2022.10.01
Joshin 試用レポート
フルモデルチェンジしたケルヒャーの高圧洗浄機「水冷式サイレント」シリーズの性能チェック!
ケルヒャー 高圧洗浄機「水冷式サイレント」シリーズ K5,K4, K3
2022年。ケルヒャーの高圧洗浄機「水冷式サイレント」シリーズが9年ぶり※にフルモデルチェンジ!
より使いやすくなったということで、 K3・K4・K5の性能を確かめます。
前モデルも用意して、何が変わったのか見ていきましょう。
※水冷式サイレントシリーズ 第2世代モデルより
ライター:ぴよこ
9年ぶりにフルモデルチェンジ!「水冷式サイレント」シリーズ
軽量で手軽に使いやすい「K2シリーズ」や「K MINI」に、パワー重視の『K3』『K4』『K5』と、選びやすいラインナップが揃っているケルヒャーの高圧洗浄機。
今回はパワー重視の3モデルが9年ぶりにフルモデルチェンジし、使い勝手がより良くなった!という事でケルヒャーの営業所にお邪魔して確かめにやってきた!
ちなみに今回レポートするK3,K4,K5シリーズは水冷式サイレントシリーズは、「K(数字)」の数字が大きいほど性能が高くなっています。
今回は新しくなった『K5プレミアムサイレント(以下:K5)』を中心に確認していきます。
K3,K4、K5(プレミアムサイレント)のスペック
K5プレミアムサイレント | K4プレミアムサイレント | K3サイレントプラス | |
---|---|---|---|
吐出圧力(約) | 8Mpa(最大12Mpa) | 8Mpa(最大11Mpa) | 7.5Mpa(最大10Mpa) |
吐出水量(約) | 400L/h(最大430L/h) | 360L/h(最大400L/h) | 330L/h(最大360L/h) |
本体寸法(約):幅×長さ×高さ | 306×417×584mm | 306×417×584mm | 289×394×542mm |
体質量(約) | 13.7kg | 13.6kg | 12.7kg |
電源コード長さ(約) | 5m | 5m | 5m |
高圧ホース | プレミアムフレックス高圧ホース | プレミアムフレックス高圧ホース | 高圧ホース |
高圧ホースの長さ | 12m | 12m | 12m |
付属アクセサリー |
5in1マルチパワージェット T7 Plus テラスクリーナー |
バリオスプレーランス サイクロンジェットノズル デッキクリーナー PS 30 Plus フォームノズル |
バリオスプレーランス サイクロンジェットノズル デッキクリーナー PS 20 フォームノズル |
伸縮ハンドル | 〇 | 〇 | 〇 |
高圧ホースリール | 〇 | 〇 | - |
洗浄剤ホルダー | 〇 | 〇 | - |
アクセサリーネット | 〇 | 〇 | 〇 |
よりスッキリ・スタイリッシュに! 『K5 プレミアムサイレント』
前モデルと新しいK5を並べてみると、見た目がかなりスッキリして小さい。
大きく違うのは、前モデルは高圧ホースリールが本体の上に乗っているような配置だったが、新しいK5ではホースリールは背面に移動し、その分背が低くなっている。
高圧ホースが背面配置になり、アクセサリー収納は前側配置のフロントオープンデザインになった。
高圧ホースの引き出す時の安定感が良くなった
高圧ホースは本体前側から引き延ばすのだが、ホースは本体の中心あたりから伸びている。
前モデルだと高さがある分、ホースを引き延ばす時には本体も引っ張られて前に倒れてくるような場面が多かった。
新しいK5は高圧ホースを背面配置にしたことで本体のバランスが良くなり、本体を手で押さえなくてもホースだけを持って伸ばす事ができる。
高圧ホースを巻き取るリールのハンドルは、短く・太くなっていて、リールに直接付いている。
どっちもぐるぐる回してみたけど、新しいK5の方が前モデルよりも力をかけずに巻取りやすい。
高圧ホースが細くてしなやかになった
-
リールでのホースの巻取りやすさは、高圧ホースも新しくなった事が一因している。
採用された「プレミアムフレックス高圧ホース」は、従来モデルより細くてしなやかな柔軟性がある。
細いといってもしっかりとした太さがあるが、前モデルはもっと太く、一定の角度まで曲げるとストローを曲げた時のようにグニッと折れ曲がったていた。どんなケーブルやホース類でも「折れ曲がる」というのは劣化を高める事なので、ホースがしなやかになったのは使い続ける上での安心材料だ。
電源コードやアクセサリーがスッキリ収納できる
前モデルは電源ケーブルを本体横のフックに掛けての収納だったが、電源ケーブルもしっかりした太さと硬さがあるので、まとめてもゴチャつきやすく、フックに掛けているだけだと落ちやすいなどの面があった。
新しいK5(3モデル共通の改良点)は、背面下側にアクセサリーネットを備え、そこにケーブルを入れられる。
ケーブルがうまくまとまらなくてもポケットにしまえばスッキリ! 本体を持ち運ぶ時もケーブルの存在が気になる事はない。
K5専用のプレミアムなアクセサリー
K5には専用のアクセサリー「5in1 マルチジェットノズル」と「T7 Plus テラスクリーナー」が付属する。
アクセサリーの数が1番少ないので「え?もしやアクセサリーは別で買わせる魂胆?」と思われそうだけど「5in1 マルチジェットノズル」がめちゃくちゃ優秀で、ほとんどこれ1本で良くなるのだ。
というのも、1本で5つの水流が出せるから!
1本で5種類の水流が出せる「5in1 マルチジェットノズル」
サイレントシリーズには広角ノズルの「バリオスプレーランス」と、バリオスプレーランスよりも強力な「サイクロンジェットノズル」の2本が付属する。
外壁や洗車にはバリオスプレーランス、こびりついたガンコな汚れにはサイクロンジェットと、汚れに合わせてノズルの交換をするのが通常のところ、5in1 マルチジェットノズルはバリオスプレーランスの広角噴射もサイクロンジェットも、ノズルの手元を回すだけで切り替えて噴射ができるので、ノズルの交換は必要ない。
モードは洗浄剤モード、広角モード(高圧)、サイクロンジェットモード 、直噴モード、広角モード(より幅広/減圧)の5種類。
ケルヒャーの高圧洗浄機を使っているなら欲しい!と思う1本だけど、5in1 マルチジェットノズルはK5にしか付いておらず、別売での購入も不可(2022年9月現在)。
手に入れるにはK5プレミアムサイレントを買うしかない。
3種類の洗浄モードで洗える「T7 Plus テラスクリーナー」
5in1 マルチジェットノズルと同じように『T7 Plus テラスクリーナー(以下:T7 Plus)』も、K5プレミアムサイレントにしか付かないプレミアムなアクセサリー。
テラスクリーナーは、水ハネを抑えながら床面へ高圧な水を噴射するノズル。
従来モデルは丸型で2点ノズルだったが、T7 Plusはしずく型になり、角の部分にも高圧ノズルを備えて3点ノズルになった。
従来の丸い形状だと、角やコーナー部分の汚れ落としが苦手だったが、T7 Plusなら角などへの汚れにもしっかり水を噴射できる。
洗浄モードも1種類ではなく3種類になり、T7 Plusのグレーのボタンを足で押すことで「広範囲の洗浄」「角・へり部分の洗浄」「すすぎ洗浄」を、簡単に切り替えられる。
本体のパワフルさはもちろんだけど、1本のノズルで5種類の水流が出せ、駐車場などの広範囲はT7 Plusで洗ってと、K5はアクセサリーのプレミアム感が強い。
少ないアクセサリーだからこそスムーズに快適に使えるので、アクセサリーの切り替えが面倒かもと少しでも思うならK5はおすすめ。
その他の改良点
使い勝手が良くなった他のポイントとしては、伸縮ハンドルを採用し、楽な姿勢で運べるようになった。
伸縮ハンドルで転がしながら運べるほか、バンパーが掴めるように穴が開いているので両手で担いで運べるようになった。
伸縮ハンドルと掴めるバンパーは3モデルとも共通の改善点。
K5とK4プレミアムサイレントには本体上部に洗浄剤ホルダーを搭載。
洗浄剤(別売)を使って洗浄したい場合は、ここにボトルを差し込めば本体に洗浄剤を流し入れられる。
K4プレミアムサイレントには専用デッキブラシが付属
『K4プレミアムサイレント(以下:K4)』は新しいK5と同じように、電源ケーブルを入れられるアクセサリーネット付き、フロントオープンデザインのアクセサリー収納、しなやかなプレミアムフレックス高圧ホースを採用。
従来モデルは電源ケーブルだけでなく高圧ホースも本体横のフックにかけていたが、K5と同じようにホースリールが採用され、ラクに巻取りが出来て片づけた後もスッキリする。
アクセサリーの収納も本体の左右に分けて装着していたので、見た目や取り出しやすさ、収納面などで1番改良の恩恵を受けているモデル。
新しいK4にはバリオスプレーランス、サイクロンジェットノズル、フォームノズル、デッキクリーナー PS 30 Plusが付属。
フォームノズルは洗浄剤ホルダーにピッタリ収まるので保管しやすい。
『デッキクリーナー PS 30 Plus(以下:PS 30 Plus)』はK4にしか付かないデッキクリーナーだ。
K4プレミアムサイレント専用『デッキクリーナー PS 30 Plus』
従来のデッキクリーナー(PS 20)はテラスクリーナーと同じように水ハネを抑えながら掃除ができるブラシ。
噴射音も低減でき、テラスクリーナーと比べて小ぶりなので、マンションなどのベランダ掃除に便利なアクセサリー。
PS 30 Plusは従来のデッキクリーナーよりも一回り大きく、進行方向側にスクイジーが付いていてブラシを逆さに返せば水切りができる。
ノズルは2点から3点に増え、右端のノズルのみブラシのダイヤルを回すと横向きに切り替えられる。
横向きになったノズルで水を出すと、ブラシ側面のスリットからブラシの外に水を出せ、壁際などを効果的に洗浄ができる。
-
3点ノズルから水を出すPS 30 Plusを持ち上げた状態で噴射したら滝みたいな水の量と、勢い。
バリオスプレーランスなどはそのまま水を汚れに打ち付けるので水ハネがあるけど、デッキクリーナーはノズルをブラシで覆って汚れた面に集中的に水が当てられる。
横向きノズルから出てくる水も、細いながらも力強く、壁際にピタッとくっつけて洗うとしっかりキレイになっていた。
『K3サイレントプラス』は高圧洗浄機の入門モデルにピッタリ
パワー重視モデルの中で、1番オーソドックスなK3サイレントプラス(以下:K3)。
先の2モデルと同様、電源コードを入れられるアクセサリーネット付き、フロントオープンデザインのアクセサリー収納を採用しており、正面から見るとK4・K5とそっくりなのだが、背面を見るとK4・K5にはあったホースリールはない。
前モデルは高圧コース用のフックはなく、ハンドルまわりにグルリとかけて収納していたが、新しいK3は背面にホース用のフックを搭載してかけられるようになった。
ホースリールでないのは少し残念だけど、前モデルよりは収納面は向上。
高圧ホースは従来からのホースを採用し、長さは10m→12mと延長された。
アクセサリーはケルヒャーの高圧洗浄機といえばなバリオスプレーランスとサイクロンジェットノズルが付属。
デッキクリーナーはPS 20のモデルとなる。
標準装備らしいセットなので高圧洗浄機を試してみたい方におすすめのモデル。
まとめ
ケルヒャーさんは元々業務用の清掃機器を開発・販売していたメーカーで、そのノウハウを活かして家庭用事業に参入された「汚れ落としのスペシャリスト」です。
世界中で愛用されるのに納得できる高性能な高圧洗浄機が今回、9年ぶりにフルモデルチェンジし、より使い勝手がよくなりました。
K5だけに付属する「5in1 マルチジェットノズル」は1本だけで様々な場所を清掃できるので長く愛用する上ではかなり有効活用できる利便性の高いノズルです。
吐出圧力・吐出水量も最も高いので高圧洗浄機で家じゅうをキレイにしたい方も納得のモデル!
今回K5を中心に確認していますが、今回のリニューアルで使い勝手が大幅に向上したのはK4かも知れません。
元々ホースリールが無かったモデルにホースリールが搭載され、デザインはほぼK5同様になり、加えてデッキクリーナー PS 30 Plusが付属します。
吐出圧力・吐出水量はK5に劣りますが、充分すぎる性能とアタッチメントが装備されています。
K3モデルもK5やK4には劣りますが、高圧洗浄機の標準的なアクセサリーが付属されている前モデルに比べて使い勝手は良くなっていますので、高圧洗浄機を使ってみたい方にはオススメのモデルです。
ご家庭の清掃場所に合わせて選びやすいラインナップとなっておりますので、ぜひお客様に合った1台をお選びください。
2022.10.01 (ぴよこ)