2023.06.05
Joshin 試用レポート
いくらなんでも折りたたみすぎ! 本棚に収納も出来ちゃうタホーンの電子ピアノ「オリピア」ってどんなのさ!?
タホーン 折りたたみ式電子ピアノ Oripia(オリピア)88鍵盤 OP88 / 49鍵盤 OP49
「部屋をスッキリさせたい」と思った時に、真っ先に思い浮かぶのって「電子ピアノを折りたたみたい」ですよね。
折りたたみたいけど折りたためないと諦めていましたが、タホーンの『オリピア』なら折りたためるんです。それも想像以上に。
「場所を取らない!」「ワンルームでも置ける!」「本棚・机の上・机の中に収納できる!」
ピアノの設置場所が無いとお嘆きの方は必見! 88鍵盤モデルのOP88を中心にレポートします!
ライター:ぴよこ
タホーン 折りたたみ式電子ピアノ 88鍵盤 OP88
想像を超える折りたたまれっぷり!
鍵盤数 | 88鍵(標準鍵盤) |
---|---|
寸法 | 折りたたみ時:331×126×85 mm 演奏時:1318×126×22 mm |
重量(約) | 1.6kg |
セット内容 | サスティンペダル、USB ケーブル、日本語取扱説明書、トートバッグ |
折りたたまれた状態を見て、誰が電子ピアノだと思うのだ。
2つ折りが限界だろうと考えていた筆者の想像力を遥かに超える倍の4つ折り。
なにこれ? いや電子ピアノだけど。オリピアだけども。
衝撃的なのがこの小ささでまさかの88鍵な事。
今まで「ワンルームだけど電子ピアノ欲しい。でも据え置きするほどの場所がない。代わりに49鍵キーボード買おうかな。でも49鍵じゃちょっと足りないんだよな…」と思っていた人にはあまりにも吉報!
筆者が1人暮らししている時に出会いたかったぞ、オリピア!
重さも約1.6kgと大人の方なら片手でラクラク持てるし、付属のトートバッグを使って持ち運ぶ事もできる。
令和になると電子ピアノもここまで進化するんだなぁとシミジミ。
一脚ペダルが付属しているのも嬉しい。
2Lペットボトルの高さと似ている
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筆者が持っているだけでもある程度小さいという事は伝わるかと思ったけれど、もっと具体的に何かサイズ感の近いものはないかと探した結果、2Lペットボトルと酷似していた。
2Lペットボトルの高さは約31cm。
オリピアを畳んだ状態で長さのある方を上向きにした時の高さは33.1cmだ。
厚みや幅はペットボトルよりもひと回りほど大きくなるが、2Lペットボトルを設置したい場所に置いてみるとちょっとだけイメージしやすいかも知れない。
オリピア(OP88)の拡げ方
オリピアの拡げ方は、背面の端子のある面を床側に置き、折りたたんである上側2面を持ち上げ、さらに引き上げて下側半分を開く。
拡げた部分を静かにテーブルに置くように拡げて平らにすれば、これで完成だ。
あのただの木材みたいな衝撃の見た目から一転して、まごうことなき電子ピアノな姿になった。
オリピアの使用には拡げた状態より幅のあるテーブルの上でご使用ください。
展開時でも据え置きの電子ピアノに比べてかなりコンパクト。
奥行の9割は鍵盤のみで、左右には操作ボタンが無駄なく配置しているだけというスリム設計を徹底しているのが分かる。
接続端子や操作ボタンの確認
端子類は鍵盤奥側の側面ロゴ横にあり、サスティングペダル端子・電源ボタン・micro USB・ヘッドフォン端子/ライン出力端子が配置。
USB接続によりMIDIキーボードとしても使用できるので、DTMの楽曲制作でも活躍する。
オリピアはバッテリーを内蔵しており、本体のみで約3時間使用ができる。
ほう…イヤホン端子が鍵盤の奥にあると、ケーブルが鍵盤の上をまたぐ事になるので、プラプラするケーブルが演奏の邪魔になるのでは?あとで確かめよう。
スピーカーは鍵盤の左右に配置し、操作ボタン類が左手側に配置。
128種の音色や30曲のデモ音源、リズム、メトロノームなど、シンプルながらに電子ピアノらしい機能が備わっている。録音機能がないのが筆者は少し残念。
オリピアは鍵盤もスリムな設計
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オリピアは本体をコンパクトにするため鍵盤は標準寸法よりも小さめだ。
鍵盤の標準寸法は白鍵が23mm×150mm、黒鍵が11mm×95mm。
オリピアの鍵盤は白鍵が22mm×100mm、黒鍵が10mm×48mmと、奥行は特に抑えられている。筆者は見ただけだと大きくは変わらないかなぁと思っていたのだが、弾いてみると白鍵盤には違和感がないものの、黒鍵盤の奥行はほぼ半分ほどの寸法のため、標準寸法の感覚で鍵盤を押すと、枠と黒鍵盤の境目くらいを押す事になって、黒鍵の寸法に慣れるのにちょっと時間がかかりそうな印象だった。
白鍵と黒鍵の段差はほぼなし。タッチ感は軽め
折りたたまれた時のあのコンパクトさの秘密が分かった。
鍵盤の横幅は奥行は標準鍵盤と同じだが、黒鍵と白鍵の段差が数ミリほどとほぼフラットだ。
これだけ軽くてコンパクトで88鍵揃えようと思ったら、鍵盤感は削らざるを得ない!という「身を削る思い」を体現しているかのよう。
オリピアは「いつでもどこでもピアノライフ」という、手軽に・気楽に弾けるのがコンセプトなので、本格的なキーの押し心地などを求めるのはそもそもで違うのだろう。
キーはパソコンのキーボードを打っている時のようなカタカタッとした感触のタッチ感だ。
49鍵モデル(OP49)もございます
セット内容 | サスティンペダル、USB ケーブル、日本語取扱説明書、トートバッグ |
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サイズ(約) | 折りたたみ時:390 x 126 x 45(mm) 演奏時:775 x 126 x 21(mm) |
重量(約) | 1.01 kg |
オリピアは88鍵モデルと、ハーフサイズの49鍵モデル(OP49)がある。
49鍵モデルは2つ折り仕様で、折りたたんだ状態の長さだけでいうと88鍵の方がコンパクトだったりする。
もちろん厚みは49鍵モデルの方がスリムだが、鍵盤数を考えると88鍵モデルのコンパクトさが際立っている。
鍵盤数が減っただけでスリムになるので、キーは88鍵モデルよりも黒鍵と白鍵の段差があり電子ピアノらしさがある。
カラーはブラック・ホワイトの2色
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OP88・OP49ともに、カラーはブラックとホワイトの2色展開。
ブラックは開いた状態だと部屋に少々圧迫感が出るが、ホワイトは圧迫感が軽減されるので、個人的にはワンルームで使うならホワイトがおすすめ。
実際に弾いてみた
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実際に弾いてみると、黒鍵と白鍵の高さがほぼ無いのと、キーも軽いのとで、指を横にスライドさせたときにうっかり音が鳴るというミスタッチはかなり起こりやすかった。
音の強弱表現はなく、軽いミスタッチでもしっかり「ミ♪」と鳴る。
しっかり指を上げないとミスタッチになるので、ある意味正しい練習が出来るかも知れない。
ヒンジ部分だけわずかながら隙間が広くなっていた所は、筆者は特に気にならなかった。
個人的に1番気になったのは鍵盤を押した時の「カタカタッ!」っと鳴りそうだとは思っていたけど、曲目の音の数が多ければ多いほど、その音がスゴイ。
カタカタ音が気になる場合はヘッドホンがオススメ。
ヘッドホンをすればかなり気にならなくなった。
イヤホンケーブルは邪魔にならないのか
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イヤホン端子が後ろ側にあったので、後ろから前にイヤホンケーブルが来ることでケーブルがプラプラして演奏の邪魔にならないかなと思ってイヤホンを装着して弾いてみた。
今回手持ちのイヤホンのプラグがたまたまL字プラグだったのだけど、それが意外と良かったのかも知れない。
外側にクイッとケーブルを向けられた事と、イヤホンケーブルの長さがそれなりにあったので、特にプラプラすることがなく、最も左の鍵盤にはケーブルが垂れてしまったが、筆者の技量ではそこまで弾いた事は一度もないので、多くの人はきっと大丈夫だと思う。
まとめ
弾き心地はかなり軽いタッチではあるものの、設置環境でハードルが上がる電子ピアノがこれだけ小さくなって折りたたんで収納できるというのは、ピアノを演奏したいけど置けないから諦めていた方には嬉しすぎる。
パタンパタンと開いて固定するだけなので準備も片づけも簡単だし、軽いので収納場所から出してくるのもラクだし、使った後はペダルなどをまとめて収納できるトートバッグも付いている。
設置する場所がなくて電子ピアノを諦めていた方や、ワンルームでもピアノが弾きたい、時々無性にピアノを弾きたくなる時がある、などなど、オリピアは「ちょっとピアノが弾きたい」を叶えてくれます。
レポートの途中でも軽く述べましたが、筆者が1人暮らししている時にオリピアが登場していたら絶対買ってたなって思いました。
折りたためて、しかも88鍵揃ってるなんて、なかなか出来る代物ではありませんよ…!
2023.06.05 (ぴよこ)