2021.08.13
Joshin 試用レポート
あたたかな光とクリアなサウンド!ソニー グラスサウンドスピーカー『LSPX-S3』をレポート
ソニー グラスサウンドスピーカー LSPX-S3
透明な有機ガラス管が放つ360度拡がる音と、キャンドルのようにやさしく灯る明かりが特徴の、ソニーのグラスサウンドスピーカーに、新モデル『LSPX-S3』が登場しました!
従来モデルよりも音質が向上し、キャンドルライトモードに音楽に合わせて光が変化する「音楽連動」を追加したことで、より音と光に包まれる感覚をあじわえます。
スピーカーに「インテリア映え」や「他の商品とは違うユニークさ」を求める方必見!
クリアなサウンドとあたたかな光で、やすらぎの空間を演出する『LSPX-S3』を、前モデル「LSPX-S2」とも比較しつつ、詳しく見ていきましょう。 ライター:もあ
さらに高音質になった!インテリアにも馴染む『LSPX-S3』
本体上部の有機ガラス管型トゥイーターを振動させて、360度どの方向でも均一に音を届けるソニーのグラスサウンドスピーカー。
シリーズ3代目となる『LSPX-S3』は、スピーカー構造を見直して、2019年に発売された前モデル「LSPX-S2」を超える高音質を実現しました。
高域を再生するトゥイーター構造を改善し、本体中央に配置されたウーファーを前モデルの約35mmから46mmに大型化して中音域を向上。
さらに低域を増強するパッシブラジエーターにはメーカー独自のノッチ形状を採用したことで、歪みの少ない明瞭感のあるサウンドを遠くまで届けられます。
再生はBluetooth(バージョン:5.0)のみで、ハイレゾ音源は非対応になりましたが、従来モデルよりも音質が上がっているので、充分満足できる音です。
ストリーミングサービスの曲などの圧縮音源を原音に近いクリアな音にする「DSEE」も対応になり、コーデックはSBCとAAC、LDACに対応しているので、スマホの曲を手軽にいい音で聴くのにもピッタリです。
前モデルと外観比較
前モデルと比べるとガラス管が約2cmほど長くなって高さがありますが、重量は同じ約1.1kgです。
中央のウーファー部分のくびれはなくなり、なで肩のような形状になりました。
本体のカラーリングは、前モデルのゴールドから、存在感を出しすぎずインテリアになじむミネラルシルバーに変更。
表面の細かな粒子が光にあたるととてもキレイで、インテリアとして置いておくのにもピッタリです。
操作ボタンが側面と底面の目立たない場所に配置していて、ガジェットらしすぎずシンプルなのもGOOD!
操作ボタンの位置は前モデルと同じですが、アナログのオーディオ入力端子がなくなり、ハンズフリー通話ボタン(電話マーク)が追加されました。
正面の下の方にマイクがあり、スマホやパソコンと接続して通話ができます。
ガラス管全体がスピーカーになっているので、一般的なスピーカーよりも高い位置から相手の声が聞こえ、目の前に相手がいるかのようにスムーズに話せますよ。
セット内容:本体、USB Type-Cケーブル、クリーニングクロス
サイズ(約):外径Φ94 × 高さ28.9cm
質量(約) :1.1kg(充電池含む)
コーデック:SBC/AAC/LDAC
ガラス管は指紋や汚れが付くと目立ちやすいですが、付属のクリーニングクロスでサッと拭き取ればキレイになります。
LEDライトの前にはメーカーロゴがあり、明かりをつけるとキレイに浮かび上がります。
高さは2Lペットボトルよりも少し低く、スリムなので設置しやすいです。
明かりをボーッと眺めながら音楽を聴いてリラックスしたいので、個人的にはテーブルの上やベットサイドがベストポジションかなと思います。
充電時間
充電時間(約):5時間
連続再生時間(約):最大8時間
本体は充電式のバッテリーを内蔵し、約5時間でフル充電、最大約8時間の連続再生が可能です。
ケーブルレスで再生できるので、部屋中どこでも持ち運びしやすいのがうれしいです。
LEDライトの明るさは全部で32段階
電源ボタンを押すと、本体中央にオレンジ色のライトがゆっくりと灯り始めます。
LEDライトの明るさは32段階で、専用アプリ「Music Center」を使って細かく調整できます。
明るさの最大時は、電気の付いた部屋でも眩しいくらいの輝度で、最暗時は前モデルよりも暗く、より落ち着いた空間を演出します。
前モデルにもあった、キャンドルのように光が揺らぐ「キャンドルライトモード」は、強/弱だけでなく強/中/弱の3段階で設定できるようになり、再生している音楽に合わせて光の揺らぎが変化する「音楽連動」も実現しました。
音に反応して動く光はずっと見ていられそう・・・なんだか気分も落ち着いてきました。
ライトのオン/オフやモードの切り替えはアプリ以外でも、本体背面の充電端子の上にあるタッチセンサーに触れてコントロールができます。
音を聴いてみる
ペアリング方法
電源を入れて底面にあるペアリングボタンを押すと、端末のBluetooth設定に「LSPX-S3」が出てくるので、選択して接続します。
音の感想
LSPX-S3は、ガラス管と本体を繋ぐ位置にある加振器が、ガラス管の端面を叩いて振動させることで生演奏のようなリアルなサウンドを再現する「アドバンスド バーティカル ドライブ テクノロジー」を採用しています。
実際にソニーのウォークマン「A100シリーズ」に接続して、BUMP OF CHICKEN「天体観測」を聴いてみると、前奏のだんだんと弦楽器や打楽器が増えていく様子がハッキリと感じられました。
驚いたのが、本体から少し離れた場所にいても細かな音がしっかり届いたこと!
細かく刻むシンバルの音も逃さず聴けて、高さのあるガラス管だからこそできる音の拡がりを感じました。
静かにボーカルが入ってくる曲ですが、声がクリアでサウンドに埋もれることもありません。
前モデルと聴き比べをしたところ、1番違いを感じたのが、少し離れた場所から聴く中音域の強さ。
ボーカルの息づかいもしっかり聴こえ、距離があるはずなのに耳元で聴いているような感覚になります。
伸びやかな高域と迫力のある低音も聴きやすく、クラシックやEDMをBGMとして流すのも良さそうです。
ソニーサウンドらしく、音楽ジャンル問わずバランスのいい音が楽しめますよ。
専用アプリ「Music Center」でスマホから本体を操作
専用アプリ「Music Center」では、細かな明るさの調整の他に、低音を強化する「ベースブースター」のオン/オフの切り替えや、音楽を聴きながら眠りにつける「スリープタイマー」の設定ができます。
ワイヤレススピーカー「SRS-XB43」をレポートした際に試した、複数のスピーカーを繋ぐ「パーティコネクト」にも対応しています。
最大100台まで繋げることができ、数が多いほどクリアな高音質が部屋いっぱいに拡がって、ちょっとしたライブハウス気分をあじわえますよ。
まとめ
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あたたかな光とクリアな高音質で、やすらぎの空間を演出するソニーのグラスサウンドスピーカー。
シリーズ3代目となる『LSPX-S3』は、ハイレゾは非搭載となったものの、スピーカー構造を見直したことによってこれまでのモデルよりもさらに音質が向上しました。
音楽に合わせてゆっくりと揺らぐ光を見ながらクラシックやピアノ曲を聴くと、リラックスできること間違いなしです!
ガジェットらしさのない、シンプルなインテリア映えするデザインで、「デザインも音質も妥協したくない!」という方にピッタリですよ。LSPX-S3が作る癒しの空間を、ぜひ体験してみてください。 2021.08.13 (もあ)