軽い・静か・丈夫！トラスコ中山の折り畳み台車『カルティオ』が、さらに使いやすくなりました

荷物を多く積めるプロツールながら軽くて走行音が静かなことから、様々な現場で活躍している、トラスコ中山の折り畳み手押し台車『カルティオ』。
力の強くない女性やお年寄りも現場で作業することが多い現在、さらに運搬がスムーズになるようにと、旧モデル(MPK-720)から質量が約20％カットされたリニューアルモデルが誕生しました。

質量約6.8kgとなった新型カルティオ『MPK-780』は、女性の筆者でも片手でラクに持ち運びできます。
これは耐荷重200kgクラスの台車では最軽量※で、ブランドのアイデンティティである頑丈さはそのままに軽量化を実現する姿勢が大きく評価され「2023年度グッドデザイン賞」も受賞しています。
※ 2024年2月現在、トラスコ中山社調べ

旧モデルとの違いをチェック

デザインとサイズ感は旧モデルとほとんど同じですが、軽量化するためハンドルや背板の素材が変更されています。
スチール製から樹脂・アルミ製になることで、サビや傷が付きにくくなったのも嬉しいです。
また、ドライバー等の工具なしで背板の調整とキャスター交換が可能となりました。

キャスターの幅も旧モデルより広がっていて、荷物が端に片寄ってしまっても車輪が浮かず、バランスを崩しにくいです。

プロツールとは思えない軽さと静かさ

使わない時は折りたたんで縦置きで収納できます。
折りたたみ時のサイズは高さが約780mm、キャスターまでの横幅が約255mmで、ちょっとした隙間に省スペースで置けました。

ボディは旧モデル同様メッシュ構造になっており、床面からの反響音を抑えて騒音値35.5dBの静けさを実現しています。
大体30dBで新聞をめくる音、40dBで静かな街や図書館くらいの音と言われていますが、台車にそこまで静かな印象はなく、本当？と少し疑ってしまいます。

実際に30kg近くある荷物を運んでみましたが、驚くほど軽い！
特に押し始めがすごくラクで、旧モデルと同じ勢いで押すと想像していたより一気に進みました。
ちょっとした段差もスムーズに乗り越えられて、この時点ですごく使いやすくなったのがわかります。

気になっていた走行音も本当に静かで、屋外でも「ゴロゴロ･･･」と車輪の音が小さく聞こえるだけでした。
屋内のフローリングやじゅうたんに至っては「スッ･･･スッ･･･」と床に擦れる音があるだけで、ほとんど聞こえないといっていいレベルです。

筆者も仕事中に台車で荷物を運ぶことがありますが、web会議や電話中の人の後ろをガラガラと大きな音を立てて通るのは申し訳ない気持ちになるので、切実にMPK-780を取り入れたいです。
(※ 実際の走行音は下の動画でご確認いただけます)

背板の調整と車輪交換は工具不要！

背板は柔軟性があり荷物を傷つけにくい「エラストマー樹脂」を採用。
荷物の高さに合うよう上下に動かすことができます。

キャスターの交換は、旧モデルはボルトを締める工具が必要でしたが、MPK-780ではキャスターの横にあるストッパーを外してキャスターをスライドするだけと、工具なしでどこでも手軽に行えるようになりました。
転がりが悪いかも･･･と感じたとき、すぐに交換できるのは嬉しいですね。

荷物落下防止柵

ここからは一緒に用意しておきたい、MPK-780専用の便利なオプションパーツをご紹介します。

まずはカーブなどで荷物がズレるのを防ぐ「荷物落下防止柵」。
ボディ5箇所に差し込み、使うときだけくるっと回転させると、荷物を支える柵になります。
特に運ぶときの振動で動きやすい軽量な荷物を扱うときには、準備しておきたいです。

ぶつかりキズ防止バンパークッション

「ぶつかりキズ防止バンパークッション」は、ボディに巻きつけるクッション材。
よく角だけにクッションがついている台車を見かけますが、こちらはボディを1周グルっと保護するタイプです。
誤って人とぶつかった際のケガ防止になり、壁や柱に勢いよくあてても傷が付かず安心です。

今回使用したオレンジカラーの他に、目立ちにくいブラックもあります。

樹脂製ストッパー

最後は、足元でカンタンにブレーキをかけられる「樹脂製ストッパー」です。
付属のネジを使ってハンドルの裏側付近に取り付け、足でレバーを切り替えて使います。
傾斜の多い場所での作業や、荷物の積み下ろし時には絶対に用意しておきたいです。

今回は屋外で使用することが多かったですが、走行音がほとんどなくタイヤ痕が付きにくいよう設計されているので、室内オフィスでもとても使いやすいです。
個人的に台車に「静か」という印象があまりなかったので、周囲の方のほとんどが気にならないであろう静音に驚きました。

『MPK-780』の外観は旧モデルとそっくりですが、、少し使えば圧倒的軽さで「全然違う！」となります。
女性の筆者では約8.4kgの旧モデルはラクに運べるとは言い難かったのですが、約6.8kgになったMPK-780は片手で軽々持ち運びできました。
荷物を積んでの押し・引きの動作もあまり力が要らずスムーズで、方向転換や段差で困ることもなかったです。

ただ耐荷重200kgのプロツールとして作られているので、一般車に積んでおくにはサイズが大きいと思います。
ホームセンターなどでの大型な買い物やゴミ出しなど家庭用として使うなら、同じくトラスコ中山が展開している「樹脂台車 こまわり君」がおすすめです。

「とにかく使いやすい台車がほしい！」「現場仕事の効率をアップさせたい」という方は、ぜひ新しくなったカルティオをお試しください。
2024.03.01 (もあ)