2024.02.28
Joshin 試用レポート
耐久性が大幅アップ!コスパに優れたビジネス機 ブラザー「ジャスティオ」をまとめてチェック!
ブラザーのモノクロレーザープリンター、複合機をまとめてチェック!
オフィス向けのプリンター/複合機「ジャスティオ」が、耐久性を大幅に高めて新しくなった!という事で、ブラザーさんにお邪魔してモノクロレーザーモデル7機種を確かめてきました!
各シリーズの特徴と実際のプリントする様子を動画にしたので、ぜひ参考にしてください。 ライター:ぴよこ
ブラザーのレーザープリンター、複合機「ジャスティオ」シリーズ
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ブラザーの「ジャスティオ」シリーズは、ユーザーの使いやすさを考えて、メンテナンスがしやすく、コンパクトで低コストなビジネス向けのレーザープリンター(複合機)です。
レーザープリンターはインクが滲みにくく、水濡れにも強いので、クッキリとした文書の印刷ができ、インクジェットに比べて印刷スピードが速いのが特長です。大量印刷を想定するビジネスモデルでは、耐久性のあるプリンターが求められますが、新しいジャスティオは従来の「5年間の製品耐久」よりもさらに長い「7年間の製品耐久」まで向上!
まずは各シリーズの特長と違いを確認しておきましょう。
コンパクトモデルのHLシリーズ
HL-L2460DW | HL-L2400D | |
---|---|---|
印刷速度 | 約34枚 / 分 | 約30枚 / 分 |
有線/無線LAN | ● | ― |
内蔵メモリ | 128MB | 64MB |
スマホタブレット接続 | ● | ― |
Wi-Fiダイレクト | ● | ― |
クラウド機能 | ― | ― |
表示パネル | モノクロ1行LCDパネル | ― |
本体サイズ (幅×奥行×高さ) |
356×360×183mm |
ジャスティオの中で最もコンパクトなのが、プリント専用の「HLシリーズ」です。
HL-L2460DWとHL-L2400Dの2つのモデルがあり(以下:HL-L2460・HL-L2400)、HL-L2460にはネットワーク機能が搭載されています。
見た目はかなりソックリですが、HL-L2460は天面にWi-Fiボタンや操作ボタンがあるのに対し、HL-L2400は電源とプリントボタンのみとなっています。
プリンター複合機のDCP-Lシリーズ
DCP-L2660DW | DCP-L2600DW | |
---|---|---|
印刷速度 | 約34枚 / 分 | 約28枚 / 分 |
ADF機能 | ● | ― |
有線/無線LAN | ● | 有線―/無線● |
内蔵メモリ | 256MB | 128MB |
スマホタブレット接続 | ● | ● |
Wi-Fiダイレクト | ● | ● |
クラウド機能 | ● | ― |
表示パネル | 2.7型TFTカラータッチパネル | モノクロ2行LCDパネル |
本体サイズ (幅×奥行×高さ) |
410×399×319mm | 410×399×272mm |
DCP-Lシリーズはスタンダードな複合機モデルです。
2つのモデルが用意されており、ADF(自動原稿送り装置)とクラウド機能の有無、印刷速度などが違います。
ADF付きのDCP-L2660DWはパネルもカラータッチパネルでより良い操作性です。
ファックス機能付きのMFC-Lシリーズ・FAX-L2800DW
MFC-L2880DW | MFC-L2860DW | FAX-L2800DW | |
---|---|---|---|
印刷速度 | 約34枚 / 分 | 約34枚 / 分 | 約32枚 / 分 |
ADF機能 | ● | ● | ● |
両面同時スキャン | ● | ― | ― |
有線/無線LAN | ● | ● | ● |
内蔵メモリ | 256MB | 256MB | 128MB |
スマホタブレット接続 | ● | ● | ● |
Wi-Fiダイレクト | ● | ● | ● |
クラウド機能 | ● | ● | ― |
表示パネル | 3.5型 TFTカラータッチパネル |
2.7型 TFTカラータッチパネル |
モノクロ 2行LCD パネル |
本体サイズ (幅×奥行×高さ) |
410×421×319 | 410×399×319 | 481×399×319 |
MFC-LシリーズとFAX-L2800DWはFAX機能搭載モデルです。
MFC-Lシリーズの2つのモデルの大きな違いは、両面同時スキャン機能の有無と、表示パネルの大きさです。
ちなみに7機種の中で両面同時スキャンが行なえるのはMFC-L2880のみ!
表示パネルも大きな3.5型TFTカラータッチパネルを採用し、もっとも機能性が優れたモデルです。
FAX-L2800DWは受話器付き。
MFC-Lシリーズよりもやや印刷速度が遅く、クラウド機能は非搭載、表示パネルはモノクロ2行LCDパネルとなります。
使いやすさのこだわりポイント
【全モデル共通】トナーは前面交換!
今回レポートしたモデルなら、前面からトナーの交換ができます!
本体の天板を持ち上げたりせず、前のカバーを開けるだけでスッ…とトナーが取り出せます。
印刷可能ページ数の違うトナーとドラムは分離型になっているので、それぞれを使い切ったタイミングで効率的に交換ができ、無駄なコストも抑えられます。
【全モデル共通】たっぷり250枚! 大容量の給紙カセット
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文書の大量印刷に欠かせない用紙は、前側の給紙トレイにたっぷり250枚収納できます!
インクジェットプリンター(DCP-J528N)は最大100枚なので、2.5倍の容量!
【全モデル共通】手差し(多目的)トレイならまっすぐ排紙!
インクジェットプリンターだと手差しトレイは後ろにある事が多いですが、手差しトレイも前側に配置。
封筒などの厚手の用紙にも対応しており、最大1枚給紙ができます。
また、本体後方のバックカバーを開けることで、前からまっすぐ給紙され、そのまま紙を曲げる事なく排紙されます。
印刷速度と印刷のキレイさを確認
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モデルで印刷速度が異なるので、印刷速度 34枚/分のモデル「DCP-L2660DW」と、印刷速度約28枚/分の「DCP-L2600」で速度の違いを確かめてみました。
計測方法は、パソコンからデータを送り、本体に転送された時点(プリンターのパネルに反応がある)から時間を測定。
それぞれ40枚を連続印刷して印刷終了時間を確かめました。結果、DCP-L2660DWは約1分17秒、DCP-L2600は約1分33秒で印刷完了!
速度の違いは、実際の印刷の様子の動画でご確認ください。
7機種の印刷速度は以下の通り。ランニングコストや解像度は全機種共通です。
シリーズ | HL | DCP | MFC | FAX-L | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
L2460 | L2400 | L2660 | L2600 | L2880 | L2860 | L2800 | |
プリント速度 片面(/分) |
34枚 | 30枚 | 34枚 | 28枚 | 34枚 | 34枚 | 32枚 |
ランニングコスト | 約3.3円 / 枚 | ||||||
解像度 | 最大 1200×1200 dpi |
カラー文書がモノクロの濃淡でキレイに表現されている
カラー文書をモノクロコピーして仕上がりをチェック!
色はトーンを変えて上手に表現されており、原紙の橙と黄緑の部分は、モノクロコピーだと黄緑の方が濃い色で表現されています。
原紙の黄緑色の部分は、背景色、小さな文字、写真などが含まれています。
深緑の背景に黒文字で「CUT」と書かれた部分もコピー側でしっかり認識ができます。
プリンターの継ぎ目の細いラインも滲みがなく、非常にクッキリしていて、写真の表現も上手に出来ています。
小さな文字もにじまずクッキリ!
今度は小さな文字がズラッと並んだスペック表を印刷してみました。
小さな文字も表の線も滲まずクッキリしています!
コピーしたQRコードもしっかりスマホで読み取れます。
(上記のQRコードの画像にスマホをかざしても読み取れますよ…!)
家庭用プリンターとサイズ・印刷比較
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ジャスティオ
DCP-L2600DWプリビオ
DCP-J528Nサイズ(幅×奥行×高さ) 410×399×272mm 400×343×151mm ランニングコスト 約3.3円 約3.0円 解像度(最大) 1200×1200dpi 1200×6000dpi 家庭用のインクジェットプリンターを用意して、インクジェットとレーザーの仕上がりの違いも確かめてみます。
レーザーはトナー(粉)をドラムで圧着して印刷し、インクジェットはインクを吹き付けて印刷をしています。
インクジェットはグラデーションも上手に表現できるので写真プリントに適していますが、インクの特性上、水に弱く、滲みにやすいです。
本体サイズは、ドラムやトナーの装置が含まれる分、レーザープリンターの方が大きくなりますが、耐久性や印刷速度はレーザープリンターの方が優れています。
ジャスティオとプリビオそれぞれでカラー原紙をモノクロコピーしました。
パッと見ると同じ仕上がりに見えますが、小さな文字のクッキリ感や、見出しのような太文字の表現がよりハッキリしているのはジャスティオです。
今回はチラシのコピーですが、小さな文字が沢山並ぶ文書だと、全体がぼんやりした仕上がりだと視認性が悪く、読みづらい…と感じてしまいます。
伝えたい事が特に多いビジネス文書では、よりクッキリとした仕上がりが好まれるのは間違いありません。
専用アプリ『Brother Mobile Connect』で連携
スマホタブレット接続対応モデル | HL-L2460DW / DCP-L2660DW / DCP-L2600DW /MFC-L2880DW / MFC-L2860DW / FAX-L2800DW |
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スマホタブレット接続対応モデルなら、専用アプリ『Brother Mobile Connect』を使ってスマホやタブレットに保存してあるデータや写真のプリントができます。
プリントやコピー、スキャンができる他、プリンターのインクの残量やプリンターのクリーニングもスマホから操作ができます。
エラーが出た場合はアプリにも表示され、エラーの対処方法をそのままスマホで確認できます。
スキャンしたデータをクラウドで保存! スマホ転送もカンタン
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クラウド機能搭載モデル DCP-L2660DW / MFC-L2880DW / MFC-L2860DW クラウド機能搭載モデルなら、プリンターでスキャンしたデータをクラウドに保存し、パソコンやスマホ、タブレットでデータの確認や保存ができます。
実際に原稿をスキャンして試してみましょう。
(クラウド機能を使用するには、ネットワーク接続設定が必要です)
複合機に「Google Drive™」「Evernote®」「Dropbox」など、アクセスできるクラウド名が並んでいるので、使いたいサービスを選び、アカウントの登録(必須)とPINコードの設定(任意)を複合機に行います。
設定ができると、複合機からのクラウドへデータがアップロードできる他、クラウドに保存してあるデータの印刷が行えます。
今回は「アップロード」を選び、保存形式を選んで原稿のスキャンを行なえば、クラウドへデータの保存ができました!
複合機に登録したアカウントは複合機に記憶されるので、次からはアクセスもカンタンです。
スマホやパソコンのデータもクラウド経由で印刷できる
複合機にアカウント登録を行なったので、複合機からクラウドに保存してあるデータが閲覧・印刷できるようになりました。
保存する端末がパソコン・タブレット・スマホでも、クラウドにアップすればプリンターから印刷ができるのでビジネスシーンで活用しない手はありませんね。
精度チェック! 資料をスキャンしてofficeデータ(Excel)に変換してみた
最後に、ブラザーさんから「こちらもぜひ活用してほしいです」という機能「スキャンtoOffice文書」を教えてもらいました。
「スキャンtoOffice文書」は、手持ち資料をスキャンするだけで、Office(Word、Excel、PowerPoint)データに変換できるクラウド機能です。
「オススメではありますが精度はちょっと…完璧では…」と、やや自信はなさそうですが、まずはどんな仕上がりになるのか試しにスキャンです。
パソコンに転送されたエクセルファイルを開いてみると…、お?イイカンジじゃないですか!?
文字化けもあるけど表が自動生成されるのはありがたい!
印刷物をスキャンしただけですが、エクセルで表が自動生成されていました!
ただ、「〇」が「0」で表現されていたり、出張修理を1文字と認識して「議」にしてしまうなど「近い文字に変換する」という文字化けはあるようです。
エクセルでデータを1から作るよりは時短出来るかと思いますので、「スキャンtoOffice文書」でたたき台を作る、といった活用をするなら有効ではないでしょうか。
まとめ
ジャスティオは、クッキリと滲まない印刷と使いやすさには定評がありますので、仕事でずっと使い続けたいと考える方は多いかと思います。
新しいモデルは耐久性が大幅にアップしていますので、ビジネスの強い相棒になってくれます。
どのモデルにしようかお悩みの方は、下記のワードからおすすめの1台を絞ってみてください。
そこからスペックも確認して、ピッタリなジャスティオをお選びください。
キーワード別で選ぶおすすめのジャスティオ
▽START | ▽おすすめの1台! | |||
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スキャン機能はいらない | 有線/無線接続が欲しい | HL-L2460DW | ||
HL-L2400D | ||||
ADF(自動原稿送り装置)は欲しい | DCP-L2600DW | |||
FAXはいらない | DCP-L2660DW | |||
受話器付きが欲しい | FAX-L2800DW | |||
両面同時スキャンは必須! | MFC-L2880DW | |||
MFC-L2860DW |
2024.02.28 (ぴよこ)