2022.01.12
Joshin 試用レポート
こだわり派も納得。120段階の粒度調整ができるロジックの高級ハンドグラインダー JP PRO
ロジック ハンドグラインダー JP PRO
おいしい一杯を飲むために、コーヒーを淹れる道具にはとことんこだわる。
そんなこだわり派の方に試してもらいたいハンドグラインダーがございます。
トップバリスタもお勧めする、ロジック社のグラインダー『JP PRO』です。
豆の挽き方は驚異の120段階で、0.022mmという超微調整まで出来る本格仕様。
それでいて持ち運びしやすいサイズと軽さに収まっており、プロの味がどこでも手軽に楽しめます。
その性能や見た目・質感も上質で、こだわり派の方でも悩んでしまうほど…高級なんです…!
一体どんなコーヒーが淹れられるのか…そんなに味が違うのか…贅沢したいと思います。
ライター:ぴよこ
ロジック コーヒーグラインダー JP PRO
本体サイズ | 幅6.0×高さ20cm |
---|---|
本体重量(約) | 685g |
付属品 | 携行バッグ・エアダスター・ブラシ |
この黒い出で立ちから風格の違いを感じます…ゴクリ。
ロジックのコーヒーグラインダー『JP PRO』は、日本バリスタチャンピオン 尾籠 一誠氏が総合監修した、ロジックのコーヒーグラインダーの中でも最高峰の高性能モデルです。
持ち運びができる手軽なコンパクトサイズでありながらも、この重厚感ある高級な見た目。
アルミニウム合金で出来た艶なしのブラックパールのボディもさることながら、その中に溶け込む黒の木目調のグリップレザーにある刻印も渋い…。
このかっこよさは筆者の語彙力では伝えきれませんが、一言で言うと「グッとくる」デザインです。
グラインダーの調整ダイヤルは内側にあるのが一般的ですが、JP PROはスケールリングが外側に配置し、内側のものと比べてとても手軽に調整ができます。
スケールリングには0〜12までの数字が刻印されており、0〜1,1〜2と1メモリ間で10段階という細かな調整ができ、驚異の120段階の粒度調整が可能です。
ダイヤルを回した時のコチッとした感触と、その時に奏でられる金属音がとても心地良く、見た目だけでなく音も上質でした(ずっと回していたくなる…)。
“もっとも使いやすく”にこだわり、何度もテストを重ねて生み出された15cmのハンドルの先には、逆三角形型の天然の木の持ち手。
握り心地に考慮したという形は、サーバーやカップといったコーヒー関連のアイテムに馴染みのある形でもあり、何とも「コーヒーらしい」アクセントになっています。
ハンドル付きの筒型セミハードケースが付属し、すべての付属品を収納して持ち運べます。
「JP PROのためのケース」という雰囲気と、小物が全て納められた姿は、コレクター魂をくすぐる姿です。
パーツを分解してお手入れができます
こだわりの道具のお手入れはしっかり行いたいもの。
JP PROは少ない手順で分解が行えます。
底を押さえながらパウダーカップを取り外し、本体の上部の蓋と下部の外側刃物を回して外すと、内側にセットされているベアリング蓋、ベアリング、刃、バネが取り出せます。
本体が分解できたら付属のハケで付着物を取り除いてください。
組み立て時の注意点
組み立ては分解の反対手順となります。
その際、蓋の固定前にはスケールリングを反時計回りにまわして赤い印に0を合わせてください。
軸が回らないように底部を押さえながら蓋を固定し、底部を全閉させます。
蓋を外す・取り付ける際の底面を押さえての作業時は、底部のバネが押し返してくるので、動かないよう押さえつける必要があるのですが、少し力がいりますので蓋を固定する前の「0の印を合わせる」は必ず忘れずに行いましょう。
ドリップコーヒーを淹れる
実際に焙煎豆を買ってきて、コーヒーを淹れていきます。
まずはJP PROで粒度調整を行います。
付属の説明書を見るとドリップに適した目安は7.5〜9.5。ここでは8に設定しました。
説明書には焙煎度合いに合わせた湯温や、美味しいドリップの淹れ方説明と、参考にしたくなるお話が書かれているので是非参考にしてください。
ダイヤルを回して豆を入れ、ハンドルを回すとゴーリゴーリーと挽ける音と共に香ばしい香りも漂ってきました。
手挽きは、この音と感触と香りが楽しい。
ゆっくり回して豆を挽く感触を楽しみ、ハンドルが空回りしたら本体底部のパウダーカップを取り外してフィルターにセットし、ハンドドリップ。
サーバーにコーヒーが溜まるのを静かに見守り、淹れたてのコーヒーをカップに注ぎます。
!!! なんて澄んだコーヒーなんでしょう。
油浮きがなくクリアで、いつもよりもキレイな飴色です。
見た目だけで違いが分かる上に、味も全然違いました。
いつもより雑味がなくてスッキリした分、コーヒー本来の味がより濃く感じます。
スッキリしているのに、深い。
今回はちょっと高めのコーヒー豆を用意したのでJP PROを使わなくても美味しいと感じていたのですが、豆の実力はもっと高かったようです。
お手頃な豆でも試してスタッフと飲んだのですが、スタッフから「豆が良いのかも知れないけれど、めっちゃ美味しい」と言われました。
美味しい豆には違いないのですが、そのスタッフも飲んだ事がある豆だと筆者は知っています。
いつもの豆でもJP PROを使うと、味の印象がガラリと変わってしまいました。
粒度を調整して豆の違いを確認
ダイヤルによる粒度の目安 |
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1.5〜2.5 | トルコ式コーヒー |
3.0〜4.5 | エスプレッソ |
5.0〜7.0 | モカポット |
7.5〜9.5 | ドリップ&サイフォン |
10.0〜11.5 | フレンチプレス |
粒度を変えて挽いてみました。
上記の画像は0〜12を2目盛り間隔で挽き、最小と最大の値0と13を比較で並べたものです。
当然ですがダイヤルの目が小さいとそれだけ小さく砕けるので、ハンドルは重く時間もかかります。
粒が小さいほどに自家焙煎を行っているお店のような濃い香りが漂っていました。
0の時はズリリリッとすりおろすような音を立て、粒の大きなココアパウダーみたいな仕上りに。
0と2でも肉眼で大きさが違うと分かります。
これなら豆の焙煎度合いや品種に合わせて、挽き方を変えて自分好みをとことん追求できそうです。
ロジックのこだわりのアイテム
今回はJP PROを使用しましたが、ロジックのグラインダーは全3種※。
※ 2022年1月現在
60段階の粒度調整が出来る『Zpro』と、アウトドアタイプのコンパクト設計の『Q2』もラインナップされています。
アウトドア向けのQ2は、グラインダー単体の他に、ステンレスカップ、カップにセットできるメッシュフィルターなどの付属品がピッタリ収まる専用ケース付きのセットもあります。
カップやフィルターも単体であるので、ロジック製のお気に入りのアイテムを揃えてください。
まとめ
本当にそんなに違うのかと半信半疑でしたが、いつもと同じ豆を挽いたのに、雑味がなくなり、よりバランスの取れた深い味わいのコーヒーに仕上がりました。
我が家のケトルはコーヒーを淹れるのに適した細口ケトルではないので、ゆっくりチロチロと自力でお湯を細めたりしていたけど、きっとグースネック式ケトルを使ったり、焙煎度合いに合わせた温度のお湯で作ると、もっと美味いのだと思います。
粒度が細かく調整できるので『この豆の時はコレくらいが美味しい』という味を追求できるので、お気に入りの豆1つでも幾通りもの楽しみ方が出来ます。
自宅焙煎を楽しむこだわり派の方も、粒度にトコトンこだわるJP PROで、より贅沢な一杯をお楽しみください。
2022.01.12 (ぴよこ)