して食べてみました。
解凍時のドリップの流出を抑えているので、旨味が逃げていなくて美味しいです。
生臭さもなく、冷凍していたものとは気付かないほど新鮮です。
変色しやすい『カツオ』生臭さが気になる『エビ』『サーモン』
最後はカツオとエビとサーモンを一挙比較!
カツオはマグロと同様、見た目に違いがでています。
-50℃だと変色せず色鮮やかですが、直冷式とファン式で-18℃(直冷式)に保存していたカツオは、黒っぽく変色しています。
エビは-50℃だと身がプリッとしていますが、-18℃(直冷式)では縮んできている気がします。
食べ比べてみると、-50℃は冷凍していたとは思えないほどプリプリと弾力があり、お刺身でも美味しくいただけます。
-18℃だとプリプリ感がなく、ブヨッとした食感が前面に出てくる印象です。
サーモンは見た目は似ていますが、脂が劣化して-18℃(直冷式)だと少しニオイが気になりました。
-50℃は生臭さはなく、歯ごたえもしっかりと感じられてお刺身でも美味しい!
まとめ
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特売日に冷凍食品を購入するが、入りきらなかった…。
大型スーパーでサーモンのブロックを購入したけど、生臭くなりそう…と冷凍での保存を断念して連日サーモン尽くしになっていた…。
思い返せば、冷凍室に満足できていなかったのかもと思いました。-50℃の超冷凍ができる150Lの冷凍庫があれば、冷凍している食材を好きな時に冷凍前と変わらない美味しさで食べられるのです。
時間がある時に"下味冷凍"を用意しておくと、日々の調理の負担が減り、時短にもなります。もしもの時も冷凍庫に食材があるだけで安心できますし、気持ちと冷凍庫のスペースに余裕を持てますよ。
これまで冷凍庫の導入を検討していなかった方も、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
※480ml容量タッパー120個、300ml容量タッパー42個を入れた場合
※業界規定あり、買い物かご4.5個分