2021.10.20

Joshin 試用レポート

エゴと狂気を糧とする悪魔のちからで戦う!フリューの新作RPG「モナーク/Monark」をプレイしてみた

メイン画像
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【PS5】【PS4】【Switch】フリュー モナーク/Monark

フリューの完全新作RPG『モナーク/Monark』を一足先にプレイさせていただきました!

突然謎の霧に覆われ外界から孤立した学園を舞台に、自身の「エゴ」から生み出した「眷属(けんぞく)」という悪魔の力とともに、七人の悪魔契約者と戦うストーリー。
心理テストを行い、どう答えるのかによってエゴというステータスが変化し、仲間になる眷属の種類などが変わるユニークなシステムがあり、ゲームの世界観に一気に惹かれていきます。

正気を失っていく人々や、突然鳴り響く異世界へといざなう着信など、ホラーアドベンチャーのような要素も練りこまれていて、遊びごたえバツグンですよ! ライター:ロトメン

精神を狂わせる謎の霧に覆われる「新御門学園」

  • 主人公の名前を決める
    主人公の名前を決める
  • 「エゴ診断」の結果。暴食の欲求が高いらしい
    「エゴ診断」の結果。暴食の欲求が高いらしい

ゲームが始まると、突然試験のようなものを受けさせられる主人公。いきなり何者かとの戦闘が開始します。
ここで簡単な操作説明がありますが、こちらが与えるダメージの倍以上の反撃を受けて、早々にやられてしまいました。
次のシーンでは学園内の部屋に場面が移り、ヨルと名乗る女性から質問を受けます。
まずは主人公の名前・・・この顔、どう見ても「太郎」じゃないよなあ・・・。

次に「学園生活といえば勉強?青春?」「自分がリーダーになったらどうやって物事を決める?」など様々な心理テストに答えていきます。
全て答えると、「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「強欲」「怠惰」「暴食」「色欲」を表すパラメータで、自信の「エゴ」が診断されますよ。
ちなみに筆者は「暴食」と「憤怒」の数値が高く「嫉妬」や「怠惰」は0となりました。なかなか偏りが大きいです。
これが主人公のパラメータとなるのですが、現時点ではどういうものか分かりません。
質問の返答の仕方によっては全く異なる結果が出るということなので、先ずは公式ホームページでお試ししてみるのも良いかと思います。

  • 学園が突然謎の球体に覆われる
    学園が突然謎の球体に覆われる
  • 苦しみだす生徒
    苦しみだす生徒

エゴ診断が終わるとまた場面が変わり、生徒会長らしき少女の演説と、それを写真に収める少女など、どこにでもありそうな普通の学園生活のムービーが始まった・・・と思ったら、突如黒いドーム状の球体が校舎を包み、生徒達が倒れこんでいきます。

  • 介抱してくれたみんなと避難しよう!
    介抱してくれたみんなと避難しよう!
  • 悪魔らしいがマスコットキャラクターっぽくてかわいい
    悪魔らしいがマスコットキャラクターっぽくてかわいい

今作の大きな特徴は、4人の候補から1人「バディ」を選び、選択によってそれぞれストーリーが異なるところ。
廊下で倒れていた主人公を介抱して気さくに話しかけてくれた前の生徒会長「日向 望」さんも、後にバディとなりえるキャラクターの1人で、プロローグ後の第一部は彼女をメインにストーリーが進みます。
他にも、気だるげだけどキメる時はバシッとキメる校医や、記憶があやふやになっている主人公に妹と名乗る少女など、魅力的なキャラクターが次々と登場します。

校内が謎の霧に包まれ、みんなで学園の外に避難しようとする途中、携帯電話に着信が。
出てみると突然異界へ飛ばされ、悪魔と名乗る人形「バニタス」と契約して異常の元凶との戦闘シーンに突入します。
バニタスは、言うことはなんかおっかないし声も渋いけれど、黒いうさぎのフォルムがかわいらしくて悪魔と言われてもあまり怖くありません。ぬいぐるみとかで欲しい。
今度は負けイベントではないはず!頑張ろう!!

「眷属」を仲間にし、強力なちから「権能」で戦う

  • 一気に戦闘モードだ
    一気に戦闘モードだ
  • エゴ診断により生み出された「眷属」が仲間になる
    エゴ診断により生み出された「眷属」が仲間になる

バニタスに指示されて戦闘開始!
シミュレーションRPGである今作ですが、スクエアやヘックス(6角形)で区切られたマスを移動するのではなく、行動範囲内なら好きな位置へ動けるフリーラン方式を採用しているので、細かい操作も可能になっています。
この細かい操作で相手の後ろを取るだけではなく、相手の攻撃範囲外から攻撃して反撃を防ぐなどキャラクターの立ち位置が攻略する上で重要になってきそうです。

そしてこのゲームの面白いポイント!先ほどのエゴ診断の結果によって決められた「眷属(けんぞく)」と呼ばれるユニットも仲間として参戦します!
最初は骸骨のような見た目でも、戦闘に勝ち「眷属器」を手に入れると容姿をカスタマイズできるので、どんどんやりこみたくなります
また、ストーリーを進めていくと新しい眷属も出てくるんだとか。

攻撃を受けたり、任意の技を使用することで「覚醒値」が上昇し、一定数以上になると「覚醒」状態となって強力な必殺技が打てるように。
しかし悪魔の力を使用することで上がっていく「発狂度」がマックスになると「発狂状態」となり、暴走モードになった末、死んでしまうので注意です。
技を使えば使うほど上がっていく発狂度には「まだいける?いけるよな??」とハラハラさせられました。
今回は序盤なのでなんとかなりましたが、今後強敵と戦う際には「発狂度」と「覚醒度」を上手く使い分ける必要がありそうです。

情報を集めて霧の中の学園を探索

  • メイン以外のキャラクターにもプロフィールがあります
    メイン以外のキャラクターにもプロフィールがあります
  • 占いをやってくれる生徒もいます
    占いをやってくれる生徒もいます

戦闘が終わり、霧の出ていない1Fへ移動するとストーリーが進み、重要人物らしき「現・生徒会長」や「学園長」と邂逅します。
そして、学園長から語られたのは平凡な学園だと思っていた「新御門学園」の隠された秘密と、今回の異変の原因となった七柱の甲の悪魔モナークと契約した七人の契約者の話・・・さらに、異変の解決には悪魔と契約者の間で結ばれた契約を解除する必要があり、そのためには霧の中の異界にあるという契約者のイデアを破壊しなければならないことが語られます。

さっそく契約者のイデアを破壊する為に2Fへ上がろうかと思ったのですが、その前に1Fに残っている生徒や先生に話しかけて情報を収集します。 このゲームでは各モブキャラクター達にも名前があり、中には占いをやってくれる子もいて、最初に受けたような心理テストを行ってくれます。
これによって主人公のエゴのパラメータが増加するのですが、単なる心理テストとしても非常に良くできているので忘れずに話しかけておきたいですね。

  • 後ろ!後ろ!!
    後ろ!後ろ!!
  • 空気が重たい・・・ホラーゲームのようだ
    空気が重たい・・・ホラーゲームのようだ

2Fへ上がり霧の中を探索しはじめると、右下の「発狂度(MAD)」ゲージがじわじわと上昇していきます。
想像以上に上昇するのが早くて驚いたのですが、2Fに居る生徒は完全に正気を失っていて、それと比べれば主人公達は大丈夫そうに感じます。

各教室などには正気を失う前、正気を失いつつあるときに残されたメモがあり、少しずつ狂気に蝕まれる様子には背筋がぞっとします。
廊下を通せんぼするようにロッカーに向かって話しかけ続ける少女が一人。彼女も狂気にとらわれていました。
友人と何気ない会話をするようにロッカーへ延々と話す彼女にいったい何があったのか?
マップに点在する彼女と彼女の友人の手記を読み進めて推察できる原因は・・・プレイして確かめて下さい。
この探索パートでは、プレイしているのがシミュレーションRPGということを忘れてしまい、まるで狂気に支配された村から脱出するホラーゲームをプレイしているような感覚になりました。

突然鳴り響く携帯の着信!そして本格的な戦闘

  • 出るのが怖すぎる着信
    出るのが怖すぎる着信
  • 日向さんも戦闘に参加です
    日向さんも戦闘に参加です

奥に進むと突然携帯電話が鳴り響きます。そう、異界へといざなう着信です。
携帯電話に出ると、そこにあったのは探していた契約者のイデア。
イデアを破壊すれば契約が解かれて悪魔も契約者も力を失う為、当然守りも頑丈ですが、こちらにも強い味方が!
しっかりしているのに実は怖がりと、可愛らしいギャップを見せていた日向さんが、自ら戦闘に参加したいと言ってくれました!

  • 日向さんの戦闘スタイル。大きな槍が特徴的
    日向さんの戦闘スタイル。大きな槍が特徴的
  • 戦闘終了!なかなかいい結果です
    戦闘終了!なかなかいい結果です

彼女が手にしたのは中世の騎士のような風貌と、小柄な少女には不釣合いな大きな槍。
「この武装は己の心を表す」とバニタスが言うように、まるで己の正義を誇示するような装いです。
彼女の心に去来したのは、己を犠牲に旗印となることを課したジャンヌダルクか、己を虚飾で飾り立て敵わぬ夢を追い続けたドン・キホーテか・・・少し歪なものを感じました。
しかし、彼女の力は本物で敵の攻撃範囲外から遠距離攻撃を行ったり戦力としては申し分ありません。
そんな彼女の活躍もあって、リザルトも上々の結果でした。

  • 契約者のイデアを破壊しました
    契約者のイデアを破壊しました
  • 怪しすぎる現・生徒会長の周り
    怪しすぎる現・生徒会長の周り

契約者のイデアを破壊すると、契約者の心の内が少し垣間見えます。
誰もが持っている心の闇。それを覗いているような気がして少し申し訳ない気持ちにもなりますが、これを壊していかなければ何も解決しません。
主人公が契約者のイデアを破壊すると2Fに立ち込めていた霧が晴れ、狂気に蝕まれた生徒たちも少し正気を取り戻しました。
しかし、廊下を通せんぼしていた彼女は何も覚えていません。どうしてロッカーに向かって話していたのかも忘れて、大切だったもののことも思い出せずに・・・。

そしてこの頃から現・生徒会長の周りが一気にきな臭くなります。
今、校舎の霧を発生させている原因は現・生徒会長で間違いない!と確信をつく所までプレイさせていただきました。
まだまだ謎が多すぎるストーリーで、先が気になります!

電話番号を入れると特定のステージへ

  • とりあえず適当に番号を入れてみよう・・・ステージに行けた!?
    とりあえず適当に番号を入れてみよう・・・ステージに行けた!?
  • LV95付近の強敵しかいないじゃないか!!
    LV95付近の強敵しかいないじゃないか!!

携帯電話にかかってくる電話に出ることで異界へ移動し戦闘となる今作ですが、実はこちらから番号を指定して電話をかけることで特定のステージへ飛ぶことも可能なよう。
と、いうわけで適当に9桁の番号を入力してみました。・・・お!ステージに飛んだぞ!??
「123-456-789」→ LV95付近の高レベルの敵しかいない。
「999-999-999」「111-111-111」「987-654-321」→ LV95付近の高レベルの敵しかいない・・・。
どうやら、こちらが入れそうな番号はお見通しのようです。当然歯が立たずゲームオーバー。
ゲームオーバーになると保健室に戻されます。

また、新しくいけるようになった校舎3Fで「着信があっても出てはいけない番号」からコールがあると聞いたので、試しに出てみました。
すると、自分の「発狂度」が上がり、同じフロアに居た他の生徒が発狂しだしてこちらを追い掛け回します。
捕まったら最後ゲームオーバーとなり「狂気」に支配されて保健室送りです。
保健室にいる校医と妹ちゃんとは何度も顔を合わせることになりそうです。

まとめ

とにかく最初から最後まで【ザ・厨二病】のようなストーリーに見えますが、人間の闇ともいうべき汚れた部分を切り出した重めのストーリーだと感じました。
また、登場人物全員が心のどこかに闇や汚れた部分を抱えていて、そこが非常に人間くさく、キャラクターの深みが感じられます。
さらに、普通のシミュレーションRPGとしてだけではなくホラーアドベンチャー要素もふんだんに練りこまれておりますので、様々な方が楽しめるのではないかな、と感じました。

気軽にやるには重めのストーリーが続きそうですが、シミュレーションRPGとしてもホラーアドベンチャーとしても難易度はそこまで高いわけではなさそうなので、本作の雰囲気が気になった方は、是非実際に自らの手でプレイしてみてください。 2021.10.20 (ロトメン)

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