はっ水機能が洗濯機でよみがえる！パナソニックのドラム式洗濯乾燥機 NA-LX129CL

外観と性能をチェック

今回レポートする『NA-LX129CL』は、大風量で衣類をふんわり仕上げる「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」やスチームを使った「シワとり・消臭コース」、洗濯終了後にはナノイーXによる黒カビの菌(胞子)の除菌^※など多くの機能を搭載した、パナソニック ドラム式洗濯乾燥機のフラッグシップモデル。
※〈「ナノイーＸ槽カビ菌除菌」による除菌〉［試験機関］（一財）日本食品分析センター［試験成績書発行年月日］2022年5月30日［試験成績書発行番号］第22038466001-0101号［試験方法］ 外槽に取り付けた菌液付着プレートの生菌数測定［除菌方法］「ナノイーＸ槽カビ菌除菌」による［対象部分］外槽［試験結果］菌の減少率99 %以上（パナソニック社換算値）

最大12.0kgの衣類を洗濯できる大容量モデルですが、正面から見たときに凹凸やつなぎ目の少ないデザインと洗濯の様子が見えるクリアウィンドウのおかげか、あまり大きすぎる印象を受けません。
高級感のあるマットなホワイトカラーは、空間に自然に溶け込んでくれそう！

新機能�@ トリプル自動投入に「酸素系液体漂白剤」が使用可能

洗濯前の軽量の手間がなく入れ過ぎも防げると大好評の「トリプル自動投入」。
タンクは本体天面の手前側に配置されているため、液体をこぼさず注ぎやすいです。
3つのタンクにはそれぞれ番号が記載されていて、1に液体洗剤(約1,010mL)、2に柔軟剤(約890mL)、3はおしゃれ着洗剤と酵素系液体漂白剤(約730mL)のどちらかを選んで投入します。

毎回の洗濯で酵素系液体漂白剤を使いたいときは、モニターの「自動投入設定」メニューで「常に投入する」にチェック。
ただし、おしゃれ着を洗う「おうちクリーニングコース」を選んだ場合は投入されません。
汚れが気になるシャツなどは漂白剤、ニットなどデリケートな素材のものはおしゃれ着洗剤と、衣類に合わせて選べるのはうれしいですね。

新機能�A アウトドアウェアにおすすめの「はっ水回復コース」

生地表面に水や汚れを弾く「はっ水加工」が施されたアウトドアウェアや雨や雪の日に着ることが多いダウンジャケット。
使ううちにコーティングされた「はっ水基」が劣化し、水が浸透するようになってしまいます。

はっ水加工は熱を当てる事で回復するのですが、回復する温度を保つのは非常に難しく時間もかかるので、一般家庭で回復させるのはとても大変。
そこでNA-LX129CLは、ヒートポンプ乾燥の熱で簡単にはっ水機能を回復させる「はっ水回復コース」を新搭載しました。

1度で乾燥できるのは1枚約1.6kgの衣類まで。大きなスノボーウェアでもケアが可能です。
実際に、水が染みてくるようになったはっ水加工のアウトドアウェアを使って、どれほど回復するのか見てみようと思います。

汚れを落として乾いた状態のアウトドアウェアを洗濯槽に添うように広げて入れたら、モニターの乾燥メニューから「はっ水回復」を選択。
乾燥時間は約2時間。ドラム槽が回る事なく乾燥を続けます。

運転終了後、水をかけてみるとガンガン弾く！
乾燥前は水が浸透していた箇所なのに！スゴイ！

クリーニングのように加工し直すものではありませんが、コストをかけず手軽に衣類のケアができるのはうれしいです。
軽く汚れを取る→手洗いorドライコースで洗剤で洗う→日陰で干す→はっ水回復コースの順にお手入れすれば、お気に入りの衣類を長く愛用できますよ。

ガンコな汚れも跡形もなく取れる？洗浄力を検証

白色のワイシャツと肌着^※1に、コーヒー・しょうゆ・焼肉のたれ・泥・チョコレートの汚れをつけて、しっかり汚れが落ちるのかチェックします。
衣類の裏側まで染みるくらいたっぷり付けたので、薄っすらと残ってもおかしくはない。
しかし、ここはパナソニックの圧倒的洗浄力を見てみようではないかと、汚したばかりの衣類だけでなく汚してから10分以上寝かせたバージョンも用意！
子供の頃、親に「なんですぐに出さないの！」と言われたタイプの衣類だ･･･。これは跡形もなくキレイにするのは難しいんじゃないかなあ･･･。

汚れ落ちを見るために衣類を半分にカットし、約3kg分^※2の衣類やタオルの中に混ぜて、まとめて洗濯開始です。

※1 肌着(ポリエステル35%/綿65%)、ワイシャツ(ポリエステル45%/綿55%)
※2 約3kg分の洗濯物の中身：靴下2足、ハンカチ、トランクス、タオル3枚、バスタオル2枚、Tシャツ、ワイシャツ(汚れ付き)、男性肌着(汚れ付き)、チノパン、スカート、キャミソール(ブラトップ)、女性用インナー

今回はすべて予洗いをせず、洗濯のみの「おまかせコース」を選びます。
スタートを押すと自動で洗濯量が計測され、洗濯完了まで27分と表示されました。
衣類が洗濯槽の中でぐるぐると回り、たたき・もみ・押し洗いがされている様子を眺めながら仕上がりを待ちます。

洗濯が完了し、汚れをつけた衣類を取り出すと･･･キレイに落ちています！
汚してから10分経ったものは目を凝らすと薄っすらと泥が残っているようにも見えますが、天日干しすれば完全に消えるであろうレベル。
あとは油分の多い焼き肉のたれやチョコレートも、跡形もなくキレイに落ちました。
さすがパナソニックの洗濯機、洗浄力は全く問題ありません。

天日干しとの差がスゴイ！「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」

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• 洗浄力の他にも確かめておきたいのが、パナソニックの独自技術「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」。
  空気中の熱エネルギーから作り出した低温風(約65℃)を衣類にあてて、シワを抑えながらふんわりと仕上げます。
  除湿機で乾かすイメージで、とにかく衣類にやさしい風で乾燥できるのが魅力。
  高温の熱で乾燥するヒーター式よりも電力量を抑えられるため、省エネ性が高く、電気代が抑えられるという嬉しいポイントもあります。

  かなり年季の入ったゴワゴワでペタンコのタオルを「おまかせコース」で乾燥し、天日干ししたタオルと見比べてみましょう。
  モニターに表示された乾燥時間は1時間45分です。

乾燥が終了しタオルを取り出した瞬間、天日干しとは全然違うふわふわ具合。
良い感じに温かくなっているし、このままタオルを枕にしてお昼寝したら絶対に気持ちいい。

天日干ししたものと並べてみると、同じタオルとは思えないくらい厚みが異なり「はやふわ乾燥」をしたものはパイルが立ち上がっていました。
衣類も同じように、ふわふわの状態で取り出してすぐに着れるのかと思うと、よく聞く「パナソニックドラム式洗濯機でQOLが爆上がりした」という声は本当なんだと感じます。

洗濯終了後は「ナノイーX」でお手入れ

洗濯終了後は「ナノイーX槽カビ菌除菌」モードで、ナノイーX48兆で黒カビ(胞子)を除菌することで、洗濯槽をいつまでもキレイな状態に保てます。
除菌の行程は、乾燥約30分＋ナノイーX放出約150分の、約3時間。
洗浄剤や水など追加するものはなく、電気代も1回約5.2円(※NA-LX129CLの場合)とリーズナブルなので、洗濯後は毎回除菌しておきましょう。
これで、予約運転などで衣類を長時間洗濯槽に入れっぱなしになっても、カビのニオイは気になりませんよ。
月に1度「約60℃槽カビクリーンコース」を使い黒カビを抑制すると、さらに清潔です。

窓パッキングの裏に付いた糸くずは、高浸透バブルシャワーの放出と同時に洗い流します。
汚れやすいのにお手入れが届きにくい場所なので、自動でキレイにしてくれるのは有難いですね。

自分でお手入れを行う箇所は、天面に収納されている2つの乾燥フィルターと、右下にある排水フィルターだけ。

大きな乾燥フィルターは汚れが付く部分がステンレス製のメッシュになっていて、こびりついているように見えるホコリも少し摘まむだけでスルスルと剥がれました。
奥にある黒色の小さな乾燥フィルターのメッシュはステンレスではありませんが、こちらも取り外してお手入れできます。

洗濯時の糸くずをキャッチする排水フィルターは、週に1回程度のお手入れでOK。
長い糸も絡みにくいクシ歯形状になっているので、簡単にゴミを除去できます。

フィルターがセットされていない時などは、一般的にはエラーコードのみ表示される洗濯機が多いですが、カラータッチパネル搭載のNA-LX129CLはエラーの内容と対処方法を説明してくれます。
毎回何のエラーか取扱説明書で調べる作業から開放されました！
これは個人的にすごくうれしいです。

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• ドラム式洗濯乾燥機は、衣類を入れてメニューをセットするだけで、洗剤の投入、洗濯、乾燥、洗濯槽のお手入れをすべて自動で行ってくれる、家事をラクしたい方の最高の味方。

  今回レポートした『NA-LX129CL』は通常の洗濯と乾燥はもちろん、はっ水機能の回復や、シワ・ニオイを取り除くコースなど、あると嬉しい機能もしっかり搭載されています。
  自動投入に汚れた衣類を洗濯する「酸素系液体漂白剤」が選べ、スマホで洗い方が分からないアイテムのコースをダウンロードできるようになったことで、満足度がより高まったのではないでしょうか。

  メニュー画面はシンプルでとても分かりやすく、ドラム式洗濯乾燥機が初めての方も、使い方で戸惑うことはありません。
  筆者は、運転終了後すぐに洗濯槽を開けると表示される「すぐ取りに来てくれてありがとうございます」がすごく好きです。
  こういうさりげないところ、ちょっと嬉しかったりしますね。 2023.10.21 (もあ)