2021.03.28
Joshin 試用レポート
シリーズ史上最高のパフォーマンスを実現! Surface Laptop Studio をレビュー!
マイクロソフト Surface Laptop Studio
マイクロソフトより登場した Surface Laptop Studio は、タブレットとしても使える2-in-1タイプのノートパソコン。
3つの形態に変形する14.4型ディスプレイに、最新のOS「Windows 11」の力を引き出すSurfaceシリーズ最高の性能を持っているのが特徴です。
テレワーク、映像や画像の編集、動画視聴など、あらゆるシーンで活躍する Surface Laptop Studio を見ていきましょう! ライター:もあ
マイクロソフト Surface Laptop Studio
今回新たに登場した『 Surface Laptop Studio 』は、ノートパソコンとタブレットの2役をこなす2-in-1モデル。
新採用の「Dynamic Woven(ダイナミックウーブン)ヒンジ」で、ディスプレイは3つの形態に変形させて使えるのが大きな特徴です。
Surfaceの2-in-1パソコンと聞いてSurface Proシリーズを思い浮かべましたが、全く別物です。
Surface Proのキーボードは着脱式でしたが、 Surface Laptop Studio は一体型。
ディスプレイも14.4型と大きく、見た目はタブレットよりもノートパソコンに近いです。
シーンに合わせてディスプレイを変形!
Surface Laptop Studio は独自の変形機構を持っており、ディスプレイを起こすと、ノートパソコンスタイルで使える「ラップトップモード」。
天面にまっすぐ入った線を折りたたんでディスプレイを引き出すと「ステージモード」と「スタジオモード」に変形します。
ステージモードは動画視聴や資料の確認、ネットサーフィンなど、キーボードを使わないシーンに最適。
ディスプレイをペタンと寝かせて紙のように描けるスタジオモードは、スケッチにピッタリ!
画面が14.4型と一般的なタブレットより大きく広々と描けますが、その分重さがあるのでスケッチブックのように片手で支えながら使うのは難しいです。
絵を描くときは多少角度がほしい・・・と思ったら、ディスプレイを完全に平らに置いても斜め上に角度がついていました!これで描きやすいです!
本体のスペックと外観を確認
Core i7 | Core i5 | ||
---|---|---|---|
OS | Windows 11 Home | ||
CPU | クアッドコア第 11 世代インテル Core H35 i7-11370H プロセッサ | クアッドコア 第11世代インテル Core H35 i5-11300H プロセッサ | |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti laptop GPU | IntelR IrisR Xe グラフィックス | |
本体サイズ(約) | 323.28 x 228.32 x 18.94mm (12.72 インチ x 8.98 インチ x 0.746 インチ) | ||
質量(約) | 1.820kg | 1.743kg | |
液晶 | ディスプレイ | 14.4 インチ PixelSense Flow ディスプレイ Dolby VisionR 対応 | |
解像度 | 2400 x 1600 (201 PPI) | ||
縦横比 | 3:2 | ||
リフレッシュ レート | 最大120Hz | ||
タッチ | 10点マルチタッチ | ||
メモリ(LPDDR4x RAM) | 16GB、32GB | 16GB | |
ストレージ(SSD) | 512GB、1TB、2TB | 256GB、512GB | |
バッテリー駆動時間 | 最大18時間 | 最大19時間 | |
生体認証 | Windows Hello 顔認証サインイン | ||
オーディオ | Dolby Atmos 搭載 Omnisonic スピーカー、Dual far-field スタジオ マイク | ||
外部端子 | USB端子 | USB 4.0/Thunderbolt 4 搭載 USB-CR x 2 | |
micro SDXCカードリーダー | - | ||
Surface Connect ポート x 1 | 〇 | ||
3.5mm ヘッドフォンジャック | 〇 | ||
ペンの互換性 (Surface スリムペン2 使用時) |
筆圧 | 4096 段階 | |
触覚信号対応 | Microsoft Pen Protocol (MPP) 対応 | ||
カメラ | 解像度 1080p のフロント カメラ | ||
Officeソフト | Office Home & Business 2021 | ||
付属品 | 102W Surface 電源アダプター、クイックスタートガイド、安全性および保証に関する書類 |
Surface Laptop Studio は、CPU Core i7とCore i5の2モデルで展開。
どちらも第11世代のCoreプロセッサ H35シリーズを搭載し、Surfaceシリーズ史上最高のパフォーマンスを実現しました。
2-in-1パソコンでありながら、デスクトップパソコン並のパワフルな性能を持っています。
Core i7にはゲーミングパソコンでも使われるGPU(グラフィックボード)「GeForce RTX 3050 Ti」が搭載されているのも、見逃せないポイント!
動画編集などのクリエイティブ作業をしたい方、ゲームをストレスなくプレイしたい方におすすめですよ。
1秒間に何回画面が更新されるかを計る値「リフレッシュレート」は両モデル最大120Hzあるので、ネットサーフィンや動画視聴は問題なさそうですね。
生体認証は、ディスプレイの上にあるWebカメラで顔認証を行います。
家で使うには問題ありませんが、外だとマスクを取らないといけないので、指紋認証はほしかったと思うところ。
外観はこれまでのSurfaceシリーズ同様、マグネシウムとアルミ素材を使ったシンプルかつ美しいデザイン。
カラーはプラチナのみ。明るいシルバー系の上品な色です。
本体はA4サイズ(210×297mm)よりひと回り大きく、質量も一般的な14〜15型のノートパソコンと比べると少し重めです。
Surface Proシリーズが持ち運びに最適だったのに対し、Surface Laptop Studio は外では使いにくいかなと思いましたが、なんとか片手で持ち運べるサイズ。
よくよく考えると、動画編集などがスムーズにできるハイスペックマシンを外に持ち出せることに驚きます。
左側面には「Thunderbolt 4」対応のUSB Type-Cポートが2つ搭載。
USB-Aポートはありませんが、Thunderbolt 4ポートによってデータの高速通信や複数のディスプレイとの接続、高精細の映像出力が可能になります。
動画編集や高グラフィックのゲームなど、負荷の大きな作業もスムーズに行えますよ!
本体右側にはSurface コネクト(電源ポート)があり、付属の電源アダプターで給電します。
フル充電時の連続駆動時間はCore i7で約18時間、Core i5は19時間と、Surfaceシリーズ最長!
常にリフレッシュレートを最大にするなど負荷をかけるとバッテリーの減少は早くなりますが、1日中バッテリーを気にせず作業できるのはうれしいです。
14.4型 ディスプレイ
Surface Laptop Studio のディスプレイも、他のSurfaceシリーズと同じ3:2の縦横比を採用。
他のパソコンに慣れていると横幅が少し狭く感じますが、スマホなど縦に広い画面を見ることが多ければSurfaceシリーズのディスプレイはしっくりきます。
筆者はスクロール必須の長文ページや、SNSのタイムラインを見ることが多いので、縦に情報量の多い3:2比率はとても快適です。
Surface Laptop Studio が採用したOS Windows 11では、今まで左下にあったデスクトップ画面のメニューアイコンが中央に並ぶなど、デザインの刷新があります。
ウィンドウの角が丸くなったのに合わせてディスプレイの角も丸みを帯びていて、クールなSurfaceシリーズに柔らかい雰囲気がプラスされた印象です。
複数のウィンドウを自由に配置する「スナップ機能」も強化され、左右の2画面だけでなく左1右2画面など様々なレイアウトを選択できるようになりました。
ページを見ながらオフィスソフトで資料を作ったり、動画とSNSのタイムラインを同時にチェックしたりと、使えるシーンはとても多いです。
使いやすくなったキーボードとタッチパッド
キーボードは、キーピッチが十分にあって(実測19mm)タイプミスが少なく打ち込みできます。
Surfaceシリーズらしい、固すぎないけどしっかりとした押し心地も引き継がれていますよ。
タッチパットが広くてキーボードまで距離があるので、手を置きやすいのもGOOD!
キーボードにはバックライトがあり、F1キーを押して明るさを3段階で調節できます。
キーをよく見ると、これまでスペースキーの両隣にあった「無変換」「変換」キーが「A」(日本語入力オフ)と 「あ」(日本語入力オン)に変わっています。
一般的なキーボードは英字/日本語を「半角/全角」キーで切り替えることが多いですが、日本語は[あ]、英字なら[A]を押すだけと、操作がとてもシンプルで間違えにくいです。
以前、このキーボードと同じレイアウトを採用した「Surface Laptop Go」を使った時に「最初は戸惑うけど慣れたら文字打ちの効率がとてもいい!」と感動したので、今回も採用されてよかったです。
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スベスベで触り心地のいい大型タッチパッドには「触覚フィードバック」を搭載。
指先で押すと物理ボタンをクリックしたかのような振動があり、マウスに近い感覚で使えます。
ただ、手袋を付けたままだと反応しなかったので、素手でタッチする必要があるみたいです。タッチパッドを触るとき、多くの方が下の方をクリックすると思いますが、Surface Laptop Studio のタッチパッドは全面どこをクリックしても均等に反応します(右クリックは右下で固定)。
実際に使うと指1本での操作が快適すぎて、今すぐ全てのタッチパッドに触覚フィードバックを搭載してほしいと願わずにはいられません。
専用スリムペン(別売)が便利です!
Surfaceシリーズを購入したとき、ぜひ一緒にお迎えしてほしいのが専用のスリムペン(別売)。
Surface Laptop Studio は、Surface Pro 8と同じ横に平べったい独特なデザインのペンを採用しています。
スリムペンはキーボード手前の底の段差に磁石でピタッとくっつき、そのまま充電されます。
磁石はかなり強力で、ポロッと落ちて紛失することもなさそうですし、使いたいときにサッと取り出せる位置にあるのも便利です。
スリムペンの収納は、Surface Pro 8の専用キーボードにあるペンホルダーに置いて隠すギミックが好きだったのですが、 Surface Laptop Studio もスゴイです!
スリムペンにはヘッドとサイドにボタンがあり、それぞれにショートカットを割り振りできます。
ペンを使うときに使用頻度の高いイラストアプリや、複数人で共有できるキャンパスアプリ「Microsoft Whiteboard」は、スムーズに呼び出せるようにしたいですね。
ペンには触覚モーターが搭載されていて、書くときに少し振動があります。
ペン先がゴムで引っ掛かりもあるので、ツルツルのディスプレイに書くというよりは、紙に書く感覚に近いです。
本体に優れた冷却機能があり、長時間使っても画面が熱くなりにくいのも、いい意味でデジタル感がなくて書きやすかったです。
画面に手を置いて書くこともありましたが、手で触れた場所は認識しませんでした。
まとめ
高パフォーマンスのパソコンといえば、ゲーミングパソコンでよく見る大型ケースをイメージしていたので、片手で持てる2-in-1パソコンにSurfaceシリーズ史上最高のパフォーマンスを実現したことはすごく驚きました。
動画試聴やイラストを描くときなど、シーンに合わせてディスプレイを変形できるのがとても便利で、パソコンとタブレット両方がほしいと考えている方は「 Surface Laptop Studio 」で間違いないと自信を持って言えます。
資料作成やテレワークに欠かせない「Word」や「Excel」などが入った最新版オフィスソフト「Office Home & Business 2021」も付属しているので、仕事や学校の授業でガッツリ使いたいという方にもおすすめですよ! 2021.03.28 (もあ)